ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛」6/10 巨 3-2 西 → ようやくサヨナラ、ようやく接戦をモノに・・・

巨人 3-2 西武 → 対 西武 2勝1敗0分 東京ドーム

勝利投手:カミネロ 16試合 1勝 0敗 9S
セーブ :
敗戦投手:増 田 20試合 0勝 3敗 11S
・投手リレー
巨人:内海→マシソン→カミネロ 捕手:小林
西武:ウルフ→ワグナー→増田 捕手:森
本塁打
巨人:坂本8号ソロ、亀井5号ソロ
西武:
日テレG+ にて観戦 解説:水野雄仁 実況:辻岡義堂
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東京ドームで行われた埼玉西武ライオンズとの3回戦。初回に坂本の2試合連発となる先頭打者本塁打で先制。二回にも亀井の一発が飛び出し、西武先発・ウルフから幸先良く2点を奪う。先発のマウンドを託された内海は三、四回に1点ずつ失い同点とされるも、ベテランらしい投球で西武打線を抑え、7回2失点と粘投。その後、マシソン、カミネロとリリーフ陣が無失点でつなぎ、迎えた最終回。内野安打の岡本を阿部がバントで送り、さらに一死満塁とチャンスを広げると、代打・大城が値千金の右越えサヨナラ打を放ち、勝負を決めた。巨人は今季初のサヨナラ勝ちで、8カードぶりに勝ち越しを収めた
(http://www.giants.jp/G/result/201806101index.html)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

両チーム合わせて四死球5個と割り合い少なく、テンポの良さも相まって、とても緊張感のある締まったゲームだった

先発の内海は前回と同様のピッチングで、丁寧かつ大胆に腕が振れていたと思う。持ち前の制球力の良さが存分に発揮されていて、見ていて安心感があった

(今日はかなり変化球が多かったけど、それは西武打線を意識してのことだったろうし、高木豊氏が言うように、逃げの変化球ではなく攻めの変化球多投だったと思うので、それはそれで問題なし。同じ変化球多投の初戦の菅野とは意味合いが違う)

 

3回の中村への四球は、彼の持っている威圧感とか東京ドームでの怖さを考えると慎重になってしまったのは仕方ない。そして秋山に打たれたタイムリーも、あれは秋山の上手さを褒めるべきで、内容としては悪くなかった。

4回の同点打はもったいなかったが、やはり西武打線は2回り目になるとアジャストしてくる。それでも勝ち越されること無く、同点止まりで止めたところはさすが。ストライクからボールになる変化球のミスも少なかったし、常に低めを意識していたことで、被本塁打はゼロだったあたりは、田口にとってお手本となるようなピッチング

(3回り目をゼロに押さえたってのは素晴らしかったと思う)

7回をしっかり投げきったところも高評価だし、前回つってしまった足の心配も無さそう。来週はZOZOマリンとなるので、今日のようにはゆかないだろうけど、少なくとも西武打線を7イニングで2失点に押さえたことは自信にしていいし、首脳陣の信頼も掴みつつある。見ている我々も今の内海なら、田口よりも遥かに信用出来るし、やはりこれまでの苦悩を知っているだけに、勝ってもらいたいという気持ちも強くなる。それはベンチにいる選手たちも同じだろうから、特に亀井や阿部といったベテラン選手は内海の投げるゲームでは、ギアが一段あがりそうな気がする

出来れば内海を勝ち投手にしてあげたかったので、7回の小林のレフトフライでは、見ていて本当にため息が漏れた(笑)


一方の打線は、ウルフがもう少し荒れたピッチングをするかと思っていたけれど、意外にまとまっていたのと、もともとムービングボールが苦手な巨人打線は内野ゴロの山を築いてしまった。ウルフのツーシームは微妙にシュート回転しながら若干落ちる傾向があるように見えたので、しっかりとデータ分析が出来ていて、変化量の傾向をつかめていれば、それを想定して作戦も立てられたのでは無いかと思うけど、そのへんの攻略も各打者任せにしていた感じで、相変わらずチームとして戦略を立てているようには見えなかったのが残念


ただ、継投勝負になれば、互いに不安定ながらもブルペン的には若干巨人が有利だなと見ていたので、やはり7回まで内海が西武打線に勝ち越しを許さなかった粘りの投球が今日の勝利を呼び込んだと思う

その終盤だけど、ようやく同点でもマシソン、カミネロの投入を決断してくれた。明日はゲームが無いからというのも大きな理由だろうけど、ここに来て、今日は9イニングまでで絶対にゲームを決めるんだという強い意思が垣間見れたような気がする

(こういうのは見ている側にも、選手にも伝わる)

その象徴が阿部の送りバントで、最初は「え?ここで阿部にバント?」って一瞬思ったけれど、今日は亀井が当たっていたし、昨日もそうだけど、阿部の場合はゲッツーの危険性もあったので、仕方ないか。だったらもっとバント成功率の高そうな選手は・・・って見回してみてらいなかった(笑)

失敗していたら、酷評されていたかもしれない作戦だったけど、その批判も覚悟の上で出したサインだったと思う。その期待に何とか阿部が応えてくれたという点では、影の殊勲者は内海と阿部だったのではないかと(個人的には)思う
(もちろん、バントなどさせず、阿部がサヨナラ打を打ってくれれば、それに越したことはないのだが・・・)

 

その伏線として岡本への代走があった。延長12回までを考えれば、もう一度打順が回るかもしれない4番に代走を送ることは考えられないし、昨日までの由伸監督だったらやってなかったと思う。そこで割り切ったことが阿部の送りバントにつながり、想定内の亀井の敬遠からの、陽/大城勝負へ繋がった

増田が不安定だったこともあって、満塁になった場面では、”ミートの上手い大城なら外野フライは打ってくれる”という根拠の無い自信みたいなものが、私の頭の中に駆け巡ったのだが、ライトを越えるタイムリーヒットになるとは思わなかった。


これまで後手後手となっていた采配が、先手先手になったきっかけのゲームであり、さらにはパ・リーグ首位チームに勝ち越したという事実は、ベンチにとって大きな自信になるだろうし、昨日、今日と打ち勝ったということも喜ばしいこと

昨日「今日の勝利をきっかけにして、流れをこっちのターンに持ってきて欲しい」と書いたけど、それに加えて、今日の勝利で流れを変えなければ、この先も苦しい戦いは続くことになる。雰囲気って大事なもので、選手たちはプレーしながら、勝手に頭の中で「今日はヤバいな」とか「今日は負ける気がしない」とか感じるもので、その意識は身体の動きに直結してくる。

ビハインドであっても、終盤になれば絶対に追いつける!みたいな自信がついてくれば、昨年の”逆転のカープ”に象徴されるように、投手も踏ん張れるし、打者も最後まで諦めない気持ちと、今、何をするのがベストなのかということが自然とわかってくる

昨日、今日の勝利で簡単に変わるものでもないし、マギー、ゲレーロをどうするかとか、課題は多いけれど、悪いところは早いとこ忘れて、良いイメージだけをチーム内で共有できるようになれば、雰囲気は変わってくるはずなので、次はビジターで交流戦3位、4位のチームとの戦いになるけれど、互角以上の戦いができる空気感は作れたのかな?と思う


あとは、坂本

今日の一打席目は、右足に体重を乗せて押し込んでのホームラン。下半身に不安があると、あそこまで体重は乗せられないと思うので、かなり状態は良くなったのかな?と思う
今日の勝利にキャプテンの狼煙は効果的だったと思うので(8回のセカンドフライの打ち損じが残念だったけど)、次のカードもらしいプレーを見せてほしいなと思う


管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/