ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

8/28 巨人 5-3 阪神 → 青木がいなかったらと思うとゾッとする、もう勝ち継投カルテットと呼んでもいいでしょ

巨人 5-3 阪神 対阪神: 9勝 9敗 1分

勝利投手:青木 26試合 5勝0敗0S

セーブ :西村 55試合 3勝3敗32S

敗戦投手:榎田 14試合 4勝7敗0S

投手リレー

巨人:宮国→青木→マシソン→山口v西村 捕手:阿部

阪神:榎田→ボイヤー→久保→安藤 捕手:日高→清水

本塁打

巨人:村田22号2ラン

阪神マートン12号ソロ、 福留6号2ラン

東京ドーム

日テレG+にて観戦

(解説 水野雄仁  実況 田辺研一郎町田浩徳

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3連戦の初戦を完封勝ちで飾って迎えた、2位・阪神タイガースとの19回戦。初回、村田が2試合連続となる先制2ランホームランを放つと、三回には阿部のタイムリ二塁打で得点を重ねる。一時は同点に追いつかれたジャイアンツだったが、五回に村田の勝ち越しタイムリーヒットなどで5対3とリード。先発・宮國は5回途中で降板となったが、リリーフした青木、マシソン、山口、西村が無失点で抑えて、そのまま逃げ切った。4連勝のジャイアンツはマジックを再点灯させ、「24」とした

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今日のゲームは初回と5回が明暗を分けた

まずは初回、昨夜は内海がいきなり出塁を許してからのゲッツー、さらに四球を連発してからの三振と、ヘタしたら2~3点取られててもおかしくない立ち上がりを0で抑えた。そして今日は西岡はおさえたものの、坂を四球で出しながら鳥谷からゲッツーを奪って、0点で立ち上がった。

そしてその裏、昨日のデジャヴかと思うような村田の先制2ランホームラン

チーム防御率1位の阪神に勝つには、何が何でも早いイニングでの先取点と言い続けてきただけに、連夜の村田の2ランホームランは一気にチームに勇気をもたらせた。しかも、相手は巨人キラーの一人榎田。投手戦になったら分が悪いと思われたゲームで主導権を取った意味は大きく、この時点で阪神ナインは確実に「ヤバイ」と思ったことだろう

そして5回、2アウト2、3塁の場面で青木の登場

本来なら、鳥谷を打ち取るために出てきたと言ってもいい場面だったけれど、四球で2アウト満塁とピンチを広げてしまう。そして主砲マートンが打席に立つが、青木は続投、そしてピッチャーゴロで打ち取って無失点で切り抜ける。

ピンチの後にチャンスあり、今度は5回裏に亀井、阿部の連打で1アウト2、3塁となるが、阪神ベンチは松田は早いとボイヤーにスイッチ。そのボイヤーから村田は綺麗な流し打ちで勝ち越しタイムリー。さらに解説の水野氏が「完璧な内野安打」と表現した由伸のセカンドゴロの間に阿部が生還してこの回、一気に2点の勝ち越しを決める

ピンチをしのいだ青木と、ピンチで被弾したボイヤー。この継投の差が今日のゲームを決め、青木は中継ぎで5勝目をゲットすることになった

お互いにどっちに転んでもおかしくないゲームだったし、全体を通してみれば3度しか得点チャンスのなかった巨人よりも阪神の方が圧していた流れだったと思う。その中で明暗を分けたのが勝利の方程式の前を投げるピッチャーの存在だった

最初は左バッター相手のワンポイントから始まり、徐々に任される打者数が増え、今日はイニング跨ぎで起用された。それは、力投型の多い巨人の中継ぎ陣の中において、貴重な軟投派であり、これまで26試合25回1/3を投げながら四死球がわずか3という安定したコントロールのなせる技からくるもので、今ではすっかり原監督の信頼を勝ち取った

これまでいかにしてスコット鉄太朗に繋ぐかという野球をしてきた巨人だけど、先発投手が不安定な時に、5回もしくは6回を投げてくれ、しかもゲームを壊さないという投手の重要性を感じてきたシーズンだっただけに、青木の存在なしには成り立たないチームになった。先発が6回まで投げ切った時にはスコット鉄太朗の継投の中で左へのワンポイントとして使え、投げ切れない時にはバトンを託する役割をしっかりとこなしてくれる。もはや、勝利の方程式はトリオではなく、青木を含めたカルテットになったと言ってもイイきっかけになった勝利だったんじゃないだろうか?

っていうか、今シーズン、青木で拾ったゲームが勝ち星の5勝以上あるわけで、もしもいなかったらと思うとゾッとする

(特に今シーズンは高木康が使えず、高木京もダメ、さらに福ちゃんも今いちだっただけに・・・)

今日はその後にピンチを招いて、マシソンの前倒しという継投を強いられてしまったが、青木の後のマシソンってだけで、充分に武器になる継投が出来たので、そういう観点でも青木の存在はデカイ

さて、先発の宮國だけど・・・原監督は一方ずつ階段を登ればいいと言っているが、まぁ基本的には異議なし。福留に打たれた同点2ランは打った福留を褒めていいコースだったので、不運と言えば不運。アレがなければ勝ち投手の権利をゲット出来ていただろうだけに、またひとつ課題が見つかったと前向きに捉えるのが良さそうだ。

ま、追い込むまでは行くのに、いざ仕留めようと思うと甘いコースに行ってしまうのは大きな問題だけれど、打たれた後に闘志をむき出しにして、抑えるなんて芸当ができるようにはなったと思った方が心臓には良さそうだ。

四死球は1個だったので、基本的にはストライクゾーンの中で勝負に言っていたと苦しい援護をしてあげたい)

それにしても村田のバッティングはヤバイ・・・

前夜のヒーローインタビューで「阿部さんの後ろを打っているので、四番という意識は無い」と言っていたが、今日もその意識で打席に立っている姿がありありと見えて頼もしかった。解説の水野氏に先に言われてしまったけれど、村田が好調なことで、阿部が歩かされるというケースが減り、しかも阿部自身も自分で決めようとせずに村田に繋ごうという意識で立てていることが、二人にとって非常に良い循環になっている。しかも阿部は必ず初回に回ってくるわけで、冷静に考えても相手投手からしてみれば、嫌なことこの上ない。

先発に勝ちがつかないゲームが続いた中で、いかにして先制点を取るかと考えついた結果としての今の打順ということだとしたら、初回から相打投手にプレッシャーを与え、しかも得点チャンスが増えるという最高の打順に今はなっていると思う

バレンティンが月間本塁打記録を塗り替えるバッティングをしているので、8月のMVPはおそらくそっちに取られてしまうだろうが、それが無ければ文句なく8月もMVPを取ったはずの(まだ8月は終わってないが)成績を残してくれている

CSで当たる可能性のある榎田との東京ドームでの対戦は今日が最後になるので、攻略したとは言い難いが、負けをつけられることができ、相手に不安を与えたという意味でも村田の功績は大きかった

正直なところ、この3連戦の中で一番負ける可能性の高かった今日に勝てたことは、マジックの再点灯以上に大きな意味があったし、この勢いを明日に繋げられる勝利になった。これで対戦成績は五分となり、明日勝てば阪神のモチベーションを大きく下げられると共にCSに向けての自信もつくことだろうし、勝ち越した状態で甲子園にのり込める。

先発予定の澤村は、原点に帰ってスピンのきいたボールを投げられるような練習をしたと言っているので、ストレート中心のピッチングになると思うが、それで抑えられれば自信も復活すると思うので、楽しみにしたい

(澤村の時に限って援護なし・・・なんてならないように、明日も村田に期待してっからね!)

全然関係ないけど、先日(8/25)にリトルリーグワールドシリーズで、日本代表の武蔵府中リーグが決勝でカリフォルニアに勝利して、世界一となった。実は我が家とは近所のチームで、何度か生で見ていたチームだったので JSPORTSにかじりついて見ていたが、いやぁ本当におめでとう!っていうか、日本を代表して世界一をかけて戦ってるのに、地上波の放送が無いどころかスポーツニュースでも取り上げられないとは・・・(涙)

週末からは第26回AAA世界野球選手権大会も始まり、甲子園を沸かせた選手のみならず、桐光学園の松井なども参加する大会が台湾で始まる。こちらも地上波の中継はなく、1次リーグはCSのテレ朝チャンネルで、2時リーグからはBS朝日で放送される。昨年もメディアに取り上げられることは少なかった(韓国ともめた事だけちとニュースになったが)が、侍JAPANのユニフォームを着て世界と戦う球児達をもっと取り上げてくれよ!と言いたい

(特に今年はWBCもあって、野球の世界大会が注目されている年だったんだから・・・)

マチュア野球にほんの少しだけど関わっているものとして、本当に寂しいわ

(管理人:みんぐ)