ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

4/1 巨人 2-1 DeNA → 情熱大陸の後だけに、内海に勝ちをつけさせたかった!

巨人 2-1 DeNA  対 DeNA:1勝0敗0分

勝利投手:マシソン 3試合 1勝 1敗 0S

セーブ :西 村 2試合 0勝 0敗 1S

敗戦投手:長 田 3試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:内海→マシソン→西村 捕手:阿部

DeNA:久保→山口→ソーサ→長田 捕手:黒羽根

本塁打

巨人:ロペス3号ソロ

DeNA

TBSチャンネル にて観戦

解説:佐々木主浩 実況:椎野茂

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横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの1回戦は、延長戦となった。巨人は一回に1点を先制するも、その後は追加点を奪えない展開が続く。巨人先発の内海は、六回まで1安打無失点と相手を寄せ付けなかったが、七回に1点を失い、試合は1対1のまま延長戦へ。十回、巨人はロペスのソロホームランで勝ち越すと、これが決勝点に。2対1で接戦をものにし、敵地での初戦を白星で飾った

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「勝ちたい!」

いま、素直にこのセリフをベンチで言える選手がどれほどいるだろう

キャンプ中、G+のインタビューで「本気で沢村賞を狙いたい」と言っていた内海。

ほんの数年前、15勝するなんて某番組で言っていたころはただの自称エースだったが、今や後輩からも慕われ、監督にも信頼されるエースに上り詰め・・・ているところ

先日の情熱大陸の内海特集の中で、ちょっと興味深い話があった、グッさん、澤村、長野と飲んでいる中で「投手の賞は野手の協力がないと出来ないもの、だから野手がミスした時はカバーする」というのがあった。

確かに奪三振以外の最多勝最優秀防御率など先発投手が欲しがる記録は、野手の攻撃、守備のアシストなしには成し得ない記録で、打率、ホームランなど自分が頑張れば取れる、野手がもらえる賞に比べて少ないのは確か

だからこそ、野手陣とのコミュニケーションも大事にし、最初は自らが言う自称エースだった男が、ファンからもエースだと認められるようになってきた(いや、なりつつある)その過程を我々は結果よりも賞賛している

前置きが長くなったけれど、沢村賞を狙うのであれば、完投の数は大事、出来れば完封もその中に加えたうえで、最低でも最多勝はとならないといけない。

攻撃の順番が回ってきて、代打が送られることの多いセ・リーグでそれをこなすのは並大抵のことではないが、取りたいと口に出した以上は何とか頑張って欲しい。そんな目で応援してた

正直言うと、8回に笠原に代えられると完全に思ってた・・・・(笑)

それでも、8回裏のマウンドに立ち、前のイニングで見せた危うさを感じさせずに三者凡退で終わらせる姿にグッと来てしまったのは私だけではないはずで、おそらく原監督も内海に勝利投手になって欲しいという思いを感じていたんじゃないだろうか?

今シーズン最初のゲームで(ほかにも投げさせたい、投げれる投手がいる中で)8回裏まで引っ張ったのは、そんな内海の気持ちを汲んでくれた首脳陣と一体になっていた瞬間だったのかもしれない

ま、本当に勝ちたかったのなら、自分のバントはなんとしても成功させなきゃいけなかったし、7回の1失点もよく1失点ですんだなという見方も出来るくらいの状況だったので、オープン戦での成績を考えれば、ゲームとしては本人も満足しているだろうし、終了直後の原監督の内海への声がけも、勝利監督インタビューも内海を称えていたんだろう

おそらく査定スコアラーの中では、今日のピッチングは勝ちに等しい査定が加えられたことだろう

右バッターには内角をするどくえぐり、本来得意なはずのチェンジアップ、スライダーではなく、カーブとのコンビネーションでバッターを抑えてゆく姿は、たとえ相性の良いDeNA相手とはいえ、久々に安心してみていられる内海の真骨頂を見ることが出来たと思う

その一方で、ストレートのキレとコントロール、(その日の)軸となる変化球のバランスがすべてうまくいっていないと抑えられないという弱点も見えてしまった

オープン戦で打ち込まれたのは、そのバランスのどれかが崩れてしまったからで、逆説的に言えば、総合的にすべての状態が良くないと、抑えられないという姿を垣間見せてしまった・・・・

ただ、打たれた次の8回を三者凡退にするあたりは、さすがの技で、今日の切り替え能力を今後のゲームでも見せてくれるのであれば、きっと(勝ち星という)結果もついてくるだろう

ヤバイ!!このままでは内海の話で終わってしまう(笑)

開幕3連戦で47安打を放った打線も今日はわずかに2得点

ただ、放った安打は9安打なので、決して打線が落ちたわけではない。

初登板で緊張していた(だろう)久保の立ち上がりの隙をついて先制したものの、その後、チャンスを作りながらも追加点が奪えなかった部分は、こちらのミスを攻めながらも久保のピッチングを褒めるべきというところが多々あったところも認めなくてはならない

特に去年までの阪神時代には、ぶっちゃけ大して脅威に感じていなかった久保だけれど、いざ先発投手に復帰してみれば、やはり良い投手だということを如実に感じさせるシーンは多々あった。

1打席目の反省を2打席目に生かしたり、種をまいて大事なところで刈り取ったりという、ゲーム全体を通じてリードするあたりは、さすがにスゲーなと素直に感心した

特に5回に投げたアンダーソンへの配球は、落ちるボールに手を出しがちで、タイムリーも放っているアンダーソンに対し、徹底して決め球をそこに投げきって、三振をとるあたりプロだなと感じたし、三振を取られる前にカットしたアンダーソンもすげーなと思った

一方で高めで仕留めるというバリエーションも見せているし、

長いイニングの中でシナリオを作る久保のピッチングは、隙を見せた時にキッチリと取れるだけ点を取るという攻め方をしないと、なかなか厳しいな・・・という去年と違うDeNAの姿を見ることが出来た

片岡に代わって先発のチャンスをもらった井端は、らしくないバントミスを見せつつも、終盤にレフト線への2ベースを打つなど、片岡に負けない結果を出したと思う

5回のバントミスは・・・・もう、井端で失敗するんじゃ、しょうがないと納得させるだけの選手だし、相手を褒めるべきでしょう

ショートは当然だけど、サードでもセカンドでも出て、しっかりと戦力になっているあたり、改めて本当に心強い選手が入ってくれたなと感謝したい

勝ちをあせるあまり、山口、ソーサと早々につぎ込み、序盤で2三振の石川を降ろす中畑采配に大魔神佐々木は苦言を呈していたが、今日の采配に関しては勝てば神采配、負ければ迷采配と呼ばれるギリギリのタクトだったと思う

ひとつには「今日はどうしても勝ちたい」という意志は伝わったし、それをナインに示す意味もあったろう。中継ぎ以降の層が厚く、延長に持ち込まれれば代打陣の顔ぶれも含めて勝ち目が薄いと感じただろう中畑監督が、早め早めに駒をつぎ込んで勝負に出た気持ちは十分にわかる

昨年の対戦成績を考えればホームで同点に持ち込んだ時点で、勝利の方程式を適用する流れは別に悪くないと思ったし、今日から6連戦あることを考えれば、山口を2イニング引っ張ることの危なさも理解できるし、力の劣る投手を先に出して、リードを許してソーサを使うことなく負けることの悔しさも理解できる

何より追いついた事でチームの雰囲気は(ホームということもあり)良くなっているわけで、その流れにのって延長ではなく9回で決着をつけようとした中畑采配は(私としては)間違ってはいないと思う

(むしろ佐々木の指摘は正論だけど、現場から離れているが故の発言だなと私は思った。もちろん、人それぞれだろうけど)

ロペスの決勝ホームランは、フルカウントになって球種も絞れてきた中で、あんな甘い球を投げてしまったのが悪い。評論家が言うように現時点では、ロペスとの勝負を避け、フルカウントになったら歩かせて阿部と勝負するほうが、確率的には良かったと思う

プロ野球ニュースで高木氏が黒羽根のその辺の詰めの甘さを指摘していたが、そこは私も激しく同意

ま、不調でも阿部というネームバリューはやはり怖いということで、ロペス勝負はやむなしって事だったんだろうな

それにしても、おそらくコレを言うのは3回目くらいになると思うけど、失投を逃さないロペスの(今の)集中力はホントにスゴイ

しかしアレだね、6番阿部はまだ2度出塁したものの、結果的に7番の坂本とセットでノーヒットだと、やはり点が取れない。猛打賞で気を良くしたりしないぞ!と思ってた坂本が一日あけてノーヒットなのは想定内だけれど、負ける時はどうしても目立ってしまう・・・(涙)

今日の久保ピッチング内容から、橋本にヒットを期待するのが難しかったけど、この3人で何とかチャンスメークできる局面があったら、ゲーム内容は変わっていたんじゃないかと思う

明日はかつての巨人の左のエース尚成と、次代のエースを狙う若武者 宮國の投げあいか・・・・本来なら尚成と内海の勝負が見たかったけど、まぁチャンスが次にもあるだろう。

尚成に打ち勝つのもちょっと気が引けるけれど、能見、榎田に打ち勝った巨人としては尚成に負けるわけにはゆかないので、個人的な感情は抜きにして、2カード連続の勝ち越しを狙って、気合入れて応援するとしよう

管理人:みんぐ