ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

11/2 巨人 4-2 楽天 → 徳俵から押し返した!巨人の底力を見せてくれた!

巨人 4-2 楽天 対 楽天: 3勝 3敗 0分

勝利投手:菅野 2試合 1勝1敗0S

セーブ :マシソン 4試合 1勝0敗1S

敗戦投手:田中 2試合 1勝1敗0S

投手リレー

巨人:菅野→山口→マシソン 捕手:阿部

楽天:田中:嶋

本塁打

巨人:ロペス1号2ラン

楽天

東京ドーム

TBS(NHK BS1は録画) にて観戦

解説:衣笠祥雄佐々木主浩 実況:林正浩

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東北楽天ゴールデンイーグルスに「王手」をかけられ、敵地で迎えた日本シリーズ第6戦。ジャイアンツは二回に2点を先制されたが、中盤に打線が楽天先発・田中を攻略した。五回、ロペスの2ランホームランで同点に追いつき、さらに、高橋由のタイムリーで1点を勝ち越すと、続く六回にも1点を追加し、優位に立った。先発の菅野は七回を3安打2失点の好投。後を継いだ山口、マシソンも相手の反撃をパーフェクトに抑え、4対2で逆転勝利を飾った。対戦成績は3勝3敗となり、ジャイアンツが日本一連覇へ「逆王手」をかけた

Yomiuri Giants Official Web Site

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やばい・・・言いたいこと、書きたいことが多過ぎて結果、筆が進まない・・・

いつもは負けゲームでも、周りと同じ気持ちで愚痴りつつ、何とか明るい話題で次につなげようとしてた私ですが、さすがに第5戦は弱音を吐いてしまいました・・・・

前回の記事の最後に

今日の勝利で「イケる!」って思っている(はずの)楽天ナインに「いやいや、日本一になるってのは、そう簡単なものじゃないよ」って事を見せつけてやるくらいの強い気持ちで、今シーズンどこのチームも出来なかったマー君攻略を成し遂げて欲しいと思う

って締めたんですが・・・・

その言葉通り、日本シリーズの難しさを楽天に見せつけると共に、野球の底力ならぬ、巨人の底力を見せてくれた

興奮しちゃてるんで、冷静に順をおってレポート出来ないけど、ポイントだらけのゲームなんで、個人的に気になったプレーを順不同で・・・

まずはオーダー

亀井を外したのはちょっと個人的にはビックリだけど、第5戦でらしいヒットを放った由伸を3番に持ってきたのはナイス判断、そしてシリーズ前に私がキーマンとあげたロペスとボウカーだけど、ここまでは全くの空気状態・・・

ただ、この二人はペナントがそうだったように、セットで使うと何故かどちらかが活躍するという不思議なジンクスがある。本来なら不調な中でも当たっている、状態の良い選手を固めるのが良策なのだが、あえてこの二人を持ってきたところに何か今までとは違う流れを吹き込んでくれそうな予感を感じた

結果的にはボウカーは残念だったが、その分、ロペスが攻守にわたって目立つことになり、その予感は当たるのだけれど、なんといってもロペスの2ランホームラン。

第2戦で2アウト満塁の場面でインコースのストレートを空振り三振し、マー君に吠えられた借りを文字通り倍返しする一発で、一塁を回ったところでマー君に向かって何か吠えていた姿に、あぁあの時は本当に悔しかったんだなというのを感じた

守備のミスはあったけれど、その分、打席では燃えていたと思うし、いつもニコニコ冷静なロペスが感情を表に出す姿を見た瞬間、今日はなんかいけそうな気がする~~~という空気に包まれたと思う

その後の、寺内、長野の連打もお見事だったけれど、直後のダブルプレーには、色々と賛否が分かれそうな気がする

個人的には同点に追いつかれ、ちょっと動揺していると思ったバッテリーの隙をついたのだと思うけれど、1アウトでランナーは3塁にいたので、結果的にはもったいないと思われてしまうプレーになってしまった。ただ、あの場面で3塁ランナーに注意して、しっかりとセカンドへ投げた球をカットして刺すあたりは、このバッテリーもすげーなと思ったし、お互いのナイスプレーだったと思う。(何気に3塁まで行った長野もナイス)

ただ、それで終わらせずに勝ち越しまで持っていった由伸がお見事

ファーストストライクから積極的に振ってゆき、2ストライクといきなり追い込まれてからのストレートをしっかりと打ったのは、スゴイ集中力だし、マー君ならあの場面、3球勝負してくると(恐らく)読んで迷いなく振ったのはなかなかできる事じゃないと思う

これまでインコースのストレートと落ちる球にやられ続けていたけれど、5戦でその変化球をライト前に打ちかえした事が生んだ配球だったんだと思う

(嶋はスプリットを要求したけど、マー君は首を振ってストレートを選択した・・・と思うのだが、あの5戦のヒットが無ければ、嶋は強引にでも変化球勝負させていたんじゃないかと勝手に想像する)

中5日で優勝が決まるという先発で、マー君は最初から飛ばしていたように見えたので、絶対にチャンスはあると思っていたし、それを「裏付けるように巨人打線の最初の一回りまでの間に奪った三振は長野の1個だけだった。

積極的に打っていっているからだと片付けるのは簡単だけど、2戦に比べれば明らかにコントロールに関しては甘くなっていて、打者の慣れもあるとは思うけれど、それだけじゃない感じがあった

ゲーム前に村田コーチがマー君はストレートを武器にするパワーピッチャーのように感じるかもしれないが、実は変化球を多投するタイプだと言っていたし、私の印象もそれに近いけれど、ぶっちゃけ今日は、その予想を裏切って、嶋はストレート中心の配球をしてくるんじゃないかと思っていた。

が、ふたを開けてみれば序盤はスプリットの応酬で、解説の大魔神が言っていたように、こんなペースで握力がもつんかな?と心配になるほどだった

疲れや期待に対する緊張もあったかもしれないけれど、3回以降、毎回ランナーを背負うようなマー君らしくないピッチングになってしまったのは、それが影響していると思うし、その傾向を感じたバッティングが出来た巨人も見事だったんじゃなかろうか?

そして、ここまで空気どころかむしろ足を引っ張っていた坂本

見ていて、なんか構えが違うな?と思っていたんだが、それに関してはNHKの方で解説してくれた、バットを持つ右手と左手の間が指1個分あるかないかくらいだけど、開けてかまえていた。正直、言われるまで気づかなかったんだけど、確かにこの持ち方だと、バットのヘッドは下がりにくくて、それが原因のひとつで凡打していた坂本には「あぁこの手があったか!!」と思うほどの変化だったんが、実はその持ち方には弊害があって、手首の柔軟性が損なわれてしまうんで、身体との連動が難しく、ヘッドは上がるけれど力が伝わりにくくて飛距離が落ちる。

(アマでよく指導する事もあるけど、もともとパワーの無いアマだとさらに打てないんで、めったにやらせることは無い)

だけど、プロはやっぱり我々素人とは遥かに違うね、それでフェンス直撃の2ベースを打ってしまうんだから・・・・2回のピッチャーライナーがあまりにもひどすぎたんで、結局坂本は変わらず終わってしまうのかと思っていたけれど、逆にあれが開きなおるチャンスとなって、5回にやっと坂本らしいスイングになった

たった1打席で完全復活とは言えないけれど、マー君から逆転への狼煙となる2ベースを打ったことが、その後の打席にも良い影響を与えたのは間違いない。このまま打てずに、今日負けていたら、それこそトラウマになりそうなシリーズだっただけに、今日の猛打賞は明日に繋がる活躍になった(嶋の坂本に対するマークも、明日はガラリと変わるだろう)

マー君から12安打を放った打線も素晴らしいが、なんといっても今日の勝利の立役者は菅野だろう

負けたら終わりというプレッシャーをかけられ、しかも相手はマー君という中での先発で、自分のピッチングをしろというのは酷な話だと思うし、事実、初回から慎重になり、おさえてはいるものの大丈夫か?と心配にさせられた

ただ、2回の2失点も打たれて取られた2点というよりは、不運な当たりや守備のミスなども絡んでの内容(まぁ枡田への四球はまずかったけど)で、下を向くピッチングではない。

何より、失点してからの3回以降は完全に菅野らしさが出て、相手目線で見てみても、打てそうなボールが無かった。

終わってみれば7回を被安打3の2失点なわけで、中継の解説者もスポーツニュースの解説者も軒並み「まるでベテランのような投球」と絶賛していたが、ゲーム中での修正能力、ピンチでの落ち着きなどルーキー離れをしている投球は、今シーズンに関しては「右のエース」と呼ぶにふさわしい内容だったと思う

マウンドでニヤついていると原監督に釘を刺されて以降は、常に目つきは真剣だし、ピンチで迎える顔つきはマー君に負けてなかった

後を受けたグッさんは、もう完璧、さらに9回を締めたマシソンもジョーンズ、マギーを三振にとって、さらに自信を深めたんじゃないだろうか?

個人的には2点差だったので、西村に対して前回のショックから立ち直らせるために、すぐに使って、結果を出させてあげてもいいかな?と思っていたんだが、それ以上にどうしても勝たなければいけなかったという状況だったのと、マシソンの状態が良かったんじゃないかと思う

今日のような展開の場合は、8回、9回に僅かでもピンチを作って、明日に繋げられるよりも隙を見せずに終わらせて、明日に対して「やはり巨人相手には終盤までにリードしなくては」というプレッシャーを与える終わらせ方をするのがベストだと考えるなら、西村への挽回のチャンスは今日じゃないって事だったんだろう

明日の杉内に一抹の不安は感じるけれど、杉内自身も前回の不甲斐ないピッチングを何とかしたいと思っているだろうし、個人的には西村とセットで倍返しをして優勝してくれる展開を望みたいところだけれど、明日はどちらも総力戦になるので、内海、澤村は早い段階からブルペンに入るだろう。杉内にはぶっちゃけ3イニングを全力でおさえてくれれば、そこから後ろは準備万端という状況を作り出せる。

阿部が復調しつつある気配は感じるが、どちらかというと明日はキャッチャーとしての仕事に専念して、攻撃に関しては、長野、亀井、由伸、坂本、村田、ロペスに任せても良いんじゃないかと思う

特に由伸、坂本、ロペスに関しては、単にヒットが出たというだけでなく、マー君から打ったという結果が自信に繋がってくれるんじゃないかという期待感はある

楽天マー君、則本を果たしてリリーバーとして使えるかどうか微妙なところだし、仮に出てきたとしてもベストピッチが出来る状態だとは想像しにくいので、普通に考えれば巨人有利になった気がするけれど、相手の本拠地だし、球場の盛り上がりはこれまで以上になりそうなので、正直なところどっちに転ぶかわからない

すぽるとで嶋が「田中だから大丈夫だろと油断するのが一番危ない」と言っていたけれど、世間も球場も(恐らくナインも)そんな空気になっていたとこでの逆転劇は、相手に与えるダメージも大きいのではないかと思う

そのマー君に土をつけられたことで、個人的にはもうどっちが優勝してもイイや!って感覚になっている(パではもともと楽天を応援してたし)のは確かだけれど、以前に言った「今シーズン、最後にマー君に唯一勝った球団となって日本一連覇のシナリオ」に着実に近づいたので、ここまで来たら連覇を成し遂げて、明日のスポーツニュースのハシゴを楽しませてほしい

っていうか、アジアシリーズも含めて、まだしばらくこのブログで一喜一憂したい

ただ・・・最後の160球目の由伸を三振に取った球・・・アレには敵ながらしびれた

やっぱスゲーピッチャーだわ、マー君

よく勝てたな

(管理人:みんぐ)