ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

5/26 巨人 11-1 西武 → 原監督通算900勝は今シーズン1番のゲームだった

巨人 11-1 西武 → 対 西武:1勝0敗0分 郡山総合運動場開成山野球場

勝利投手:菅 野 10試合 6勝 4敗 0S

セーブ :

敗戦投手:十 亀 8試合 4勝 2敗 0S

投手リレー

巨人:菅野 捕手:阿部

西武:十亀→岩尾→岡本篤 捕手:炭谷→岡田

本塁打

巨人:坂本3号2ラン、長野3号2ラン、阿部2号2ラン

西武:

日テレG+ にて観戦

解説:水野雄仁 実況:蛯原 哲

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セ・パ交流戦の開幕戦となった埼玉西武ライオンズとの1回戦。巨人打線が序盤から主導権を握る。坂本、長野、阿部に2ランが飛び出すなど、二回から七回まで毎回得点を奪う展開で大量11点。投げては先発の菅野が、八回まで被安打4、二塁すら踏ませない圧巻の投球を見せる。菅野は完封目前の九回、連打で1点を返され、2試合連続完封勝利とはならなかったが、リーグトップタイの6勝目。原監督が通算900勝目を挙げ、交流戦は幸先の良いスタートを切った

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サカ・チョーに阿部と巨人の枢軸3人に2ランが出て、エースが完投勝利とくれば文句のつけようが無い。(個人的には)今シーズン最も素晴らしい勝利で原監督の通算900勝かつ交流戦の開幕をこれ以上ない形で飾った

12球団最多タイのホームラン数をほこる西武打線が相手、しかも決して広いとはいえない郡山野球場、しかも風はライトからレフト。こうなると、おかわりくんとメヒアには1~2発打たれるのは覚悟の上での戦いになると思ってた

しかし終わってみれば、おかわりくん、メヒア、森に全く仕事をさせず、一方の巨人の右バッター坂本、長野は2ランホームラン(阿部のホームランは風とか関係ないし)。

どっちのチームが長打率の高いチームなのかわからなくなるほどのアベコベな結果となった

昨日の週刊ジャイアンツで内田コーチが坂本がファームで調整している時に、横からのトスバッティングで身体の流れるのを修正したと言っていたけれど、横からのトスの効果はそれだけじゃなくて、ボールを打つポイントを前後で調整できないので、コーチが投げた前目のポイントで打つしか無いという状況を作り出す。さらに言えば、ゆっくりボールを見ているとボールは左へどんどん流れてゆくので、気持ち早めに打ち出さないとフェアグラウンドへ飛ばせないという結果となる。この練習の成果によって、これまで何度か指摘した脇が開いた上に差し込まれてしまうというフォームが修正できたのではないかと思う。横からくるボールを脇をあけて打つとレフトへのファール(もしくは右へのポップフライ)になるので必然的に脇は閉まる、脇が閉まればヘッドは立って、外角のボールに誘い出されたとしても力強い球を打ち返すことが出来る。いや、さすがだわ内田コーチ

もちろん、前目で打とうとすればボールの見切りは早くなるので、ボール球を打ってしまうケースもあるのだけれど、一方で変化球の曲がりっぱなを叩くことにも繋がるので、その辺は痛し痒しなところ、ただし、力強い打球が打てる分、引きつけすぎて詰まるよりはヒットの確率は上がると思う。

(6回のヒットは今度は引きつけてライト前だが、それも脇が閉まったことによる影響が大きい、以前の坂本なら完全にセカンドフライだった)

今日の4安打5打点は出来過ぎなところもあるけれど、もともとセンスの塊のような選手だけに、復活してきてからのバッティングの変化は自身の自信へと繋がり、自分は好調だと思い込めるようになれば、打席でも余裕が生まれ、打てないボールには手を出さないという好循環が期待できる

大方の人が言うとおり、私も坂本は4番タイプの選手では無いと思っているけれど、少なくとも上がってきてからの坂本は、確実に4番打者としての役割を全うしている。もし、このまま最後まで4番を守るような事があれば、原監督の大英断と共に新たなタイプの4番打者として、巨人の歴史に革命をもたらせるかもしれない

(まぁ現実はそんなに甘くないと思っているし、ショートが4番で結果を出すなんて、なかなか難しいことだと思う)

あと、何気に片岡の8番が地味に効いている

去年も片岡や橋本など足のある選手が8番を打つことがあったけれど、6番、7番で攻撃が終了することの多い野球では、ノーアウトもしくは1アウトで8番打者に打席が来るケースというのは意外に少なくない。先日のように8番が出塁して盗塁→エラーでノーヒットで点が入ることもあるし、8番が塁に出ればピッチャーには無条件で送らせることが出来る。

巨人の場合は1番には大田だったり、橋本だったり、今の長野だったりと中長距離の打てる1番を置くことが多いので、得点圏にランナーを送ることが出来さえすれば、得点する可能性は高くなる(これが単打の多い1番バッターなら投手にもあまりプレッシャーは与えられない)し、そこで得点できれば一気にビッグイニングに繋がる可能性すらある

原監督の一発長打のある選手を1番に置くというこだわりは、8番に足のある選手を配置することで完成するという、これまた他球団では見ることの少ない独特のオーダーなんだと思うし、それが2年越しで完成の域に近づきつつあるんじゃないかと思う

(ひょっとすると数年後には野球のセオリーになっているかも…)

菅野は前回の完封同様、完璧なピッチングだった。阿部ともどもスコアラーが集めてきたデータがしっかりと頭に入り、予習もバッチリという配球だったし、特に打たせたらチームに勢いが出そうな森に対して、ストレートは完全に見せ球で変化球のゴリ押しで3打席連続三振を取るあたり、さすがとしか言いようがなかった。

完封をバリバリ意識しすぎて9回に1点を献上してしまったけれど、先頭打者を出すことは7回の1イニングだけだったし、もともと西武打線が相手ということで、2~3点は覚悟していたので9回1失点は上出来以上の結果だと思う

(逆に良すぎて明日の大竹にプレッシャーがかかりそうだけど)

交流戦となれば、ある種のリーグ開幕戦みたいなもので、それまでの自分の状態やチーム状況を一度リセットして、新しい気持ちでゲームに入って行ける。そこでそれまでの数字にとらわれず、新たな一歩だと気持ちを切り替えられた選手は、交流戦が終わってもそのままの状態でシーズンの中盤、後半戦に入って行けるので、初戦でいきなり巨人の枢軸に揃って2ランホームランが出たのは、今後に繋がる(いや、繋がって欲しい)と思いたい

また、今シーズンから交流戦は1カード3試合の一回りしかやらないので、やられたらやり返すという事ができない。やり返すチャンスが無いだけに、まずは初戦をしっかりと取って、残り2試合のうち1つ取れば良いという気分的に楽な状況をどれだけ作り出せるかが勝負になりそうだ

さらに6連戦になることで、先発がしっかりと6枚揃っていることが上位にゆく条件ともなる。現時点でハーラーダービーに4人の投手が入っている巨人は、あきらかに優位な立場にいることは間違いなく、課題となっている打線が上向きになれば、交流戦で一気に他を突き放すことも夢ではない

まぁそんなことも初戦を大勝したから言えることで、1週間後には愚痴っている可能性もあるけれど、大竹、マイコラスが良いピッチングをしながら勝ちがついていないという前回のピッチングだっただけに、今日負けるのと勝つのとでは、明日のゲームへの緊張感が段違い・・・

色々と連ねてきたけれど、とにかく今日勝てて良かった(笑)

(西武の田辺監督は同い年、プレイベートでもたま~に合うこともあるんで、実はちょっと心苦しいのだが・・・一応巨人OBだし(汗)

学生時代西武球場でバイトしてたこともあって、ちょっとだけ西武には思い入れもある)

管理人:みんぐ

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