勝利投手:美馬 2試合 2勝0敗0S
セーブ :田中 3試合 1勝1敗1S
敗戦投手:杉内 2試合 0勝2敗0S
投手リレー
巨人:杉内→澤村→内海→西村 捕手:阿部
楽天:美馬→則本→田中 :嶋
巨人:
楽天:牧田1号ソロ
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鮮やかな逆転勝ちで逆王手をかけて迎えた、東北楽天ゴールデンイーグルスとの日本シリーズ第7戦。先発・杉内が2回途中でノックアウトされる厳しい展開となるが、澤村、内海を投入する必死の継投で打線の反撃を待った。しかし、楽天投手陣に散発5安打に抑え込まれ、最終回の一打同点のチャンスも生かせず、0対3で敗れた。ジャイアンツは惜しくも40年ぶりの日本一連覇を逃した
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前夜、マー君から取った勝利は、今日の感動的な結末のためのフリになってしまった・・・・
言い出せばキリがない残念なゲームではあるが、その瞬間、瞬間に選手は自分が最善と思うプレーをして、積み重ねた結果なわけだから、素直に受け止めるしかない
調子の良い悪いはあっても、誰もが怠慢だったわけでなく、懸命にプレーした
とはいえ、残念な点も少しは口にしないと、ストレスたまっちゃうんで・・・
恐らく、今日もっとも下を向いているのは杉内だと思う
ゲーム前には、杉内が第3戦の悔しさを倍返しにし、西村が第5戦の悔しさを100倍返しにして、去年の悔しさの分まではらして連覇するイメージを持っていたんだけど・・・あの杉内がここまで苦しむとは、予想できなかったシーズンになってしまった
本人は口にすることも出来ないほどの悔しさと情けなさを感じ、これから心無い人たちからのバッシングを受けることも覚悟しなければいけないだろうけど、これが杉内がさらに大投手になるための大きな壁になったと思って応援するしかないな・・・って、ゲーム後に顔を上げる事が出来ない杉内を見ながら思った
じゃなければ、背番号18を背負う資格もないと・・・
どの解説者も同じように口をそろえて言うだろうが、初回の同じ展開の中で点を取った楽天と、取れなかった巨人・・・そこが運命の分かれ道になってしまった
そして奇しくもその運命を分けたのが、坂本だった
昨日の猛打賞でポストシーズン土壇場になって、やっと目覚めたか?と思った坂本だったけど、一夜明けたらすっかり元の坂本に戻って、ボール球を追いかける様子を見た時に「あぁこりゃ今日は戦力にはならんか?」と思ったんだけど、結局、最後までその通りになってしまった。
まぁチーム全体を通じて、5安打しか打ててないので、これまでと同じく、坂本や阿部のバッティングを批判しても仕方ないか
徹底的にマークしていたマー君と則本は、結果的には1勝1敗と五分の戦いをした
ただ・・・・美馬に2連敗は正直なところ予想外
打てなかった原因はなんだろうな?嶋のリードはもちろん外せないけれど、やっぱりあのカーブは余計なボールだったか?西武との日本シリーズで岸にやられたのを一瞬、思い出したけど、とはいえあの時の岸に比べたらまだ隙はあったような気がするんだけどな。
則本もそうだったけど、嶋のリードはほとんどの場合、初球はスライダーで入るケースが多くて、それも割と甘いコースだったりするんだが、その辺の情報はバッターの頭には無かった?打席に入れば、まずはストレートでタイミングを取ろうとするのはセオリーではあるけれど、マー君にしても、則本にしても、ストレートの球威があるというイメージを逆手に取って、変化球投手としてリードした嶋が見事だったのかなぁ。
それに答えた投手たちも立派だったけどね
最後の矢野の打席、追い込んでからは絶対にストレートで来ると思ったし、矢野もそれを予想して、変化球だったらゴメンナサイっていうスイングだったし、それはそれで、もう仕方ないと思う。
惜しかったのは8回の由伸の打席かな。由伸に関しては、このシリーズ中に何度も言った事だけど、インコースと落ちる球を徹底的に配球された。
第5戦の則本との勝負ではその落ちる球を打ち、6戦ではストレートをゴリ押ししてくるマー君から打ったんだが、今日は美馬という事で、原点に立ち返って弱点を徹底的についてきた。結局、8回はその落ちる球を3度振って三振するわけだけど、だからといって、由伸を責めるのも可哀想だなぁ
3度ともストライクからボールになる球を投げ切った則本を褒めるべきだろうな。
失投なんて松本に投げた高めのボールくらいだったもんな
普通なら15勝しているとはいえ、ルーキーに3度も登板させるなんて、考えられない事だけど、それに応えて、ふさわしい球を投げた彼はお見事だった
結局、今日は予想外に抑え込まれた美馬と、則本、マー君というシリーズのキーになる投手3人にやられたって事で、楽天としてみれば、どんだけ疲れてようがなんだろうが、この3人しか巨人には通用しないという堅い意志で向かってきて、最後は彼らの魂にやられたって事なんだろう
こちらも同じ気持ちで言うなら、シリーズで楽天に通用した内海、菅野そしてリリーバーという布陣で臨むべきだったのかもしれないけれど、やっぱり背番号18を背負う杉内をプロ入り後、最短KOの状態で終わらせるわけにはゆかなかったってことと、彼のこれまでの実績を踏まえて希望を託したって事なんだろうと思う。
そもそも、プロ入り後の実績で言うなら、内海と杉内で2勝ずつしてサクっと優勝!って感じに終わらなければいけなかったわけで、菅野頼りにしてしまったこと自体が、ある意味、イレギュラーな状態
解説者も言うとおり、今日の出来を見ると、恐らくゲーム前のブルペンの状態から好調とは言える状態では無かったのでは?と想像するけれど、だとしたら、杉内のプライドよりもチームの勝利を優先して、デッドボールを出した時点で交代しても良かったのでは?という悔いは残りそう
(今シーズン、立ち上がりがおかしくてもしっかり修正できた菅野との信頼度の違いはそこだったんだけどなぁ)
内海の魂のピッチングを見ると、やはり巨人のエースは内海なんだなと思ったし、中継ぎに回って急成長したと思わせてくれた澤村も、同い年のマー君と比べると、課題はまだまだ多いなということを痛感させられた
あくまでも挑戦者のつもりで、目いっぱいぶつかってきた楽天に対して、打撃陣が不安なままシリーズに入り、ベンチの雰囲気も重い状態のまま立て直せなかったことが、見ていた痛感した印象
とまぁ、愚痴をこぼしても結果は変わらないし、この辺にしとこうか
自軍の愚痴をこぼすより、それこそ自分のやるべき役割をしっかりと全うできた楽天ナインを褒めるべきでしょう。前夜に160球投げた投手を最後に持ってくることは、ある程度予想できたとはいえ、それをやりきった星野監督に応えた選手たちが素晴らしかったという事だと思う
(負けてれば、とんでもない批判の的になる事も覚悟してたと思うし)
攻撃陣が不調という言い訳よりも、不調のままシリーズに突入した自分たちを責めるしかないのが現実で、そんな中で3勝3敗の五分まで持っていったことも誇るべきだし、終わってしまったからにはノーサイドで、相手を讃えるべき
とにかく、楽天は強くて、手ごわかった・・・それに尽きると思う
さて、巨人戦の試合速報をメインに続けているこのブログですけど、心の中ではアジアシリーズまでレポートするはずだったもんで、若干まだ消化不良気味
例年なら、来シーズンの開幕までごきげんよう!ってことになるのだけれど、オフの話題も含めて、気になったニュースに関しては、チョコチョコつっこみを入れてゆくことになるかもしれませんので、時々でもいいですから、たま~にのぞいてもらえると嬉しいです
今シーズン、WBCから始まって、色々ありましたけど、明日からは他球団に遅ればせながら秋季キャンプに入り(主力は多少お休みするでしょうが)ます。昨シーズンはアジアシリーズまであった関係で、秋に鍛えるってのがおろそかになった部分はあるので、こっからは来シーズンに向けて、自分に足りないところ、伸ばすべきところを見つめなおして鍛えて欲しいですね。
監督続投は既定路線ですが、コーチの去就はまだ微妙だと思っているので、ドラフトで取った新戦力、これから補強するであろう選手たちも含めて、話題はまだまだつきそうにありません。
日本一連覇の夢は破れましたが、来シーズンは再度「日本一奪回」に向けて始動するわけで、まだまだ終わりませんので、ゼヒともおつきあいくださいませ
皆さん、とりあえず・・・・お疲れ様でした!
(管理人:みんぐ)