巨人 3-1 広島 対広島： 4勝 0敗 0分
勝利投手：杉内 1試合 １勝０敗０Ｓ
セーブ ：西村 2試合 ０勝０敗２Ｓ
敗戦投手：野村 1試合 ０勝１敗０Ｓ
投手リレー
巨人：杉内→マシソン→西村 捕手：阿部
広島：野村→横山→久本→今井→永川勝 捕手：石原→倉
巨人：
広島：
東京ドーム
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日本シリーズ出場へ王手をかけて迎えた、広島東洋カープとのクライマックスシリーズ（ＣＳ）・ファイナルステージ第３戦。巨人は一回に１点を先制されるも、三回から五回まで１点ずつを奪い、３対１と試合をひっくり返す。巨人先発の杉内は尻上がりに調子を上げ、初回以外は広島打線に得点を与えなかった。後を受けたリリーフ陣もこのリードを守りぬき、広島に３連勝。巨人はアドバンテージの１勝を含めて４勝とし、日本シリーズ進出を決めた
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３戦目をたくされた杉内
今シーズンは勝利数の割に、ピリっとした印象が無く、立ち上がりに捕まっても、あとをしっかり押さえるイメージか、立ち上がりがいいなと思ったら、中盤に突然乱れて降板するというイメージしかなく、ゲーム終盤までしまったピッチングをしたというゲームがいったいどれほどあったかと、思い出すのが難しいようなシーズンを過ごした
それでも、昨年のこの時期にはメンバーにいなかったことを考えたら、本人にとってもファンにとっても感慨深いマウンド姿だけれど、そんな感傷に浸っている暇はない
前述のとおり、杉内に関しては立ち上がりがどうかというのが、まずは一つの目安だし、何よりも東京ドームのマウンドは相当久しぶりなので、いったいどうなのか？初回のピッチングに否応にも注目せざるを得なかったが・・・・・
心配があたってしまい、ストライクとボールがハッキリするだけでなく、微妙に高めに制球されてしまい早々に失点してしまった
ま、シリーズ前に阿部が、このシリーズは３点取られても４点取る展開に持ち込みたいと言っていたように、０点のまま行けるなんて都合の良い方には考えていないので、まぁ想定内。大事なのは、２回以降をどうしのぐかという点だったんだが、そこはさすが杉内、３回以降は腕の振りも良くなって、３回に丸にヒットを許しただけで、四死球も初回の１個だけ。普通に成績だけ見れば７回被安打２、奪三振６、四死球１と杉内らしいピッチングでゲームを作ってくれた
カープから見ると、残り試合を４連勝するしかなく、引き分けも許されないという事で考えたら、しょっぱなから１点もしくは２点ビハインドしているくらいの気持ちでスタートしなければならず、今シーズン東京ドーム初でもちろんＣＳも初の野村に取って１点リード貰ったことで、むしろプレッシャーを感じながらのピッチングになるのではないかと思ったけれど、さすが１３勝をあげたピッチャー、落ち着いているな・・・・
と見てたんだけど、やはりランナーを背負うと１点もやれないというプレッシャーからか、隙を見せてくれた。
過去の対戦成績からも２～３点は取れるだろうと思っていたので、３、４、５回のに１点ずつ取れたのは、これまた想定内。特に３点目を取ったことで、カープには５回以降で最低でも３点取らなければいけないという展開に持ってゆくことができ、杉内は５回まで抑えてくれれば、そこからはスコット鉄太朗＋澤村で逃げ切れる計算が立っていた中、７回まで投げてくれたのだから、カープ打線はもう平常心ではいられなかったんじゃないだろうか？
派手に打って大量得点と行きたいところだったけれど、相手も目いっぱい全開で投げてくるし、独特の空気の中では、余程の事が無いと大量得点というのは難しい
１戦目、２戦目と同じように、少ないチャンスの中でいかにあと一本を出せるか？というのが大味なゲームで勝つよりも大事なことだと思っていたので、３、４、５回の点の取り方はある意味、理想的だったと言っていい
特に昨日のホームランから、ゾーンに入ったんじゃないだろうか？と思える寺内の活躍が今日も光った
３回に２アウトから長野がヒットで出るが、ピッチャーの立場から考えれば、犠打もないし一発もそうそう出るバッターではない寺内を抑えて、次の回にランナーなしで阿部を迎えるというシナリオを描いてそうなところ、その寺内が２打席連続（前日から見れば３打席連続）となるヒットで繋ぎ、阿部、村田を迎えたところで、阿部が技ありのタイムリーで追いついた・・・・ゲームとしてみれば、この時点で引き分けでもＯＫの巨人からしたら「いける！」って思った瞬間だったし、カープから見たら「ヤバイ！」って思っただろう
５回には、長野のヒットから寺内がしっかりと送り、また阿部のタイムリーで３点目をもぎ取った。前述したようにスコット鉄太朗の影がチラホラする中、残り４イニングで３点以上取るというのはカープにとってはしんどい話で、ゲームとしては、この瞬間に決まってしまったと言ってもいいかもしれなかった
もちろん、続く村田、由伸にもタイムリーが出るのが最高の展開だけれど、３、４、５番のうちの誰かが打ってくれればいいので、初戦は村田が、２戦目は伏兵寺内が、そして今日は阿部が打ったということで、基本的には問題ないと思ってる
気になったのはタイムリーでセカンドに走った阿部が、帰り際に少し歩きにくそうな感じでいたところだったのだが、その後のプレーを見る限りは大丈夫そうなので、ほっとひと安心
あと、坂本のタイムリーで必死に走り、次の打席では送りバントをしっかり決めたロペスに関して・・・やや苦しいけれど、褒めてあげたい
その坂本だけど、タイムリーを打ったバッティング、次のセンターフライともにタイミングの取り方は良くなったし、足を上げるタイミングを変えて、懐まで呼び込めるようになった。特に３打席目のセンターフライはさらに状態が良くなればフェンス直撃でもおかしくない当たりだったし、ＣＳ，日シリは坂本のバッティングはダメかも・・・・と思っていただけに、出来ればあと１～２戦やって実戦の中で復調を感じたかったと本人も思ってるんじゃないかな
そうそう、最後９回のアウトはすべて坂本のところに飛んできた・・・・
終わってみれば３連勝で決めてしまったがゆえに、青木、小山、今村といった選手たちが投げることなく終わってしまったのが心配ではあるし、せっかく上がってきた谷の出番が無かったのも残念
（贅沢な話ではあるけれど・・・阿部もゲーム後に今回投げられなかったピッチャーが心配って言ってるし・・・・）
クライマックスシリーズのＭＶＰは予想通り菅野だったけれど、サッカーのように「アシスト」なんて項目があったら間違いなく今日の２点をアシストし、昨日は３打点を挙げている寺内がとってもおかしくなかった
指揮官、ナインもそれを察してか、盾を寺内に持たせるなんて心憎い演出もあったけど・・・・（笑）
広島の勢いは確かに怖かったけど、やはり後ろ４枚が盤石の巨人投手陣というイメージは相手にとって脅威だという事をあらためて感じた３連戦で、中盤までにリードしないと・・・というプレッシャーは相手打線から平常心を失わせる大きな武器だということを激しく感じた。欲を言えば今の澤村の役割を今村あたりが担ってくれると、澤村を先発に回せるし、仮に先発が早い回で捕まったとしても、５回くらいから中継ぎをつぎ込んでゆける展開に持ち込めるんだけど・・・・日本シリーズがどうなるかわからないけれど、仮に楽天が出てきた場合、マー君には澤村をぶつける的な事をチラっと原監督も示唆していたので、それはそれで楽しみではあるが（汗）
（ロッテが今日粘って勝ったことで、中継ぎの層を考えると、ヘタすると６戦までももつれる可能性も出てきたし、そうなるとマー君は出てくるだろうし、日本シリーズの初戦に出てくるかどうかが微妙になってくる）
（グライシンガーのナイスピッチングはちょっと嬉しいけど、金刃が打たれのは残念で、巨人ファンとしては複雑なところ）
土日のスポーツニュースのハシゴが出来ないのはちょっと残念だけど、ぶっちぎりでペナントを制したゲーム差通りの力の差を見せられたことは素直に喜びたいと思う
１点を争う緊張感のあるゲームを続けられたことが、日本シリーズへつながると信じてる
次は日本シリーズでお会いしましょうと言いたいところだけど、その前にドラフト会議があった・・・・ドラフト終わりでお会いして、日本シリーズへ向かうとしますか！！
っと、最後にゲーム後に球場でエールをくれたカープファンの皆さん、セリーグの代表として巨人ナインはカープの思いもぶつけてくれると思いますので、一緒に応援していただけると嬉しいです
明日は箱根駅伝の予選を見に行かなくっちゃ！フィギュアも始まるし、またスポーツ観戦オタクには忙しい日々が始まる・・・・
（管理人：みんぐ）
