ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

4/10 巨人 4-2 広島 → 意外に早くおとずれた若武者バッテリーのお立ち台シーン

巨人 4-2 広島 →  対 広島:2勝1敗0分 東京ドーム

勝利投手:菅 野 3試合 3勝 0敗 0S

セーブ :西 村 6試合 1勝 0敗 4S

敗戦投手:篠 田 2試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:菅野→山口→西村 捕手:小林→阿部

広島:篠田→中田→一岡 捕手:白濱

本塁打

巨人:坂本2号ソロ

広島:松山2号ソロ、丸2号ソロ

日テレG+ にて観戦

解説:山本浩二 実況:新谷保志佐藤義朗

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同率首位同士の直接対決となった広島東洋カープとの3回戦。三回にアンダーソンの適時打で巨人が先制。さらに四回に菅野が適時打を放ち点差を広げるも、中盤、広島打線の2本の本塁打で同点とされる。しかし、六回に坂本の左翼へのソロホームランで勝ち越しに成功。八回には、阿部の犠牲フライで追加点を挙げ、巨人が4対2で勝利した。巨人は単独首位に浮上、菅野は開幕から3連勝となった

Yomiuri Giants Official Web Site

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レポートを始める前に、まずは統一球問題に触れないわけにはゆかないか

先日もコメントでいただいていましたし、アチコチで「今年のボールは飛ぶんじゃないの?」と話題にあがっていましたが、先日の検査の結果が出て、やはり基準値を上回るボールだったという事が判明

昨シーズンに問題があったばかりで、まさかねぇ・・・という思いも持っていたけれど、数字として出ている今の状況はやはり疑わしい。で、調べた結果がこれだと・・・

いやもうね、悲しいよ、悲しい。

統一球ってのは国際試合を見据えて、国際基準に合わせて、その上で12球団で統一しよう!というのが眼目なはずで「統一球=飛ばないボール」というわけではない。なので、個人的には飛ぼうが飛ぶまいが、ある程度基準がはっきりしていて、その情報をみんな公平に共有している状態であれば別にいいのだが、そこが肝心の選手たちに公表されていないという事実と、国際基準に合わせてと言いながら、昨年のWBCではどの選手も対応するのに苦慮したわけで、そもそもの目的を果たせていないことに憤りを感じて仕方がない

NPBが悪いとかミズノが悪いとか、責任のなすり合いも見たくないし、それに振り回される選手が可哀想過ぎる。

いっそのこと、WBC球を大量購入して全球団でそれを使ったらイイんじゃないの?と思ってしまう。ミズノへの利権とかNPBのプライドとか、こうなってくるとどうでもいいと思うのだが・・・

また結局、誰かが責任取ってやめて・・・みたいなオチにならないことを祈る

さて、今日のゲーム

中5日で菅野を登板させた原監督は同い年のルーキー小林と東京ドームでバッテリーを組ませるという粋な演出(いや、もちろん勝つための作戦なんだろうけど)をしてくれた。

1勝1敗で迎えた3戦目だけにチームとしては負けられない戦いだが、この若いバッテリーはしっかりと期待に応えてくれた。

まずは菅野、今日は150km/hを超えるストレートを連発、さらにワンバウンドするようなキレのあるフォーク(球速も 140km/h近い)が冴えていた。今シーズンの広島打線が、昨日のセドンとの勝負を見てもわかるように、積極的に降ってくることもあってか、要所でそのフォークを振ってくれたことで、連続安打を許さない安定感のあるピッチングに繋がっていたと思う

スライダーが高めに行って打たれるケースもあり、プロ野球ニュース高木豊氏はさかんに「打たれたのはスライダー」を連呼してしていたが、確かに今日はスライダーはイマイチだった。

マスクをかぶった小林も阿部とは違う配球で広島打線を迷わせていたし、なんといっても2度の盗塁阻止は相手に与えるダメージもデカくてピッチャーのリズムを取り戻させるのも効果的

投手経験があるだけに、送球のコントロールもピカいちで、足でかき回してくるタイプのチーム相手では大きな武器になる

ランナーを出しても小林が阻止してくれるという安心感があれば、ピッチャーもバッターに集中できるしお互いの信頼関係も強くなり、二人の呼吸もあってくる。今日に関しては2本のホームランで失点したものの、東京ドームにおいては(特に今のボールなら余計に・・・・(汗))ソロホームランの1本、2本は想定内なのでそこは責めるまい。むしろ打たれた直後の打者を内野ゴロで仕留め、さらには三振でイニングをしめるという終わらせ方で、相手に流れを渡さなかったことを評価したい

原監督の言葉では、8回は丸に回った時点で交代させることは決まっていたようなので、そこはまぁ納得だけれど、個人的にはあのまま9回まで投げさせても完投は出来たんじゃないかなと思う

(球数の問題もあるし、1点差だったので経験のある阿部に代えたと思うが)

ま、最後は西村劇場になりかけたけど、3塁ランナーに代走を出さないという形を取ってくれたおかげで、パスボールも失点に繋がらなかったし、阿部もそれを恐れずにフォークを投げさせたのはさすが

その前に一岡から犠牲フライを打った阿部も良かったし、あの追加の1点がなかったら西村劇場がどうなっていたかと思うと、ゾッとする(笑)

猛打賞の小林は確かに評論家の人が言うように、体はまだ細いしスイングに力強さがないというのは認めるが、脇が閉まってバットが最短距離で出ているし、ヘッドがしっかりと立っているので、ホームランはともかくヒットは期待できると思う。8番という打順は投手も少し気を抜く場面だし、失敗しても失うものは何もないルーキーなわけで、今の積極的なバッティングが今後もできるなら、単なる自動アウトにならない期待感は持つことができるんじゃないだろうか?

一方で坂本だけれど、ここのところ少しずつだけど状態が上がってきたか?と思わせる打席が目につくようになってきた。特に今日のホームランは、これまでなら何とかセンターから逆方向に打とうという意識で力強さにかけるスイングになりがちだったコースを、思い切って引っ張ってスタンドに持っていった。足をあげた後のタメもしっかりしていたし、外スラを追いかけにゆく場面はあったものの、体勢が崩れていないのでしっかりと見極めが出来ているように見える。

インコースの捌き方は天才なので、そこに投げるピッチャーは少ないから、結局、アウトコース打ちをマスターするしかないのだが、微妙なコースはあきらめ、その中でも中に入ってきたボールをしっかりと打ち返す事ができるようになれば、相手もインコースを使わざるを得ず、本来もっている坂本の良さを発揮できる場面が今後は増えてくるかもしれないと期待させてくれる状態になりつつある?とちょっと思った

むしろ目立たないが心配なのは長野

チャンメーカーになる時はいいのだが、今シーズンは打率に対して得点圏打率が異常に低いように思う。得点圏にランナーがいて、長野で終わるというケースを何試合か連続で見ているような気がするが、どうしたんだろうか?

チームが勝っているし、勝敗の責任を問われるようなポジションにいないので、表立って責められることはないけれど、個人的には勝負強いバッターだと思っているので、実は今の私の心配は長野だったりする。

さて、明日は杉内 vs メッセ

どちらもまだ勝ち星がないピッチャー同士の戦いだけれど、投手戦になるのか、打撃戦になるのか正直なところ予想が出来ない。

前回の対戦では良いピッチングをされたので、あまり大量点を取れるようなイメージはわかないので、ロースコアゲームになりそうな気はするが、問題は杉内か・・・・・・

今日の若武者バッテリーから刺激をもらって、ガムシャラに投げる姿を見せてくれるならいいのだが・・・・

昨年は最初の甲子園3連戦は思い出したくもないゲームだったので、あれの再現だけは勘弁してくれよ!というのが今の私の切なる願い

管理人:みんぐ