ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

由伸監督のインタビューから見えてくるもの(感じるもの)

JSPORTS 4 で侍ジャパンの合宿が生中継されると、巨人キャンプ中継、デイリーのニュース収集、さらには他球団のキャンプチェックなどで、録画データがドンドンたまってしまい、仕事の合間にチェックするという流れでは全部を見きれなくなってしまうという、嬉しい悲鳴をあげてます(笑)

我ながらどんだけオタクなんだよ!と呆れる日々・・・

(今日の球辞苑のストレート特集もメチャクチャ面白かった)

本来なら、今日の侍ジャパンソフトバンクとの練習試合で打線が機能しなかったことを愚痴るべきなんでしょうけど、招集まもなくの最初の実戦で結果が出なかったからと言って文句を言うほどストレスにはなってないので、今回はスルーということで(汗)

(これが予選前の最終試合で今日のような感じならヤバいと思いますけどね)

じゃあ、今日のDeNAとのオープン戦の話をするかというと、実はそうでもなくてここまでキャンプで感じてきたことのレポートの中で、まだ触れていなかったいくつかの事に関して、ちょっとつぶやいてみたいと思います

ちょっと前になりますが、由伸監督へのロングインタビューで気になったこと

今回、宇佐見が1軍に帯同してますけど、その真意に関して、「小林への刺激のため」と言ってました。確かに、若手キャッチャーの中では光るものは持ってますが、ここまでキャンプや実戦を通して、才能の片鱗は見せるものの、バッティングでもリード面でもキャッチングでも、現時点であきらかに小林よりも秀でていると感じさせる場面は余りありません。それでも1軍にいつづける理由は何かと考えれば、やはり小林に対して「今シーズンからの正捕手は小林に決まり」だと思わせたくないと感じさせ、後ろからひたひたと迫るプレッシャーを感じながら日々を過ごして欲しいという事なんだなと思います。

もちろん、宇佐見を単なる当て馬にするつもりは毛頭ないでしょう、1軍にいることで自分に足りないものを見つけることが出来るし、自分が押しのけるべき目の前のチーム内ライバルは小林なんだという目標を把握することに繋がります。さらには、その宇佐見へのプレッシャーか田中をブルペンに呼んで1軍のピッチャーの球を受けさせてますね。

現状ではポスト阿部の座は誰に決まっているかはわかりませんが、キャッチャーに関しては實松、相川は完全に若手のサポート枠で、これからの巨人のホームを守る選手は、ここから2~3年くらいの時間をかけながら、取捨選択してゆくんだということをハッキリと感じるキャンプだと思います

(あくまでも個人的にですが、私が期待していた鬼屋敷、河野は現時点ではポスト阿部ではなく、ポスト實松、カトケンという事になってしまいそうで、ちょっと寂しい)

とはいえ、そのポスト阿部に関しては、小林が一歩リードしていることは言うまでもありません。あとは小林がそこに胡座をかかないかどうかというところがキーになりそうです。由伸監督も去年に関しては「規定打席に立たせてあげた」と言ってます。12球団通じて唯一の規定打席に達した捕手ってことになって、侍ジャパンも選ばれてますが、その裏には由伸監督の期待と親心があったこともわかって欲しいですね

(まあ本人はそれは感じているでしょう、だからこその自主トレで阿部塾への入塾だったと思いますし)

今年の最初の記事にも書きましたけど、数々の補強が目立つ巨人ですけど、本当の意味での補強は小林の2ランクぐらいアップしたレベルアップだと思ってますので、阿部との自主トレからの代表参加でこちらの期待値以上の飛躍を今シーズン見せてくれるのであれば、今シーズンの優勝はもとより、この先 数年の巨人の安定感に繋がりますので、ある意味で巨人の今後を占うということで、この1年は小林に注目してみたいと思います。

そして同じインタビューでもう1つ気になったのが、岡本に関するコメント。

今シーズンレフトにもチャレンジしている岡本に関して、由伸監督は「彼にチャンスを与えるため」と言ってます。確かに1塁に阿部、ギャレット、3塁に村田、マギーがいる状況ではホットコーナーで出場する機会は極めて少ないかもしれないので、外野で唯一空いているといってもいいレフトへの挑戦は悪い選択肢ではありません。

また、伝統的に巨人は「若手を我慢して使い続ける土壌がない」と言われます。確かに結果が出なくても、その先10年のために3年間我慢して使い続けるという事が出来ない球団ですね。じゃあ、だからといってあえてそれをやらないかと言うと、それもまた違う気がして、それは由伸監督の「1軍に出続けないと成長はない」という言葉からも感じることができます。

言い換えれば、我慢して使い続けたいと思わせる期待感を見せてみろ!ということなのでしょう。才能があっても結果が出ない、とてもじゃないが1軍で戦えるレベルにないということであれば、勝利のために より良い選手がいる状況では、監督の思いとは裏腹に強引に出場させるのは難しい、周囲のブーイングを受けたとしても使うことに意味があると思わせるための光(存在感)を見せて欲しいということで、そのアピールチャンスを増やすためのレフトへのチャレンジなのだと思います

で、だからこそ、このキャンプで感じる違和感に関して、吉村氏が私の感じていることを代弁してくれてました。それは岡本と重信のシート打撃に関して、「二人共が自分のフォームを確認するかのようなバッティングを延々とやっている、同じバッティングでも二人の個性は違うのだから各々が自分の長所を伸ばすための練習でないと意味がない」というような事を言っていたことでした。

確かに打撃投手から投げられる球は、基本的に実戦とは遠い球で、あくまでも自分のツボに来た球をいかに自分のスイングで飛ばせるかということに主眼が置かれた練習です。

しかし、試合になればそんな甘いところに球が来ることはほとんどなく、難しい球をいかに見逃し、ファールして、たった1球来るか来ないかの甘い球を1発で仕留められるかの勝負になるわけで、そういう視点で考えれば、同じバッティング練習でも岡本の場合は甘い球をどこまで遠く飛ばせるかという事に主眼をおいてほしくあり、重信の場合は追い込まれていると仮定して、ストライクがボールがギリギリの球をいかにカットするかに重きを置いた練習をしてもらいたいという願いが強くなります。

あくまでも岡本の良さは長打力、重信の良さは足の速さであるわけで、自身の長所を伸ばすことだけに注力できる今の時期は、甘い球をどれだけ遠くに飛ばせるかという意識を岡本には持ってほしいですし、ストライクを打つだけでなく、微妙なコースを見極めたり、わざとファールするという練習をやってほしいなと思います。

(もちろん、影でそういうこともやっているのかもしれませんが・・・)

由伸監督が去年につづいて「チーム打率をあげたい」と掲げているために、彼ら二人の中にも”如何にして打率をあげるか”ということが出場機会を増やすためのキーワードになっているのかもしれませんが、やはり私としては岡本には”**球中サク超え何本”というのが話題になる選手になって欲しいですし、重信には打率よりも出塁率が4割近いという選手を目指して欲しい

原前監督の2次政権(特にオガラミに陰りが見え始めてから)から、どちらかというとオールラウンダーな選手を育てるような傾向が見られました。それはそれで層の厚さに繋がり、悪いことでは無いと思いますが、個人的には守備的視点でオールラウンダーは結構だけど、こと攻撃面に関してはスペシャリストの集団でいてほしいと思ってます。

村田、阿部が年齢的なものもあって、長打力よりも率を求める傾向にあるのはしょうがないと思いますが、何かそれにチームが釣られて、全体的に無個性な選手を育成しているような気がしてなりません。その一番の被害者が大田であり、走攻守にすぐれているのに結果的にどっちつかずの選手になってしまったのでは無いかと・・・

(だからこそ、栗山監督には原点にかえって大田の良さを引き出してくれる事を願ってます)

今シーズン、巨人が輝きを取り戻せるかどうかは、選手個々の個性をどれだけ伸ばせるか、それが試合のシチュエーションの中で、”この場面ではこの選手!”というスペシャルな展開をしながら球場全体を盛り上げて、その上で勝つという事につながると信じてます。

昨年、色々と批判されながらも、頑なにオーダーを固定したりした由伸監督。それは選手時代に原采配に感じていた疑問を覆したいという事も含まれているでしょう、それでも結果的に優勝できなかったことを踏まえ、今シーズンはどう変貌するのか、インタビューで「監督として知れば知るほど怖くなった」という一言が、今年の巨人の戦い方にどう反映されてゆくのか、ここまで実戦で歯がゆい感じに見えている巨人が、いざ開幕してからどういう風に戦ってゆくのか、楽しみで仕方ありません

(あくまでも私の私見ですので、反論はあると思いますけど・・・・)

管理人:みんぐ

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