ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/26 巨人 2-0 楽天 → まずは1勝!6安打無失点 対 4安打2得点

巨人 2-0 楽天 対 楽天: 1勝 0敗 0分

勝利投手:内海 1試合 1勝0敗0S

セーブ :西村 1試合 0勝0敗1S

敗戦投手:則本 1試合 0勝1敗0S

投手リレー

巨人:内海→マシソン→山口→西村 捕手:阿部

楽天:則本→小山伸→ハウザー 捕手:嶋

本塁打

巨人:村田1号ソロ

楽天

Kスタ宮城

テレビ朝日 にて観戦

解説:工藤公康古田敦也 実況:清水俊輔

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Kスタ宮城で行われた、東北楽天ゴールデンイーグルスとの日本シリーズ第1戦。ジャイアンツは五回、長野のタイムリーヒットで先制すると、八回には村田がソロホームランを放ち、楽天を突き放した。投げては先発・内海が粘り強い投球で6回無失点の好投を見せ、救援陣も無失点リレーでつなぎ、2対0で完封勝利。ジャイアンツが日本シリーズ初戦を制し、日本一連覇まで「あと3勝」とした

Yomiuri Giants Official Web Site

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絶対的エースのいる楽天 vs 絶対的リレーの巨人

戦前に散々に言われていた事

楽天は先発がなるべく長いイニングを投げて、負けてても逆転勝ちするパターン

巨人は先発が目いっぱい飛ばして、1点でもいいからリードした状態でスコット鉄太朗へ

お互いの特徴をどれだけペナントと同じように出来るかがキーになると思っていたんだけど、日本シリーズの第1戦にふさわしい息詰まる戦いだった

表題にもある通り、被安打の数だけで見れば則本の方が内容としては圧倒し、内海の被安打6も1~2点取られていてもおかしくなかったけれど、終わってみれば2-0。楽天三者凡退は初回だけで、あとはすべて出塁しているのに無失点

これがお互いの特徴を表していると思う

特に良かったのが内海

クライマックスでの鬱憤を晴らすかのごとく、気合の入った良い表情でマウンドに上がっていただけに、気合が空回りしなければいいなと心配していたが、さすがエース。ヒットを打たれるのは想定内、打たれてから粘るのが内海だとしたら、今日は真骨頂だった。

阿部の構えを外れる事もほとんどなく、さらに阿部の意図を理解して、ストライク、ボールが必要なところでキッチリと投げられる落ち着きもあり、安心して見ていられた

特にジョーンズを三振に取った場面は、その前のスライダーと同じ腕の振り、同じ高さでストレートにするあたり、しっかりと腕を振っていることの証明で内海の良さが存分に出ていたと思う。

また、初球の入り方が独特で、この辺はしっかりと楽天打線への予習が出来ていて、楽天も内海と阿部の研究はもちろんしてきたと思うけれど、それを踏まえたリードが素晴らしかった。

一方の則本と嶋のバッテリーも巨人打線をよく研究していて、選手によって配球のパターンを変えるなど、非常に読みづらい配球をしてた。

ぶっちゃけると、よくこのバッテリーから2点取れたな・・・っていうくらいのピッチングをされたと思うし、もう1度対戦することがあるとしたら、同じように少ないチャンスで得点できるかと言われれば、難しいと思う

そんな中、勝負を分けたのは3つのプレー

5回表の坂本の打席での銀次のエラーと同じく5回裏の松井の走塁死、さらに8回の亀井のファインプレーだったと思う

まず、5回表の銀次のエラーで出塁した坂本が足を意識させながら、バッターボックスの亀井をフォロー(変化球を投げづらくさせた)し、下位打線という事で仮に亀井に犠打をさせても、橋本で点が取れるかどうかわからないので、思い切って打たせることが成功したチャンスメーク

仮に送らせても橋本相手では則本からタイムリーを打つのは難しく、そうなると2アウトランナー2塁という場面では長野は歩かされ、寺内で打ち取られるというシナリオになっていたと思う。

チャンスを広げた亀井のバッティングが良かったのだが、ノーアウトで出塁、即送りバントとさせなかった原監督の読みが素晴らしかったと思う

もちろん、タイムリーを打った長野も素晴らしいのだが、あそこは決め球に外スラを投げられていたとしたら、恐らく長野は三振していたと思うので、ボール要求とはいえ、外角にストレートを投げさせた楽天バッテリーのミスだったんじゃなかろうか

続く5回裏では嶋の内野安打でチャンスを広げるはずが一転して松井が三塁でアウトになったのだが、このプレーは誰が悪いという評価は難しく、ゲーム中の解説では坂本がファーストに投げるというミス(間に合わないし悪送球になる可能性もあった)が結果的に松井の誘い出しに成功し、ロペスからの送球を助けることでピンチを凌いだ形になった

もしも・・・・坂本がそれを意識して、松井を誘い出すために難しい態勢で投げたのだとしたら、とんでもないファインプレーだが、さすがにそれは無いと思う(笑)ので、サードランナーをしっかりとマークして、どんぴしゃで投げたロペスの集中力に拍手を送りたい

そして勝利監督インタビューでもスーパープレーと言っていた8回の亀井のレフトフライ。

勝手の違う球場で、目測、タイミングを誤ることなく、一直線に落下地点に走り、フェンスを怖がらずにジャンプしたナイスプレーだけど、TVで見る限りは掴んだグラブの中でボールが踊っていたように見えたので、取ったけれど落球した・・・なんてことにならずにしっかりと捕球した事が素晴らしかったと思う

クライマックスシリーズでは、寺内がラッキーボーイ的な役割をしたけれど、ひょっとするとこの日本シリーズでは、亀井がラッキーボーイになるかもしれない・・・と思わされたプレーになった

DH制のパリーグ主催ゲームでは、投手の継投は非常に難しい

内海を6回で降板させたのは、ペナント通りの原監督の采配だと思うけれど、いくらスコット鉄太朗がいるといえど、6回まで無失点の内海を交代させるのは勇気のいる決断だったと思う。

とはいえ、個人的には内海は5回まで投げてくれれば澤村も含めた4人でいけると思っていたので、それまで粘り強いピッチングをしていたとはいえ、3回り目となると相手打者も慣れてくる心配もある中で、クリーンアップに回る6回を抑えたのは非常に大きかった

その、後を任されたスコット鉄太朗だが、一番の心配は、この寒さの中でマシソンがペナント通りの投球が出来るかどうかだった

先頭の松井をいきなり四球で出塁させてしまった時点で、ヤバイ、嫌な予感が当たるのか?と思ったけれど、しっかりと気持ちの切り替えが出来、岡島にも四球をだしたけれど、変化球でストライクを取れる状況だったので、ほんの少し安心した

続くグッさん、西村もランナーを出し、スコット鉄太朗3人ともが劇場を演出してしまったけれど、なんだかんだいって無失点に抑えるのが今期の3人だし、それ以上に楽天打線も焦りを感じてくるタイミングだったことも追い風になったかもしれない。

特にグッさんと、西村は最悪同点まではOKという2点差だったこともあり、ピンチを迎えてもある程度冷静に投げられていたと思う

今日の勝利で緊張もほぐれただろうし、明日出番があるとしても、今日よりは落ち着いて投げてくれるだろうという期待は持てる内容だった

初戦を大方の予想のマー君ではなく則本を出すという戦略に出た星野監督だったが・・・・

巨人からすれば、これまでの練習も初戦はマー君という前提でやっていたと思うし、これで初戦を落とせば一気に楽天に飲み込まれてしまうというプレッシャーをかけられた形で、肩透かしをくった形になったけれど、星野監督の提案で予告先発にしてくれたことで、一夜明けるまでに気持ちを切り替えることが出来たのが実は大きかったし、尚且つ勝てたという結果は、逆に本拠地で2連敗は出来ないというプレッシャーを楽天側にかけられたという意味では、災い転じて福となしたと言ってもイイ

正直なところ、Kスタでの2連戦は連敗しなければ御の字だと思っていただけに、単なる1勝という以上の意味を持つことになった

クライマックスファイナルで無双ピッチングをした菅野も、日本シリーズで同じピッチングが出来るとは限らないし、初戦を負けていればリキみも出ることになっただろうから、逆にマー君相手だから負けても仕方ないという割り切った気持ちでマウンドに上がれるだろう

同じルーキーの則本のピッチングも刺激になっているだろうし、楽天打線の方が大きな重圧を感じる結果になったことは、巨人にとって追い風になったと思いたい

マー君から点を取ってリードした状態でゲームを進められれば一番良いが、こちらも点を与えさえしなければ、後半勝負に持ち込めるという事で、明日のゲームはいかにしてマー君から点を取るかという事よりも、菅野がどれだけ点を与えないピッチングが出来るかという比重が大きくなりそうなゲームだと思う

以前は、マー君を止めることが出来るのは澤村だと原監督は言っていたし、ひょっとしたら・・・・?なんて期待もわずかながらあったけれど、こうなると完全に澤村はシリーズの間はセットアッパーとして使うという決断を下したのだと思う

(ま、その前に川口コーチは、それを断言してたけど)

ただ、菅野にとっては澤村+スコット鉄太朗がいるという心強さは、初回から飛ばしていけるという思い切りの良さを引き出してくれるだろうし、楽天打線は田中では負けられないし、巨人の中継ぎ陣から点を取るのは難しいとなれば、初回からプレッシャーのかかった状態での攻撃になる

もちろん、クライマックスで多投した菅野のフォークを念頭においているだろうけど、その意識を利用した配球を阿部がどうリードするのか、明日のゲームの興味はつきない

追記

ドラフトの件にも触れたかったけど、とにかく今週は忙しくて、当日に記事をアップするタイミングを逃してしまったので、それについてはまた今度

それと・・・東京ドームでの3~5戦の事前抽選にすべて外れ、一般販売の金曜朝10:00も3台のパソコンと2台の電話を駆使しながらチケットが取れず、金券ショップに勤めている友人に聞くも、A席で7万円というプレミア価格にヒヨッてしまい、日本シリーズの観戦を諦めた私・・・・(涙)

(管理人:みんぐ)