ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/1 巨 1-0 オ→ 内海初勝利オメ!でも何だろ、このもやもやしたイライラは…

巨人 1-0 オリックス → 対 オリックス:2勝0敗0分 京セラドーム

勝利投手:内 海 3試合 1勝 2敗 0S

セーブ :澤 村 23試合 3勝 0敗 14S

敗戦投手:松 葉 9試合 1勝 2敗 0S

投手リレー

巨人:内海→田原誠→山口→マシソン→澤村 捕手:小林

オリックス:松葉→佐藤達→塚原→コーディエ 捕手:山崎勝→伊藤

本塁打

巨人:

オリックス

解説:野田浩司 実況:濱野圭司

JSPORTS 3 にて観戦

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京セラドーム大阪で行われたオリックスバファローズとの2回戦。今季初勝利を狙う内海は、度々得点圏にランナーを背負いながらも、粘りのピッチングで六回まで無失点。打線は、初回に坂本の内野ゴロで1点を先制した後は、オリックス投手陣の前に好機で一本が出ず、追加点が奪えない。結局、巨人はこの1点をリリーフ陣が最後まで守り切り、接戦をものにした。内海は昨年10月4日以来の勝利で、今季初勝利。巨人はオリックスに対して勝ち越しを決め、3連勝で再び貯金「1」とした

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まずは内海の今季初勝利を素直に喜びたい

オリックス打線の不調さに助けられた部分もあると思うが、それを差し引いても今日はカーブを効果的に使ってカウントを取ったり打ち取ったりと、的を絞らせないピッチングができていたし、低めを丁寧につこうという意識が見られて、大きく崩れること無く投げていたと思う

個人的に今までと大きく違うなと思ったのは表情

結果が出ていない去年と今年の過去2戦は、どこか探りながらというか、打たれることを恐れながら、逃げのピッチングをしていたように見えたけれど、今日に関しては、かつてのエースの表情というか上から見下ろすというか、非常に自信にあふれた表情で投げていたのが印象的

打たれても粘り強く打ち取って点を与えないのが内海のピッチングだけど、今日はまさにそんな感じ。ランナーを背負っても全く動じていない表情で、バッターとの勝負に集中できていた。ストライク先行で先に追い詰めるカウントを作れたのも良かったし、ぶっちゃけヘタしたら最後までイケたんじゃないかと思うくらい

(オリ打線も内海に合ってなかったし)

もちろん、より強力な打線に対しても同じピッチングが出来るかどうかわからないけど、今の内海にとって大事なのは、自らの力で勝利をもぎ取るという結果だったので、例えば4点取られたけど味方が5点取って勝利した、というような形ではなく、1点も与えずに勝利を手にしたというこの1勝が、「あぁ自分は1軍のマウンドでこれからも投げていける!」という自信を手に入れることに繋がったのだとしたら、それが今日の勝利のもっとも大きな収穫だったかもしれない

個人的には、今日のピッチングの中に、久々に1軍に上がってきて、同じ左腕の田口や今村が投げている姿を間近で見ることで、何かを思い出したのではないか?というそんな影響があったのではないかと勝手に解釈している

スピードだって、彼ら若い二人に決して劣っているわけではないし、制球力にいたっては本来は内海のほうがはるかにあるはず。牽制やフィールディングなどは言うに及ばずだ。

変化球などの武器やストレートのキレ、若い選手ならではの勢いってところに違いはあるけれど、そこは経験で補えるはず…そんな意識が働いたかのような、今日の内海の立ち振舞だった

今日の勝利で、来週の西武戦、次の楽天戦の登板は確実となった。このまま1勝ずつ積み上げて、ブルペンの雰囲気も明るくしてくれれば、チーム内の風通しがまた少し良くなるし、若い選手のメンタル的なケアも含めて、背中で引っ張ってくれれば、巨人の投手陣のレベルがまたひとつ階段を登れそうな、そんな気がする

ただねぇ…問題は皆さんの感想と同じ打線だよね

今日の私の試合中のレポートでは、当初、今日のキーポイントとして4回のチャンスの場面をあげていた。先頭打者の村田が四球で出塁し、次の亀井の場面でワイルドピッチ、そこからの亀井のヒットでノーアウト1、3塁という場面を作ったところ

折角のチャンスも次のバッターが小林で、普段のリーグ戦であれば、次は投手となる。となると2アウト1、3塁で1番に回るという形になり、下位打線で広げたチャンスを活かすことが出来ないという事態になってしまうのだが、DH制のゲームであれば投手が打席に立たない分、チャンスが増える。このイニングはそのDHを最も活かした形でのチャンスであり、相手からもらった好機ということもあって、ここは確実に点をもぎ取ることが出来るだろう・・・・と思ってた

結果は小林キヤッチャーフライ、脇谷ショートライナー、重信はセカンドゴロで外野フライどころか、ボテボテの内野ゴロでゲッツー崩れの間に1点といった場面も見ることが出来なかった。

こんな美味しいチャンスで点を取れるか取れないか、これが今日のキーポイントになると思っていたので、この時点では「あぁ今日はダメかも・・・・」と思ったのだが

根はそんなに浅いものでは無かった

せっかくのDH制による下位から上位へつなぐチャンスを作れても、1、2番が安定しなさすぎて、クリーンアップまで回すことが出来ないという現実…初回こそ、脇谷の内野安打から重信の犠打で形を作ることが出来たが、その手前の下位打線からという流れにおいては、この二人が完全に打線を分断することになってしまっていた

作ったチャンスの数と安打数を考えたら、最低でも3~4点は取っていなきゃいけない展開なのに、僅か1点、それも内野ゴロの間に取ったという決して綺麗ではない取り方しか出来なかったことは大いに反省しなければいけない

さらに言えば、5回は坂本が出てからの長野のデッドボールによる出塁も、あの場面で長野がやらなければいけないのは、空いた1塁を埋めることではなく、アウトになってもいいから坂本を3塁に送って阿部に回すことだった。防具に当たって死球になるのではなく、あそこはキッチリとボールを避けて、ファーストゴロあたりを打つような進塁打を打って欲しかった・・・・結果的には阿部はレフトフライ、クルーズはショートゴロゲッツーで、この回も点を奪うことが出来ず、前のイニングと合わせて、2点を奪えなかったというストレスだけが残る結果となってしまう

それにしてもチャンスで打てないねぇ…両リーグ合わせて最下位のチーム打率だから、打てないのは承知しているし、得点も最下位だということが得点圏打率も圧倒的に最下位だという事を示しているけれど、ここまで何度なくチャンスを作りながら点に結びつかないのも、ある意味、奇跡的なことだと思う

まぁそれでもチャンスが作れるようになったし、坂本に回せば!阿部に回せば!という期待をいただくことが出来るようになっただけ、前進していると思うのだが、やることなすこと上手くゆくようになるまでは、あとどれくらいなんだろう、どれだけ待てばいいのだろうと歯がゆい気持ちになったのは、私だけでは無いと思う

その中で、あと少しなんだけど…と思うのが重信

せっかく良い素材なのに、非常に勿体無い。キャンプ・オープン戦で見た重信はメジャーへ行った早大の先輩青木を思いおこさせるような綺麗なレベルスイングで、ボールを線で捉えることのできる才能をもった選手だなという印象だった

これなら三振も少なく、ファールで粘り、甘い球が来た時にしっかり打ち返すのはもちろん、ボテボテの内野ゴロでもセーフに出来る足を絡ませれば、普通に3割は打てるだろうと思ってた

だけど、1軍に昇格してからの重信は綺麗なライト前ヒットを打とうとしているのか、引っ張り専門で見切りが早い。見切りが早いからボールを最後まで見れずに態勢は崩れるし、落ちる球に合わせることが出来ない、結果的に三振も多い。

重信のスイングとミート力、足を最大限に活かすにはやはり3塁線。サードベースに当てるくらいの意識を常に持って打席に立てば、ボールをギリギリまで見ることができるのでファールで球数を稼ぐこともしやすくなるし、サードゴロなら相手の打球処理次第で内野安打で出塁するチャンスも飛躍的に増える。極論を言えば、全打席セーフティバントを狙っても1試合に1度位は出塁できるんじゃないかと思えるくらいなので、もっと自分の利点を把握して、プロで生き抜くためにどういうプレースタイルを手に入れるべきなのか、見つめなおしてもらいたい

(んなことは、私に言われるまでもなく、内田コーチも本人もわかっちゃいるんだろうけど)

とにかく、今の巨人打線は坂本の前にランナーを置かないことには話にならない状態なので、出来れば重信を1番に置いて、出塁からの盗塁、2番に送らせて、いかにして1アウト3塁という場面で坂本に打席を回すかというのを突き詰めて欲しいなと思う

(その意味では脇谷も守備では貢献してるけど、バッティングに関しては残念ながら頼りになっていないのが現実)

そうなると、チャンスでは弱いがチャンスを作れる村田を1番に置いて、2番の重信に送らせ、坂本、阿部で得点するという奇想天外な打順にするしか無いのではないかと、考えてしまいそうになる自分がいる・・・

せめて長野の打率がもっと上向けば、やはり1番は長野が良い・・・ってことになるのだが、現実はなかなか想定通りにゆかないもんだ(涙)

まぁ内容には不満はあるけれど、交流戦はボロボロになることを覚悟していた中、連勝スタートをすることが出来た。まずは最初のカードの勝ち越しを決めただけでなく、さらに連勝を伸ばすチャンスも得たわけで、明日は金子 vs 大竹と勝負する前から厳しい結果しか予想できない投げ合いではあるけれど、オリ打線もこの結果にプレッシャーを感じているだろうから、そこを上手くついて、それこそ1-0でいいので、何とか粘り強いピッチングをして勝利を手に入れて欲しい

今は順位はどうでもよいので、ニ歩進んで一歩下がるで構わないから、1つずつ貯金を増やしてくれると嬉しい

(もちろん、明日みたいに連勝のチャンスがある時は、一歩下がらずに三歩前に出てしまったって構わない(笑))

管理人:みんぐ

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