ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」5/23 巨 1-4 中日 → まだバタバタする時期じゃないし、貯金もあるのになぁ…

対 中日 5勝4敗2分 バンテリンドーム

勝利投手:福 谷 8試合 2勝 4敗 0S
セーブ :R.マルティネス 17試合 0勝 1敗 6S
敗戦投手:今 村 9試合 2勝 2敗 0S
・投手リレー
巨人:今村→桜井→戸根→大江→沼田→ビエイラ 捕手:炭谷→大城
中日:福谷→福谷→又吉→R.マルティネス 捕手:桂→木下拓
本塁打
巨人:
中日:ビシエド6号(二回ソロ)
TBSチャンネル1 にて観戦 解説:牛島和彦 実況:西村俊仁(CBC)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Giants Official Web
(https://www.giants.jp/G/result/202105231index.html)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


前にも書いたけど、まるで優勝を決める直前のような、トーナメントの決勝を戦っているような、そんな戦いに見える。今日は負けたけど、それでも貯金7の勝率.590、シーズンもようやく1/3を消化しようかという時期。


例年なら、交流戦までは5割でもOK、そこまでにチームの戦い方を作る。って毎年書いているころ。
故障者多くて、満足な戦力で戦えてる時期は決して長くはないけど、逆に考えればその状態で、今この成績を残しているわけで、逆境がチームを強くしている最中なんだと私は思っているけれど


首脳陣からすると、今は長い目で見れなくて、上を走る阪神が落ちてくる様が想像できない状況が、このままではやばいという感覚に陥らせ、長い目で見れなくなっているのかもしれない。
まるで、残り試合、全勝を狙っているかのような戦い方は、やっている方はもちろん、見ている方もつらくなる。個人的には、もう少し余裕を持った戦い、今日負けても来週、来月、夏には、秋には勝つ!っていう野球をして欲しいなと思う。


ということを踏まえて、今日の試合を振り返る


先週に続き、今村は今日は2回持たずに降板。
監督、コーチ目線では物足りないということで、2軍への降格も示唆されたけれど、果たしてこれでいいのだろうか?もちろん、現場でしかわからない視点というのはあるだろうし、期待値の高さからくるハードルを越えられなかったということなのだろう。
確かに今日の今村はフォームに躍動感こそあったけれど、球威という点では今一つだった。
悪い言い方をすれば、左の桜井のような・・・(汗)


ビシエドに打たれたホームランは仕方なく、その後の高橋周平、根尾に打たれた球もコース自体はそこまで悪くは無かった。ただ、左バッターにそんなに悪くないコースを打たれたことが危機感をもたらせたのかもしれない。
これが菅野だったら、立ち上がりが悪くても徐々に修正するだろうと続投させてもらえたはず。
高橋優だったら、これも経験だと、我慢して4点くらい取られたところで重い腰を上げるだろう。


今村はそこまで若手ではなく、かといって菅野のような信頼される実績があるわけではない、求められるハードルが高ければ、その前で見切られるのは仕方ないともいえるが、そもそもの課題は、5回という壁を越えられなかったことと、ピンチで弱気になるメンタル面だったはず。
シーズン序盤からローテを守り続け、QSも続けてきた。課題のメンタルもピンチになっても粘り強く投げるところを見せるようになり、成長の証を見せてきている中で、ここからさらにもう一段階段をあがるために何が必要かと考えると、投げるスタミナと心のスタミナ、先発投手としてのギアの調整、シーズンを通してローテを守るタフさを手に入れることだと思う。


ん?調子が悪いな、じゃ交代


では、さすがにそれは身に付かないのではないか?調子が悪いなりに試合中にコーチと会話して修正するとか、攻め方を変えるとか、先発と先発の間の調整方法を変えてみるとか、仮に負け星が先行したとしても続けることで得るものはあるはずなのに、今日のような失点の仕方で交代したのでは、次からも「相手より先に点を取られたら交代させられる」思いのほうが強くなってしまい、ランナーが出ただけでアタフタする昔の今村に逆戻りしてしまうのではないかと心配になってしまう。


中日のホームだから、先に3点取られたら厳しくなるというのはわかるけれど、選手のモチベーションをあげるのであれば、「今日は4点までは許すから思いっきり投げてこい!」くらいのハッパをかけて送り出すくらいの余裕があれば、ソロなら平気、満塁ホームランさえ打たれなければ大丈夫!くらいの心持ちで投げられただろうし、結果も違ったのではないだろうか?
仮にそれで炎上して5回持たず5失点くらいしての降板であれば、自分自身も納得できるし、それくらい打たれれば何が悪かったのかも認識できる
試合中に修正するチャンスすら与えられずに降板させられたのであれば、悔いだけが残り、結果的に「初回から飛ばして無失点を続けなければダメ」という先発投手して偏った投手を作ってしまうことになるのではないだろうか?


恐らく、宮本、桑田コーチから宿題をもらって、今後はそれに取り組むことになるんだろうけど、あの場面で欲しかったのは宿題ではなく、自分のクビをかけてでも監督に続投を直訴してくれる上司だったのではないかと思う。

(あの人のために頑張らなきゃ!って思う時は、自分が思っている以上の力が出るもの)


人は意外に自分のためだけには頑張れない

 

このブログにしても、ただの自己満足のためだけであれば、体調が悪い時や仕事が忙しい時は、「今日はまぁいっか」って自分に甘くなる。
昔に比べると随分と見てくれる人は減ったけれど、それでも楽しみにしてくれる人、愚痴や喜びを共有したいと思っている人、私の意見に反論したい人がいるから…と思えば、どんな時でも、多少遅くなっても書かなければ!って気持ちが奮い立つ。


仕事もそう、失敗を恐れたら守りに入るし、これやったら怒られる!って思えば、一歩踏み込んだことが出来ずに、最低限のことだけやって満足するようになる。
失敗しても次へのヒントがもらえ、成功したら思いっきり喜んでもらえる!という環境があれば、人はまた褒めて欲しくて頑張ろうという気になれる
(って、この話、以前も書いたな)


失敗を責めて、奮起を促すのも手の一つだけど、今の時代、それだけでは一定のレベルから上にはゆけない状況になっているということを、昭和世代のじじぃからは言いたいなと思う。
そういう意味で、同世代の桑田コーチは大学生を教えた経験もあり、確たる理論をも持ってコーチに就任してきたので、そこに今の若い投手を育てる一つの改革を期待していたんだけど、さすがに初年度では上司とけんかしてまで変えようという空気づくりは難しいのかな。
コーチの平均年齢が下がったので、飴と鞭の使い方が変わることを期待したけれど、3連覇+日本一奪還という命題はこちらが思う以上にプレッシャーなのかもしれないと、ここ数試合の戦い方を見て思った。

 

まぁ、今日の敗戦のことだけで言えば、今村だけが悪いのではなく、投手に打たれた桜井も悪いし、福谷の状態が良かったとはいえ、1点しか取れなかった打線にも問題があるから、選手全員が敗戦の責を負うべきだし、福谷ほか中日投手陣を攻略できなかったという点で、コーチたちも叱咤されるべき立場だという事を認識してもらわないといけない。


そんな中、梶谷負傷というさらなるハンデを背負う事になってしまった


今の巨人打線では、梶谷、ウィーラー、岡本が打線の軸だったわけで、その梶谷が抜けるという事は、もはやウィーラーと岡本にしか頼れないということになる。
丸は相手投手や日によって上下は激しいし、スモークはそれなりに結果を出しているけれど、出場一か月足らずの選手に責任を与えるのは酷。コロナでメンバーが揃わない広島もかなりの緊急事態だが、それを心配している余裕は今の巨人には無い。


ただ、ここは今一度、頭を冷やして考えれば、

・菅野はMLBに行っていれば、今シーズンはもともといなかった
・梶谷は去年はいなかった
・野上は復帰して、ここまでやってくれることも予想外
・坂本の後継者は、これから数年かけて育てるのは球団としての課題

 

だったわけで、ウィーラーの好調さは、良い意味でラッキーだったけれど、今のこの戦力はもともとの状態に戻っただけだと考えられる。
チームとしては「最大の補強は選手の成長」がもっとも理想的だし、仮に今年優勝できたとしても、その最大の功労者が中堅からベテラン、補強組ということであれば、来年はまたリセットして考えなければいけないわけで、個人的には割り切って戦う良いチャンスだと捉えたい


昨年、機能しかけた、1番松原、2番吉川(逆でも可)から、3番ウィーラー、4番岡本、5番スモーク、6番丸・・・という打線でも決して他球団に劣っているわけではなく、守備力という点でもファーストとショート、キャッチャー以外は悪くない。
コロナで主力が離脱した時に躍動した、松原、吉川、若林がもう一度奮起すればいいだけの話で、むしろわかりやすくなったのではないだろうか?
キャプテンの穴だけがなかなか埋まらないが、廣岡と若林、湯浅をうまくやりくりするしかない。


懲罰交代のようになってしまった炭谷に代わった大城がヒットを打ったので、またしばらく大城先発が続きそうな予感がしているが、炭谷が抜けたあとの数年のことを考えるのであれば、岸田にもゲームの中で成長する機会を与えるべきだし、小林をあげることも検討材料になる。


とにかく、もう一度言いたい


ペナントはまだ1/3しか過ぎておらず、巨人は7個の貯金を作っている、はっきり言って全然焦る状況ではない。明日なき戦いではなく、明日以降を考えた野球をして、仮に負けたとしても、それが次への糧になるような戦い方をしてくれれば、秋には


「あ~五月は苦しかったね~
 でも、あれがあったから、それ以降、強いチームになれた」


というような、”雨降って地固まる”というチーム作りが出来るのはないかと思ってます

 


ってことで最後に


明後日から交流戦が始まります、いきなり楽天ソフトバンクというパ・リーグの両巨頭と戦うわけで、最初からしんどい戦いになりますが、逆に考えれば、そこを乗り越えれば大きな流れを手にすることが出来るわけで、後ろ向きに考えるのではなく、鼻息プンプンで挑んで欲しい


リーグ内での戦いならこちらが勝利すれば、相手は落ちる、という連鎖になるけれど、交流戦の場合は、勝っても勝ってもリーグ内のゲーム差に変動無し。ということがあり得る。
巨人だけが勝ってウハウハな日もあれば、巨人だけが負けて貧乏くじを引いたようになることもあるでしょう。これまでの戦いで言えば、周りから言われるほど、巨人は交流戦を苦手としていない高橋由伸監督時代は除く(汗))。確かに戦力的には乏しいが、それをはねのけて互角以上の戦いをしてくれると期待してます。

(個人的には阪神とヤクルトも交流戦で好成績を残すのでは?と勝手に予想)

 

外からでは見えないので、勝手に思うがまま書いてますが、
前半戦が終了する頃には、週刊ジャイアンツで徳光さんが原監督に単独インタビューしてくれるでしょう。その時は、我々にはわからなかったけれど、そんなことがあったのか!そういう思惑があったのか!って目から鱗が落ちるような話が聞けることを期待して、今日の愚痴は終わりたいと思います。

 

むろん、異論反論はたくさんあるでしょうから、広くコメントをいただけたら幸いです

言いたことを全部言ってくれた!なのか、いやいやお前、全然わかってねぇ~よ!どちらも大歓迎(笑)

 

管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/