ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」8/8 巨人 5-0 広島 → 戸郷、魂の118球エースの意地を見せた!

対 広島  7勝6敗3分 東京ドーム

勝利投手:戸郷 (8勝6敗0S) 
セーブ :
敗戦投手:大瀬良 (4勝2敗0S) 

・投手リレー
巨人:戸郷 捕手:大城
広島:大瀬良、河野、コルニエル 捕手:會澤、石原

本塁打
巨人:
広島:

日テレG+ にて観戦 解説:山本浩二中畑清 実況:村山喜彦
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Giants Official Web
(https://www.giants.jp/game/20240808_8003_1/)
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負けて3ゲーム差に開くのと、勝って1ゲーム差に詰めるのとでは天と地ほどの開きがあるカード3戦目
戸郷と大瀬良という今季ノーノー達成者同士の投げ合い
当然1点が重い試合になるのは明白で、ただ、直近の成績だけで言えば、戸郷は調子を落とし気味なように見え、大瀬良は規定投球に達していながら、防御率0点台と1試合1点も取られていないピッチングを継続中。


ざっくり言えば、若干不利な形でのスタートだな・・・というのが戦前の印象


ただ、初回のピッチングを見ただけで、戸郷のこのゲームにかける意気込みは伝わってきました。
恐らく、ゲーム前から、この9連戦は中5日で次の阪神戦でも投げると言われてたでしょう、普通に考えれば、出来ればスタミナの消耗は抑えたい、さらに前日は延長戦による引き分けでブルペンは疲弊してますから、スタミナを抑えつつ、さらに1イニングでも長く投げるという難しいミッションをこなさなければいけないわけで、追い込まれてからも粘る広島打線を相手に、どういう立ち上がりをするのか注目してましたが・・・


先頭打者秋山に対して、圧巻のストレート勝負での三振スタートでした

カープベンチに対して、今日の戸郷は違うという印象付けるには十分な立ち上がり)


前回の阪神戦の悔しさが闘志をふるい立たせたのでしょうか?いきなりMAXから入りました。続く矢野はカープ打線らしく、12球粘る打席になりましたが、そこで根負けせず、最後は打ち取り、最高の立ち上がりをしたと思います

(同時にこれで最後まで持つのか?という不安も)


一方で打線の方も1点の重さを十分にわかっているから、丸のいきなりの2ベースから、初回にも関わらず吉川に犠打を命じ、それをキッチリと決める良い流れで1アウト3塁というチャンスを作り出しましたが、ヘルナンデスは前に転がすことが出来ず三振、そうなると岡本とまともには勝負させて貰えないだろうという中で、セカンドフライで絶好のチャンスを逃しました。


そこからの序盤は互いの投手の良いところが出て、ランナーは出ても進塁はさせないピッチングでほぼ互角。
4回に巨人がチャンスを作りますが、大城がボテボテでもいいのに、あせってボール球に手を出し、ランナーを帰せず、坂本の会心の当たりを末包のファインプレーに挟まれ、これまた絶好のチャンスを逃す・・・


この時点で、流れは広島側に行ってしまったかなぁ~という空気が流れました
(今日2安打を放っているヘルナンデスも、ここ!っていう6回の場面でお約束のようなゲッツーを打ってしまうし)


ただ、7回にドラマがありました


このゲーム、どのバッターもファーストストライクから積極的に打ってゆく姿勢を見せていたので、それはベンチからの指示だというのはわかっていましたが、どのバッターにも共通していたのは、決して強引にならずにスイングしていたことでした。
それが実を結んだのが、僅かに大瀬良に疲れが見え始めた7回


前のイニングでセカンドへの見事な送球で相手のチャンスの芽を摘んだ大城が、先頭で出て、坂本がそれに続きました。モンテスのタイムリーで先制点をもぎ取りますが、各打者いずれも積極的かつ強引にならないというバッティングで見事な連打。


中でもモンテスのタイムリーは、矢野コーチと取り組んでいたダウンスイング(矢野コーチ曰くサムライスイング)の練習の成果が出た、上からコンパクトにたたきつける見事なバッティングでした。


大瀬良に動揺が走っているのはわかってましたが、この時点で新井監督は動かず。立岡を歩かせて、戸郷でまずはアウトを取ろうという作戦の中で、変化球が肩口から入ってしまいました。


このゲーム、ここまで吉川の打球や坂本の打球など、抜けたと思う打球をことごとく広島の堅守に阻まれてきましたが、ここにきてようやく野球の神様が味方してくれたというか、戸郷の気迫あるピッチングに応えてくれたというか、戸郷の打球はわずかにイレギュラーバウンドし、末包の後方へ流れることとなり、タイムリー3ベース。


ゲーム展開的には、これでほぼゲームセットとなります。


あとは、戸郷をどこまで引っ張るかということになりますが、戸郷のピッチング自体は投げミスが少なく、立ち上がりこそMAXでいってましたが、以降は抜きどころと力の入れどころのメリハリを効かせながら投げていた感じで、阿部監督の打診に対して躊躇なく最後まで投げることを伝え、見事な完封勝利でチームを救いました


難敵、大瀬良を終盤に攻略し、こちらのエースが最後まで投げ切り、ブルペンを休ませるという理想的な勝利をすることが出来ました。
9連戦最初のカード、山崎で勝てなかったところで、かなり追い込まれた戦いを強いられることになりましたが、終わってみれば1勝1敗1分けでゲーム差を縮めることは出来ずとも、離されずに次へ繋ぐことができました。冒頭に書いたように、負けて3ゲームで残り6試合を戦うのと、1ゲーム差のまま戦うのとでは、精神的なものはもとより、作戦面も含めて大きく変わってきます
チームが苦しい時に希望を与えるのがエースの役割だとするなら、まさにふさわしい活躍でしたし、この日のピッチングを自信にして、次は阪神戦で前回の悔しさを晴らして欲しいですね。


その戸郷から指名を受けた大城は、堅守にバッティングにと集中していたと思います、しばらくマスクから離れることで、まるで飢えていたかのようにキャッチングもスローイングも伸び伸びしていましたし、ファーストから岸田や小林を見ていたこともしっかりと生かされているような印象を受けました。
最近は走塁も積極的ですし、マスクを被り続けると見えなくなっていたようなことが、見えてきたのではないかと思えます。

ゲームセット後のバッテリーの充実したハグは微笑ましかった!



岸田にも休養が必要ですし、このフォーメーションの場合は、岡本をファーストに回せますから、守備も固くなりますしモンテスのショートが危なげないということが判明した時点で、攻撃力も上がります。
いつも打てるわけではありませんが、1~3番の並びに加え、そっちが機能しなくても、大城、坂本、モンテスの5~7番が機能する流れが作れれば、間にドカンと座る岡本の負担も軽くなりますし、上位から繋がる場合は返す人、岡本から始まる場合は帰る人という形で、臨機応変な攻撃も出来ます。中でも、坂本、モンテスがさらに機能すれば、上位に回して点を取るというビッグイニングを作るチャンスも増えるわけで、坂本の復調は今の巨人打線において、大きなポイントを締めるようになりました。

(だからといって打順は動かさない方がいい)


さて、今日からカードは変わり、バンテリンでの中日との3連戦


初戦を託されたのは又木ですが、良いピッチングをしながらローテの関係で、ファームで調整をする感じで、本人も次の1軍でのチャンスに飢えていたでしょう
小笠原とのマッチアップに勝つのは容易ではないですが、本人はやる気MAXでしょうから、ここぞでアピールして、裏ローテの座を奪い取るくらいの気迫を見せて欲しいですね。

 

管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/
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