ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

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9/9 巨人 8-2 阪神 → 敵地とは思えない試合運びで初戦勝利!

巨人 8-2 阪神 → 対 阪神:11勝11敗0分 甲子園球場

勝利投手:杉 内 24試合 9勝 5敗 0S

セーブ :

敗戦投手:メッセンジャー 27試合 11勝 9敗 0S

投手リレー

巨人:杉内→西村→江柄子 捕手:阿部

阪神メッセンジャー→金田→筒井→歳内 捕手:梅野

本塁打

巨人:坂本14号2ラン

阪神

NHK BS1 にて観戦

解説:小久保裕紀 実況:伊藤慶太

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甲子園球場で行われた阪神タイガースとの22回戦。打線は、初回に坂本がメッセンジャーから先制の2ランホームランを放つと、4回には村田、ロペス、長野のタイムリーを含む打者10人、6安打の猛攻で6点を挙げ試合の主導権を握る。先発の杉内は7回2失点の好投を見せると、八、九回をリリーフ陣が零封。8対2で快勝した。巨人は阪神との対戦成績を11勝11敗のタイに戻した。メッセンジャーとは今季8度目の対戦で、初めて黒星をつけた

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今シーズン6度目の杉内 vs メッセンジャー

もうさすがに見飽きた感じだが、ポストシーズンで対戦する可能性もあるし、杉内だって、このまま1度も勝てずじまいでは悔いが残るだろう。何より、攻撃陣だって、メッセを攻略しないことには、仮に優勝したとしても、気持ち寝覚めが悪い(汗)

最後くらいは、どんな格好悪い点の取り方でもいいから、土をつけてペナントを終わりたい

そんな思いでゲーム前は見ていた

巨人としても優勝するための大きな山となる9連戦だし、阪神にとっては巨人→広島→ヤクルトの9連戦、特に巨人と広島との6連戦は優勝を狙う上では、1つも落としたくない戦い

どちらが平常心かつ良い意味で気合のノリをゲームに持ち込めるかが(特に初戦は)勝負の鍵になるかと思っていたし、敵地に乗り込む巨人としては、相手から敵意むき出しで来られると嫌だなぁと考えていたのだが、その予想は外れていた…というか、緊張していたのは阪神側の方だったように見えた

(特に3連敗中だったというのも効いている気がする)

これまで苦労させられてきたメッセから点を取るとしたら、初回の立ち上がりを攻めるしか無いし、そこをすんなりとクリアされたら、リズムに乗られてしまうと思ったので、いきなり初回に長野を四球で出して「あれ?」と思ったところでの坂本のホームランは、こちらにとっても予想外だったが、相手にとってはさらに???となったことだろう

しかもそれが1点では無く、2点となったことが、後々の戦局に大きな意味をもたらせてくれた

まずは、今日最初に投げたカーブを(まさか狙っていたわけではないだろう、反応で打てたと思うが)坂本がスタンドまで運んだことで、試合後に和田監督が言うように、カーブが投げづらくなり、その後の配球を苦しくさせたこと。さらに2点だったことで、杉内にとって余裕が出来ると同時に、ここのところ巨人と同じく打線が苦しい阪神攻撃陣に、ただでさえ「負けられない」プレッシャーがかかっているところに追い打ちを掛けるような重荷を背負わせることが出来たこと

個人的には、これらがジワジワとボディブローにように効いて、あの4回に繋がったと思っている。特に甲子園球場での阪神ファンの応援は、背中を押してくれる反面、少しでも劣勢になると逆に大きなプレッシャーとなる

そんな空気を作り出せれば・・・と思っていただけに、余計に初回の2点と、その裏の杉内の三者凡退でのスタートは立ち上がりとして、最高だった

4回の6得点で、点差が開きすぎてエアポケットのように、心に隙が出来てしまったか、裏に2失点してしまったが、マートンのタイムリーの後が下位打線で、狩野、今成を打ち取れたことで大きなキズとならずにすんだ。6回にもピンチを招くが、2アウトからだったことで無失点でしのげたのも大きい

と、こう書くと強い巨人が阪神を圧倒したように見れるけれど、実際のところはギリギリの勝利だった

そもそも、4回の6得点を除くと、初回の坂本の2ランと5回の阿部のヒットしか安打はなく、8得点ながら安打も8打と結果的に効率よく点が取れたに過ぎない。

今シーズンの巨人の特徴である、少ないチャンスで得点し、野手が守備で貢献し、投手が失点を防ぐというパターンが出来ただけにすぎず、今日の勝利でもって打線が復調したと思うのは早計(ま、思っている人はいないと思うけど)。

8-2というスコアにも関わらず、8時半に終わるくらい得点以上に実は投手戦だったというゲームで、杉内が2失点したものの安打を許したのは4回と6回だけで、四死球も2個、あとをつないだ西村、江柄子が点差にも助けられて3人ずつで終わらせられただけ(汗)

7~9回のどこかで1点でも取れていれば、もう少し安心もできたんだろうけど、こちらも筒井、歳内から4イニングで1安打も出来なかったのは不安材料

たまたま8安打のうち6安打が4回に出たというだけで、これが分散していたら初回の2点だけだった可能性もある

ただ、4回の村田のタイムリーは悪くない打ち方だった。その前の坂本が彼らしいインコースの変態打ちでレフト前に運んだ事が刺激となったのか、村田もインコースの窮屈な球をしっかりと脇を閉めてヘッドを立ててセンター前に運んだ。

前回、脇が開いてバットの出が遅れていることで差し込まれていると言うようなことを書いただけど、今日の窮屈なバッティングこそが基本に忠実はスイング。もう少しコースが甘ければ、村田のパワーならスタンドに運べるようなバッティングをしていただろう。

1,2の3で打ったホームランがきっかけになりそうなイメージがあるけれど、今日のような打球のほうが何かを思い出すチャンスになるんじゃないかとちょっと期待させる内容だった

(悲しいかな、3、4打席目には繋がらなかったけど・・・(涙))

ま、今日はスポーツニュースでも言っていたように、攻守にわたって坂本デー。まるで守備練習かよ!とツッコミを入れたくなるほど、ショートへの打球が多かった(9個)し、すべての守備機会で良い動きを見せてくれた。打てば先制2ラン、4回には6得点の狼煙を上げる変態打ちを打つなど、坂本の活躍で勝てたと言ってもイイ

キャプテン、選手会長が打ってチームに勢いをつけてくれることも大事だけれど、若武者がチームを引っ張る姿も見ていて頼もしい。

小久保が言うように「良い日は最後まで良く」というように、ここまで活躍しながら最後の最後でうっかりミスをして・・・みたいなことがあると、明日へ繋がらないが、今日のように最初から最後まで良いイメージをもって終われれば、確実に今夜の寝付きはイイはずだ(笑)

巨人にとっては、阪神との最後のカードは最低でも1つ取れればOKだったのだが、一番難しいと思っていた初戦を取れたことで、肩の力も抜けることができるし、坂本にも期待がかかる。何より復帰登板の菅野にとって、負けた翌日に投げるのと、勝った翌日に投げるのとでは心の持ちようが随分と変わってくる。

1勝2敗でもOKと思っていたところだったが、残り2戦を1勝1敗で終わらせることができれば対戦成績を五分で終わらせることができるし、逆転優勝に望みをかけていた阪神にとって優勝へのモチベーションを下げさせる事にも繋がり、ターゲットを完全に広島に絞ることが出来る。

(その前のDeNA戦がやっかいだが・・・)

杉内に完投させなかったのも、広島戦を見越してのことだろうし、明日投げる菅野にしても内容が良くて、巨人が優勢に試合を運べるのなら、彼も早めに降板させて、広島戦に登板してくることも十分にありえる。単に阪神相手に勝利するだけでなく、広島とのカードをも考えるなら、まずは幸先の良い勝利を飾ったと言えるという意味で、単なる1勝以上の重みのある今日のゲームだった

4時からG球場でイースタンのゲームを中継していたので、それとのザッピングだったが、ついにメンドーサの実戦ピッチングを見ることが出来た。想像以上に投げっぷりが良かったので、どこの球団とも初対戦となる今なら、データがないという強みで通用しそうな気もするけど、果たして原監督が今シーズン中に彼を1度くらい上に上げるのかどうか、ちょっと興味が湧いてきた

アンダーソンも実戦復帰したけれど、外スラに力なくスイングして三振している姿を見て、う~ん、やっと打席に立てたという段階で、上に上がるにはまだまだ時間がかかりそうだな・・・間に合うかな?という感じだったのはちと残念

管理人:みんぐ

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