ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

8/13 巨人 5-1 阪神 → マジに勝ってよかったわ(汗)小山!課題はあったけどナイスピッチング!

巨人 5-1 阪神 → 対 阪神:7勝10敗0分 東京ドーム

勝利投手:小 山 9試合 4勝 0敗 0S

セーブ :

敗戦投手:岩 田 15試合 8勝 6敗 0S

投手リレー

巨人:小山→青木→久保→山口 捕手:小林

阪神:岩田→金田→筒井→建山 捕手:梅野→清水

本塁打

巨人:長野8号ソロ、セペダ6号ソロ

阪神

日テレG+ にて観戦

解説:赤星憲広 実況:蛯原哲河村亮

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

0.5ゲーム差の首位攻防戦となった東京ドームでの対阪神タイガース17回戦。巨人は初回、長野の先頭打者ホームランで先制すると、さらに阿部の二塁打などで走者をため、村田の内野ゴロの間に2点目を挙げた。続く二回には橋本のタイムリーなどで2点を追加。序盤で4点差を付けて試合の主導権を握った。投げては先発・小山が五回まで阪神打線を無得点に抑える好投。六回に1点を失い、七回途中でマウンドを降りたが、リリーフ陣の力投で追加点を許さなかった。七回には代打・セペダが特大のソロホームランを放ち、試合を決定付けた。終始、試合を優位に進めた巨人が5対1で阪神を破り、首位の座を堅持。阪神とのゲーム差を再び1.5に広げた

Yomiuri Giants Official Web Site

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ん~~~どういう始まりにしようか・・・

やれば出来るじゃん!

今日は攻守に集中してた!

徳俵に追い込まれると強えぇな

どれもゲーム中に思ったことではあるが、ベストでは無い気がする(汗)

開幕当初、日テレG+のキャンプレポートで新加入の井端が言った言葉

「絶対に負けちゃいけないゲームでジャイアンツは勝っているイメージがある、それが何なのか知りたい」

というような事を言っていた

正直、一度首位を陥落したほうが、長い目で見れば、それこそが起爆剤になると思っていたけれど、本音としてはもちろん負けたくはないし、選手だって首位をキープしたいだろう。

ただでさえ負けられない昨日の初戦を落としたわけで、今日負ければ首位の座から落ちるという現実は選手たちに力となるのか、プレッシャーとなるのか、その真意が問われるゲームとなったのだが

終わってみれば、開幕前に井端が言っていた「負けられないゲームを取る巨人」というのを見せてくれた戦いだったように思う

7月に月間MVPを取りながら8月にちょっと躓いている岩田と、まだ負け知らずとはいえ、6月22日から足踏み状態の小山

実績から言えば、こちらが若干不利かと思っていたが、明暗は初回にいきなり現れた。

ちょっと緊張してるかな?と思われた小山が三者凡退でスタートを切ると、本人曰く「慎重になりすぎていた」という岩田から長野がいきなりのホームラン。昨日までの巨人なら、それで終わっていたところが、今日は橋本が続き、阿部、村田で追加点をもぎ取ることが出来たところが今までと違っており、「おや?昨日までの巨人と少し違うぞ?」と思わせてくれた

ま、村田の打点は橋本の好走塁があってのものなんで、あれが他の選手だったら、ただのサードゴロで点も入らずに終わっていたことだろうから、村田は橋本に感謝しなきゃいけないな(汗)

さらに2回には昨日残念な結果に終わった井端が口火を切って、橋本のタイムリーで追加点を奪った。これから先、表ローテとしてさらに何度か対戦するであろう、岩田から序盤に4点を取れたことは次に繋がるし、小山にとっても大きな後押しになった

さて、先発の小山

今日の好投を裏付ける貴重な話がゲーム後の小林のインタビューから見えてきた。

二人で「ど真ん中でいいからカーブでストライクを取ろう」という話をしていたようで、事実、今日は要所でカーブを使っていた。また初回はストレートを意識させながら、2回は変化球主体でゆくなど、研究しているであろう相手の戦略の上を行こうという小林の強い意思も見ることが出来た。

阿部とのコンビではフォークを多投する場面が見られたが、小林はそれとは違う何かを今日のゲームで見せようとしていたようだ。

ヒーローインタビューで小山が「首位攻防戦だということをがっつり意識して」と言っていたが、昨日負けたことでプレッシャーになるかと思っていた小山のメンタルには、それを力に変えようという強い気持ちも見え、ゴメスを三振に取った場面などは、その象徴のような追い詰められた状態での見事なフォークが頼もしく見えた

コントロールに課題があった去年までとは違い、今日は相手の早打ちに助けられたところもあったとはいえ、四死球が1個というのは評価できる

一方で今日もまた課題は残った

7回裏には打席が回ってくることもあり、本人も首脳陣もこの回を投げ切って欲しい、投げきるぞ!という気マンマンだったと思うが…

先頭のマートンを出してしまい、今日、タイミングの合っている福留、伊藤隼を迎えるところで降板することになってしまった。70球にもみたない状況で、本来ならスタミナ切れどうのこうのということではないし、この時点では3点差あったので普通なら代えられることはなかっただろう

(この場面を凌ぐことが、小山の成長にもなることだし、打たれたら打たれたで、それもまたレベルアップの糧となる)

今日のゲームを確実に勝利するため、明日に希望を持たせないため、今後に繋がるゲームをさせないため・・・より確率の高い方法論を原監督は選択したということなんだろうが、小山としては、それでも続投させてもらえなかったことを反省することが、次へのステップに繋がるはずだ

今日の勝利を単純に喜ぶだけでなく、完投ペースの球数で投げていたにも関わらず、降板せざるを得なかったことをしっかりと心に刻んで、次の登板に活かして欲しい

また、先に紹介した橋本の初回の走塁、相手の隙を見逃さなかった長野の本塁突入など、非常に集中したゲーム運びをしていたのが印象的だった。ニュースでは阿部のファールフライのキャッチ、ファーストゴロの処理が好評価されていたが、あれはまぁ私の意見では普通の野手なら出来て当然だし、それまでの阿部のファーストの守備が酷かっただけに、余計によく見えたのだろう

しかし、それでもああいったプレーがナインを奮い立たせたのもまた事実

キャプテンが一生懸命守ることで、選手たちの気持ちに何か変化が現れるのであれば、それはそれで意味があったと思う

継投した青木、久保、山口もしっかりと役割を全うし、小山の降板以降はヒットを許さないという完璧なゲーム運びをしたと思う

9回までスコ鉄を温存できれば、相手の攻撃メンバーに合わせて、どちらかを選択することができるし、場合によっては9回1イニングの中で左右に合わせて、スコ鉄を臨機応変に投げさせることも可能となる

って書いてて・・・

ひょっとして7回は仮にマートンを抑えたとしても、小山は代えられていたんじゃないかと思えてきた。あそこで青木が準備万端で出てくるということは、すでに投球練習は終わっているわけで、福留、伊藤隼を迎えるにあたっては予定通りだったのではないかと・・・だとしたら、原監督のこのゲームにかける執念のようなものも感じるし、今日に関して言えばそれは見事に結果に結びついたと言えるだろう

(同時に、情け容赦ないな・・・とも(汗))

打線に関しては、先制の長野らしい逆方向へのホームラン、赤星氏曰く「1、2の3」でタメが出来るようになったと高評価の阿部のスイングの復活、得点圏打率の高い橋本の貴重なタイムリーなど、良い面が見れた

また、いつもの「コンパクトに!」ではなく、チームとして対岩田対策として、低めを徹底的に見切るバッティングが出来ており(能見を攻略した時もそうだったな)、それが阪神バッテリーから配球の自由度を奪い、ゾーンを上げざるを得ないという流れを作り出すことにも繋がって、打線が機能したと思う

ま、また明日同じように打てるとは限らないのがバッティングなのだが、少なくとも少しずつ何かが上向いているか?と期待させてくれそうな何かを感じさせてくれたのも事実。とりあえず、阿部のファーストも様になりつつあるし、小林のキャッチャーとしての立ち振舞も回を増すごとに良くなってきている。相手が同じルーキーキャッチャーの梅野ということで小林も燃えただろうし、敗戦ではなく勝利という形で首位攻防戦の最後までマスクを被れたことは貴重な経験になっただろう

いずれにしても、昨日、杉内で負け、ヘタをすると3連敗もあり得るなか、小山がひとつ階段を上がった勝利を手にしたことは喜ぶべきことだし、ちょっと予想外(笑)

これで、この3連戦で首位が入れ替わることもなくなり、阪神ナインのモチベーションをほんのすこしでも下げることが出来たのであれば、今日の継投や攻守にわたって集中していたプレーは大きな意味を持つし、井端も2安打したこともあるが、冒頭に述べた「負けられないゲームで勝つ巨人」を少しは体験できたのではないだろうか?と思う

セペダのホームランは展開上は貴重な1本だが、打てたのはまぁマグレに近いと思うので、明日につながるかどうかは不明(苦笑)

明日のセドンが前回同様にピッチングをし、打線が藤浪を少しでも苦しめることが出来て、3連戦勝ち越しを決めるようなことになり、終わってみれば1つ差を広げることが出来たという結果につながれば、そこからこの混戦のセ・リーグの中で抜け出すきっかけとすることが出来るかもしれない

(だからこそ、余計に初戦の杉内で勝っておきたかったのだが・・・・)

管理人:みんぐ

http://ameblo.jp/ming-maro/