ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/6 巨人 4-3 西武 → 状態が悪い中にも良い所を探そうよ

巨人 4-3 西武 →  対 西武:3勝0敗0分 東京ドーム

勝利投手:マシソン 25試合 3勝 2敗 9S

セーブ :

敗戦投手:豊 田 23試合 2勝 2敗 0S

投手リレー

巨人:菅野→山口→マシソン 捕手:阿部

西武:菊池→藤原→増田→高橋→豊田 捕手:炭谷→星

本塁打

巨人:ロペス14号3ラン

西武:

日テレG+ にて観戦

解説:江川卓 実況:町田浩徳新谷保志

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

東京ドームで行われた埼玉西武ライオンズとの3回戦。五回、先発の菅野が先に2点を失ったが、その裏、ロペスが3ランを放って巨人が逆転。しかし、菅野は七回にも1点を失い、試合は振り出しに戻った。巨人は終盤、毎回のようにチャンスを作るが決定打を欠き、試合は延長戦に突入。十回、巨人は長野、阿部の連打などで無死一、三塁のチャンスを作り、代打・横川が左翼にサヨナラタイムリーヒット。巨人が4対3で西武を下した。この試合で山口がプロ野球史上初の通算200ホールドを達成。劇的な勝利に花を添えた

Yomiuri Giants Official Web Site~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

野球好きと飲むと、どうしても話題は巨人の打線をどう復調させるかの話になってしまう

・どうせ我慢を強いられるのなら、打順は固定すべきだ

・いやいや、相手に合わせて今以上に臨機応変

・調子悪い選手は先発から外すだけでなく、ファームへ落とすしかない

・さらなる補強が必要だ

・打撃コーチの一掃を!

などなど、答えの出ない会話を延々と続ける・・・(涙)

開幕前に「ブッチギリの優勝」を思い描いていたファンにとって、今の事態は予想外かつ動揺しているわけだが、一歩引いて冷静に考えてみれば、セ・リーグ1~4位が4ゲーム差の中にひしめいている現状は、毎日一喜一憂出来てたまらんし、チーム状態がどん底だと言われながら、リーグ2位(首位と0.5差)、交流戦3位(首位と0.5差)という現状は実は楽しくて仕方ない

ここからの最悪のシナリオはチームの勝ち頭の菅野の離脱、やっと調子を取り戻したグッさん、マシソンの離脱くらいしかなくて、むしろひとりずつでも状態が上がることで、今の状態に上積みが出来、アンダーソン、橋本、澤村、西村が復活してくればさらに空気が良くなるってことで、実は明るい未来が待っているんじゃないかとポジティブに考えるようにしてる

って前置きは置いといて

前回、祖父の死去を受けて金子千尋と投げ合った菅野、何度も走者を背負いながら無失点で投げ続けた姿と、葬儀に参列しての今日のピッチングには非常にカブるものがあった。

ゲーム後のインタビューで涙をこらえる場面が印象的だったし、本人も平常心ではいられなかったと言っていた通り、良い時の菅野とは違った内容ではあったけれど、ピンチを切り抜けるごとにガッツポーズを繰り返す姿に、ただならぬ思いを感じていたのは、我々だけではないと思う

欲を言えば、ピンチになってからギアを上がるんなら、最初のバッターにこそ、トップギアで挑めよ!と言いたくもなってしまうが、プロ2年目の24歳という若さで身体と心を上手くコントロールしろというのも酷な話か?

ランナーがいても粘り強く諦めないのが今シーズンの菅野の一番の特徴だと思うけれど、唯一残念だったのは栗山に投げたフォークだった

あそこは今日最速の152kmのストレートを投げた場面だったし、もう1球ストレートで押してからのフォークでも良かった気がするし、緩急をつけるならカーブという選択肢もあったかもしれない。(おかわり君が今日は打席でリキみがちだったので)最悪は歩かせる事も想定した配球でも良かったような気がするが、まぁいずれも結果論。低めの好きな栗山に低く投げきれなかった事が菅野に勝ちがつかなかった原因かもしれない

**でも、8回117球、3失点は今のローテの中においては十分に合格点

**

むしろ、連続1ケタ安打記録を18試合に伸ばしてしまった攻撃陣にこそ、問題点は数多く存在する

ただ、そんな中で少しだけ明るい材料も見えてきた

まずは今日2安打で逆転の3ランを打ったロペス。久々の先発出場で新鮮な何かを思い出してくれたのか、今日のバッティングには思い切りの良いロペスらしさが戻っていた。ゲーム展開の都合で途中でベンチに戻ることになってしまったが、明日に繋がりそうな空気をまとっていたので、これから先が少し楽しみになった

そして5打席目になってやっと「らしいバッティング」を見せてくれた長野

報知の独占インタビューで「教えて頂いてから、試行錯誤しているうちに自分の中で良くなる兆しは見えている。技術的なことは言えないですけど、もう大丈夫です」と力強い言葉を試合前に言ってくれた言葉通りに、良い時の長野のバッティングが最終打席で見れた。

まぁ外スラに引っかかるくせが完全に治るまでは、まだまだ時間がかかるだろうけど、今日をきっかけに少なくとも今まで以上に悪くなることはないんじゃないか?という期待感は見せてくれたと思う

そして5打席連続で四球という珍記録の坂本

前回送球を鼻に当て、ちょっと心配だったが、元気な姿を見せてくれたし、打てそうな球が無かったこともあるが、それでも結果を欲しがらずにしっかりと選んだところは評価できる。

長野、ロペスが復調し、坂本が良い状態をキープしてくれれば、大量点は期待できないまでも、何とか戦える体制は整えられる。そうして粘っているうちに、他の選手の状態も上がってくれば、交流戦後半戦も何とかやれるんじゃないかという気がしてくる

ただ、心配なのはやはり阿部

今日は3年ぶりの8番だったけれど、打順に関しては別にイイ。プロ野球ニュースで阿部はどんなに調子が悪くても3軸から外すべきではないと苦言を呈していたが、恐らく阿部本人はクリーンアップにいることにそこまでこだわりはない(はず)。7,8,9番が第2のクリーンアップだと想定すれば、亀井を2番と仮定しての長野、阿部、ロペスという打順は別に悪くはない

本人だって今の成績でクリーンアップじゃなきゃ嫌だなんてことは言わないだろうし、相手投手からみたら、何番だろうが阿部は阿部。8番だからとなめるような気持ちはサラサラないと思う

むしろ心配なのは、インサイドワークと配球面

今日もしっかり走られたし、今では阿部がキャッチャーに座っている時は、走りたい放題だと相手に思われていないかが気がかりだし、先の栗山に打たれたタイムリーも、好調時の阿部ならもっと慎重な配球を選択したんじゃないかと思う

同じことの繰り返しになるが、阿部の表情が暗いままでは、チームの状態なんぞ上がりっこない。単にバッティングが不調だからという以上の影響を自分はチームに及ぼしているということをもっと意識して、チームリーダーらしく振る舞ってくれないと、個々の状態が上がろうともまとまることは難しい

投手陣は笠原、土田が再昇格し、小山、今村の登板も予定に入っている

実績のあるベテラン組以外は熾烈な生き残り合戦を繰り広げているわけで、緊張感のあるブルペンを形成しつつあるだけに、攻撃陣にもその競争意識が芽生えて、結果を恐れない思い切りの良いバッティングが続くような姿を見せてくれることを明日からのゲームに期待したい

追記

新たに指揮官となった田辺監督代行はいきつけの飲み屋が一緒だということもあるし、何より巨人OBとしても頑張っての貰いたくて、応援したいのはヤマヤマなのだが・・・この2連戦は申し訳ないけど、負けたくないッス!

管理人:みんぐ