ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

8/14 巨人 4-1 阪神 → 2カード連続勝ち越し!!するとは思わんかった(汗)

巨人 4-1 阪神 → 対 阪神:8勝10敗0分 東京ドーム

勝利投手:セドン 8試合 4勝 3敗 0S

セーブ :マシソン 47試合 4勝 3敗 21S

敗戦投手:藤 浪 19試合 8勝 5敗 0S

投手リレー

巨人:セドン→田原誠→久保→マシソン 捕手:實松→阿部

阪神:藤浪→金田→筒井→建山 捕手:梅野→鶴岡

本塁打

巨人: ゴメス19号ソロ

阪神

日テレG+ にて観戦

解説:堀内恒夫 実況:町田浩徳佐藤義朗

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

東京ドームで行われた阪神タイガースとの18回戦。巨人は初回に坂本のタイムリ二塁打で1点を先制するが、直後の二回、同点に追い付かれてしまう。しかし四回に井端の犠牲フライで1点を勝ち越すと、投手陣が相手打線の反撃を許さないまま、試合は終盤へ。すると八回、巨人は暴投と村田のタイムリーで2点を奪い、阪神を突き放した。巨人は4対1で勝利し、首位攻防の3連戦の勝ち越しに成功。2位・阪神とのゲーム差を2・5に広げた

Yomiuri Giants Official Web Site

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

最初にハッキリ言っときます、初戦を杉内で落とし、残りの2戦で勝ち越すイメージが正直なところありませんでした・・・(汗)

それだけに、この勝ち越しは嬉しい誤算であり、今後に対して色んな副産物を与えてくれたカードになったと思う

まずは先発のセドン

前回の中日戦は確かに良かったけれど、ホームランを浴びて突然おかしくなったり、ファームで修正したとはいえ、ランナーを出すと何となくバタバタしてしまうところなど、まだまだ不安は多い

右の強打者が多い阪神が相手となると、やはり左ピッチャーを当てることに若干の不安はあったのだが・・・

昨日勝ったことで少しだけ余裕が生まれた巨人と、絶対に勝ち越して終わりたいという気持ちが(恐らく)強すぎた阪神との差が打線に現れて、ちょっと空回りしていたような阪神打線に少しすくわれた感は否めないものの、セドンは終始落ち着いて投げていたと思う。ゴメスに同点打を浴びてから、慎重になってボールが先行する場面も見られたが、すっかり名コンビとなった實松とのバッテリーが板についたというか、呼吸もあっていたし、前回の良いイメージを保ったまま投げていた

じゃあ、今のヤクルトやDeNA打線にそのまま通じるか?と聞かれると、う~んと首をひねってしまうけれど、コントロールさえ大きく乱れなければ、もともとナチュラルに打ちにくい長身左腕であるわけで、ゲームは作ってくれそうな感じはしている。ゲーム後に實松が「ストレートが良かった、指にかかっていた」と言っていたが、ゲームを見返してみると、なるほどねと感じる部分はある。

とりあえず、實松にも仕事が巡ってくる相棒が誕生したし、良かった良かった

町田アナのヒーローインタビューの話の運び方が???で、ちょっと「おぃおぃ!」と感じたのはご愛嬌(笑)

プロ野球ニュースフジテレビONE)で阿部の送りバントに関して、4番のプライドが…と谷沢氏が言っていたし、ゲーム中にも解説の堀内氏が感心しないと言っていた。

今日のゲームの流れと重要性を考えれば、四番だろうが、阿部だろうが、ゲーム終盤でノーアウト1、2塁であれば犠打は当たり前だと個人的には思っているし、そんな野球をして勝っていることは重々承知しているはず。プロ野球を経験している両氏にとってはプライドという言葉を持ち出すことに違和感はないだろうが、(ゲーム後の阿部の談話を見ても)当の阿部本人は自分に犠打のサインが出されることに違和感を感じていなかったと思う、というか、あの場面、犠打のサインを出されたことに対する憤りよりも、いかにして3塁へランナーを進めるか、それしか考えていなかったろう

その上で、2度も失敗してしまったことに悔しさを感じているだろうし、その後の外野フライで最低限の仕事が出来たことにホッとしていることと思う

本来なら、阿部ほどの打者がしっかりと犠打を決めることで、チームはさらに引き締まり、勝つという結果に対して目的を同じくして一丸となれる場面だったはずで、あのまま阿部がランナーを進めることが出来ずに、ただアウトカウントを増やしただけであったなら、得点は出来なかったかもしれない

っていうか、指揮官がプライドを考慮して、犠打を命じられなかったり、選手がサインに不満を感じてスネたりするようでは日本一という大きな目標に向かって進むのは難しいと思う。阿部にしても、ここ最近のインタビューで、自分がもっと打っていれば、こんなにチームが苦戦することも無いと度々言っているように、今のチーム状況の責を一番大きく感じている。現時点で打率が3割を越え、ホームランも20本くらい打っているなら、あの場面は問答無用で自由に打たせただろうが、そうでない以上は阿部自身が犠打のサインに首を振れるわけがない

そして、キャプテンである自分がそういうサインに素直に従うことで、村田だったり、ロペスだったり、坂本だったりが犠打に抵抗なく従えるような空気になることも知っている。打者に対して信頼がないから命じられるのではなく、勝つための最善の策として自然とナインに受け入れられていると思うし、それだけの対話や空気作りを原監督はやっているはず。

それはいつか来るであろう阿部政権でも継承されるはずだし、そういう日がくる事が今から楽しみだ

8回先頭打者の橋本が出塁したにも関わらず、鈴木を代走に出すという采配もそう。普通に考えれば足の早い橋本に代走を出すなんて考えられないことであるが、あと1点を取りに行くという流れにおいて、どれだけ足が速かろうが、鈴木に代えることが得点確率をさらに上げる最善の手であり、バッテリー(特にキャッチャーの鶴岡)が橋本以上に警戒してリズムが狂ってくるだろうという事まで計算してのこと。橋本自身は足に自信はあるだろうけど、鈴木のあの走塁を魅せられてはプライドが傷つくどころか、むしろ目の前で見れたことが大きな糧となったのではないかと思うと共に、今後の橋本の走塁が楽しみになった

藤浪攻略のキーになると思っていた左バッターの阿部、由伸が初回のチャンスで凡退した時に、非常に嫌な感じだったのだが、その前の坂本で先に1点取れていたことが良かった。終わってみれば、この3連戦とも初回に点を取れたのは実は大きくて、初戦こそ負けたものの、ここのところ先に点を取られて後手に回ってしまうゲーム展開が多かった中、このカードを勝ち越せた一番大きな理由は先制点を取れたことに他ならないと思っている

今日に関して言えば、得点チャンスは1、4、7、8回の4度しかなくて、そのうち3度のチャンスで得点できたことは、これまでの不調を脱するための自信になるゲームだったのではないかと思う。まだまだ打線復活とまでは行かないが、昨日と今日で少し希望が見えてきた

由伸へのエンドランや寺内の盗塁など、昨日につづいて隙のない足を絡めた采配が功を奏しての勝利は、少しずつだけど上向き始めている打線と相まって今後の巨人の野球スタイルを、他球団に改めてアピールしたゲームになったことだろう

先発ローテに一抹の不安を抱える中、きわどいゲームを勝利してゆくために、僅かなチャンスを最大限に生かす、相手の隙を見逃さない集中力を高める、という方向性をこの2戦で改めて示したことが、この先の戦いにどういった影響をもたらせるのか、明日の戦いが非常に楽しみになってきた

それにしても藤浪は良い投手だな・・・

6回の阿部、由伸、村田を三者三振に仕留めたフォークを見るにつけ、アレを序盤から使いこなされていたら、とてもじゃないけど点を取れる気がしなかった(汗)

とても打ち崩したと言えない内容だったけれど、それでも勝てたという結果は素直に喜びたい。

メッセ、岩田、藤浪と3タテするためのローテで挑まれ、杉内、小山、セドンというこちらとしては微妙な(いや、正直な話)先発で勝ち越せたのは大きかったし、これで次からの広島戦も勝ち越すことが出来れば、巨人を追う2位、3位、4位のチームからそれぞれ勝ち越すことが出来るということになり、DeNA戦での3連敗を忘れることが出来た上に、改めて地に足がついて野球が出来そうな気がする

後は明日

内海がマエケン相手にして一歩もひかずゲームを作り、その上で勝つことが出来れば本当の意味で巨人が勢いをつけつつある!と自信を持って言えるような状況になるはずなので、この週末の3連戦で最も大事な明日のゲームを何としても勝利して、投手陣のリーダーとしての誇りを思い出して欲しい

管理人:みんぐ

http://ameblo.jp/ming-maro/