ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

8/29 巨人 3-2 阪神 → 長野の花火でついに来た70勝!貯金も30で優勝へ一直線!

巨人 3-2 阪神 対阪神: 10勝 9敗 1分

勝利投手:西村 56試合 4勝3敗32S

セーブ :

敗戦投手:松田 18試合 0勝1敗0S

投手リレー

巨人:沢村→福田→青木→一岡→西村 捕手:阿部

阪神:能見→安藤→松田→手:藤井

本塁打

巨人:長野15号ソロ

阪神マートン13号ソロ

東京ドーム

日テレG+(時々地上波)にて観戦

(解説 篠塚和典  実況 佐藤義朗

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東京ドームでの2位阪神タイガースとの20回戦は、先発の澤村が、2点を許しながらも粘りの投球を見せた。打線は阪神攻略に苦しんだが、八回、亀井のタイムリーヒットで1点を返すと、九回に坂本の犠牲フライで同点に追いついて延長に持ち込んだ。十回、先頭打者の長野が、サヨナラ弾を放ってジャイアンツが勝利した。首位攻防の大事な戦いを3連勝、優勝へのマジックナンバーを「22」とした

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坂本の犠牲フライ、あれは取るべきだったか、取らないべきだったか

これだけで、ご飯三杯、いやビール10本くらいはいけるか?(笑)

阪神としては、1点リードしている展開で1点取られてもまだ負けてはいないわけで、アウトを1個でも取ることを優先するのであれば、取るのが正解だと思うが、7月9日以降勝ちのない能見を勝利投手にするために、あえてファールにして、執念で勝利をもぎ取ると覚悟を決めるのであれば取らない方が良かった

(後から映像を見直したけど、走りながら打球を追っかけてるから、ファールかどうかの判断は咄嗟にはつきにくかったかもしれんな)

降板後にベンチでグラブを叩きつける能見の姿・・・あれは自分に対しての悔しさだったのか、何でファールを取るねん!という怒りからなのか、真意のほどはわからないが、あれほど感情をむき出しにする能見はめったに見れないので、是非ともどっかで本音が聞けるといいのだが・・・

結果的にはあの同点犠牲フライが、長野のサヨナラホームランへつながった

知り合いの阪神ファンと飲むたびに言われることのひとつに「松田はえぇよぉ、将来の若きストッパーになれる逸材や、こいつは連続無失点記録作るで」がある。

そのたびごとに「いやいや、こっちの高木京は去年から今年の開幕まで足かけ2年で31試合無失点だぜ、それでもシーズンの中盤からはあんだけ苦労して今はファームで調整してんだよ、さらに若い松田だって、この先、絶対苦労するし、ヘタに連投させて故障でもさせたらそれこそ勿体無いよ」と言いあう・・・・

その友人の自慢だった松田から得点するだけでなく、サヨナラホームランという劇的な取り方をしたわけで、いやいや、スタンドにボールが吸い込まれた瞬間、その友人の顔が目に浮かんだわ(次にあった時にどんな顔するかなって・・・)

巨人としても打てなかった投手から得点したわけで、ヘタに自信をつけたままCSとかで会う事を考えたら、東京ドーム最終戦で嫌な思い出を刻みつけることが出来たことは非常に大きい。原監督風に言えば、これを糧に成長して、さらにやっかいな投手になる可能性もあるけれど、こちらとしても舐められたままってわけにはゆかないし、甲子園ではなく東京ドームで彼から得点した事は大きかった

さて、先発の澤村だけど・・・とにかくストレートの回転を意識して練習してきたというだけあって、球速はそこそこながら、確かにストレートの質は良かったと思う。全力ではなくセーブしながらということもあってか、制球もどうにもならないというほどでは無く、デッドボールを出すなどしてしまったけれど、基本的にはしっかりとこれまでの反省点を修正してきたことが伺えて、良かったと思う。

欲を言うなら、マー君のように70~100%までを状況にあわせて、自在にコントロールできるようになると、ひと皮むけるんだけど、そこは同じ年でもプロでの経験値の違いもあって、澤村にはまだ難しい高等技術だろう。

今日はフォークが抜けたり引っかかったりしていたけれど、抜けるくらいならそれこそマー君のようにスプリット気味に投げて、落差は無いけれどストレートとの区別がつきにくいって感じで仕上げた方が、まだ使い道がありそうなんだが・・・・チャレンジしてみてくんないかな

原監督も言っていたように、チームとしても何とか澤村に勝たせたいという思いは伝わってきたが、能見相手では我慢比べになるのは仕方ないか。残りが30試合を切った状況では、中4日ペースで投げるくらいじゃないと2ケタ勝利は難しいので、ここはもうすっぱりとあきらめて、残りの登板は結果よりも内容を追いかけるために費やして、ポストシーズンで大暴れし、今シーズンの分も上乗せで来シーズンに勝てるように、テーマを決めて投げるように気持ちを切り替えて欲しいなと思う

結局、原監督は相手の左右に関わらず、オーダーは3日間変更することは無かった。3番阿部、4番村田が機能している事で得点力が上がっていることもあると思うが、左右病がすっかり治ったのは個人的には嬉しい限り。

(短期決戦に向けて、あえて手の内を見せていない・・・なんてことはさすがに無いと思うし)

実際のところ、今日、能見からヒットを打ったのは8本のうち5本が左バッターで、巨人の左バッターは左投手にも強いということをアピールしてくれたのは大きい。

もちろん、選手の好不調やファームで結果を出した選手の起用など、打順は今後も色々と変わってくると思うけれど、相手の左右に関係なく、その時、調子の良い選手を使うという形が鮮明に見えたことで今後はさらに隙のない打線になってゆくんじゃないかと予感させてくれる3連戦だった

ん?阿部の走塁?今シーズン何度目かな、阿部のらしくないボーンヘッドは・・・(汗)ま、あの場面は画面に映ってないのでハッキリとはわからないけれど、そこをしっかり見ていた西岡のファインプレーでしょう。その前にマートンのナイスキャッチもあったし、村田の当たりを見た瞬間は「まさかの3日連続初回ホームラン?」なんてのもよぎったけれど、それがあんな形で無失点で終わった時点で、ちょっと嫌な予感が走った立ち上がりになってしまった。

あそこで先制点が取れていれば、澤村に勝ちがつく展開になっていたかもしれないけれど、ま、そこはタラレバかぁ

しかし、マートンはつくづくネタに困らない選手だな、初回にファインプレーをしたかと思えば、まさかのホームでタッチアウト、けど、その後、しっかりホームラン、でも最後にファールフライを取って犠牲フライにしてしまう・・・

鳥谷の牽制アウトとか、両チームにミスが目立ったゲーム内容で、どちらかというと巨人に分が悪い流れだったけれど、8回の矢野の2ベースから一気に空気が変わったかな、やはり代打で出た時の矢野は輝いてるし、球場の雰囲気を一変させる期待感をもった選手だわ。

一方で阪神のムードメーカーである西岡を、前夜は9球粘られながら三振で切って取り、今日は10回表に桧山を歩かせて西岡勝負でピッチャーゴロで打ち取った。ここで打たれたら最高にヤバイ!という場面で西岡を打ち取ったことが連勝にもつながった、その意味では昨日のマシソン、今日の西村を褒めてあげたい

さぁ、今日の勝利でついに70勝に到達し、貯金も30となった。1勝すればまぁOKと言われた阪神との3連戦を3連勝で終わらせることが出来ただけでなく、CSの舞台となる可能性の高い東京ドームで、阪神が誇る巨人キラー3人を相手に負けなかったことは、チームに勢いをもたらせ、阪神のモチベーションを下げるには十分すぎる結果となった。

ついに対戦成績も勝ち越すことが出来たし

だからといって気を抜くそぶりを原監督は見せないし、さらにチーム内競争は激化してゆくと思う。明日のホールトン vs 大野の戦いで、ホールトンがしっかりとゲームを作り、大野に勝利することが出来れば、左腕が苦手という巨人のイメージを払しょくすることができるし、ローテ争いも激しくなってくる。

この勢いでファームの若手を良い雰囲気の中で使ってくれると、一気に経験値もたまりそうな気がするんだけど・・・それは欲張りすぎ?

文章を見返してみても、さすがに3連勝でちょっとはしゃぎ過ぎた感はあるが、それだけ予想外に嬉しい勝利だったので、今夜に関してはご勘弁を・・・

(管理人:みんぐ)