ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」4/2 巨人 3-4 中日 → 阿部監督のやりたい野球が僅かに見えた

対  中日  0勝1敗0分 バンテリンドーム

勝利投手:清水 (1勝0敗0S) 
セーブ :
敗戦投手:中川 (0勝2敗0S) 

・投手リレー
巨人:山﨑伊、船迫、バルドナード、西舘、中川 捕手:大城卓
中日:小笠原、勝野、マルティネス、齋藤、清水 捕手:木下、加藤匠

本塁打
巨人:
中日:細川 1号(11回裏ソロ) 

フジテレビONE にて観戦 解説:谷沢健一 実況:伊藤大悟
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Giants Official Web
(https://www.giants.jp/game/20240402_19021_1/)
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阿部監督、結構頑固なとこあるなぁ~いや、良く言えば「徹底している」


ピッチャーが打席なら、ダメ元でスリーバントを命じるという場面は良く見ますが、野手に対して頑なにスリーバントを指示するというのはシーズン通してもレアケースな気がする。
野手側の気持ちとしては、もちろん送りバントをしっかり決めて、攻撃のリズムを作りたいという想いはある。一方で仮に2ストライクに追い込まれてしまっても、通常のスイングに戻して、何とか進塁打が打てればホッとするところもあるし、むしろ、最初からそっちの方が・・・っていう選手もいるだろう。


でも、このゲームでの阿部監督は「絶対にスコアリングポジションにランナーを置き、そこからが本当の勝負」とでも言わんばかりのスリーバント指示。


これ、野手にとってはキツいプレッシャーですね
(いや、誉め言葉です)


そういや、2週前だったか、3週前のジャンクSPORTS で元木だったかな?「バントなんて決めて当たり前とか思わんでくれ!」みたいなことを浜ちゃんに訴えてましたけど(笑)プロの一流のピッチャーが”バントさせないように”フルスロットルで投げる球をバントするなんて、簡単なことではありません。
まぁ、だから送りバントを決めた野手は笑顔でベンチに帰りますし、ベンチも歓喜で迎えるわけです。


まだシーズン始まったばかりなので、ミスはドンドンやって、悪いところを浮き彫りにした方がいいと思いますが、この日の2度のスリーバント指示と失敗は、当該選手だけでなく、他の野手に対しても今後、大きな影響を与えることになるだろうと思います。


今まで、何となくやっていたバント練習への気持ちの入り方も違ってくるでしょうし、若手、ベテラン関係なく、誰に対しても指示が出される可能性があるわけですから、目の色が変わるのは間違いない。負けはしたけれど、ベンチ内の空気が引き締まり、試合前練習から緊張が走るようなことが生まれてくれば、結果的に効果は絶大だったということになるでしょうね。


大城は前の試合でもバントを決められませんでしたが、去年のデータを見れば、送りバントを苦手としているというより、むしろチーム内では上手い方になるんですが、それでも成功しないあたりが、まだ始まったばかりの堅さを表しているのかもしれません。


ホームラン頼みの野球はしない


という事が相手にはもちろんですが、選手、ファンにもヒシヒシと伝わってきました。
ひょっとすると、シーズン終了後には犠打数リーグ1なんてことにもなるかもしれませんね。
(出来れば、盗塁も最低でも去年の倍は行って欲しい)


先発の山崎は特に緊張する姿も見られず、落ち着いてましたし立ち上がりから安定していました。球数もかさむことなく、テンポよく投げていたので、安心して見ていましたが、投球内容的には、8回くらいまで余裕で行けそうな感じに見えていただけに、まさか7回に追いつかれるとは見ているこちらも思いませんでした。


パターンにはめるという事で言うなら、まだ開幕したばかりだし、6回に降板させ、,西舘、中川(or バルドナード)、大勢というリレーで789回を凌ぐのがいいなとも思いますが、戸郷とダブルエースになって欲しいという期待や、そこまでの内容、球数なども考慮し、週初めでブルペンを疲弊したくないなど、色んな思いが絡み合った中での続投だったのだと思います。


とはいえ、山崎を攻めるわけにはゆきませんね、阿部監督が「野球の神様に怒られた」という中には、バントの失敗だけでなく、バッテリーエラーや守備のミスなど、相手に流れを与えてしまうプレーが連発したことを含んでいるでしょうし、特に12球団随一だと思っていた二遊間に綻びが出てしまったことは負けてしかるべきかなと・・・


後続の船迫、バルドナード、西舘は素晴らしかったので、そこは安心できる材料ではありますが、中川はちょっと心配ですね。これで、2敗目になっちゃいましたから・・・
恐らく、延長に入り、10,11、12を勝ちパである西舘、中川、大勢で行こうとしていたのだと思います。阿部監督のことですから、信頼はゆるがず、今後もそうしてゆく可能性はありますが、高梨がいない今を考えると、西舘、バルドナード、大勢という並びに変更し、中川は左へのワンポイントということも考えなくては行けないかもしれません。


まだ、バタつく時期ではないので、試行錯誤をしながら戦ってゆくことになると思いますが、中川自身のメンタルも心配になるので、ここは監督、杉内コーチ、中川本人との間でしっかり会話する必要がありそうな気がします。


さて、打線の方は萩尾と浅野をスタメンに入れる構成で挑んできました。萩尾に初タイムリーが出たのは嬉しいのですが、ちょっとケガは心配です。代わりの松原も含めて、外野手争いはし烈なので、この辺りは相手投手との兼ね合いや選手の状態を見ながら、
しばらくは日替わり、もしくはカードごとにパターンを変えてくるかもしれません。


良かったのは門脇


今シーズンは強い打球を打つことをテーマにしていたのか、オープン戦では引っ張り傾向の打撃が見られ、なかなか結果が出ませんでした。
それは、昨年の6月までのバッティングを思い出させるような感じで、7月以降の打率の急上昇と侍ジャパンでの活躍を見ていても、彼の特徴は徹底した逆方向にあると思っているので、ここまでは「ちょっと違うなぁ~」と思っていたのですが、このゲームでは良かった時の門脇が出てきました。
個人的には「逆方向を極める」くらいの気持ちでいてくれた方が、球の見極めもしやすくなり、彼に一番求められる出塁率も上がるのではないかと思っているのですが、その辺はチームの方針もあるでしょうから、また今日以降に注目です。
(相手にとっては徹底した逆方向や打席での粘りが一番嫌でしょうし)
(お願いだから、かつて松原が陥ったような引っ張り、強打を求めてバッティングが狂うようなことだけは求めて欲しくないですし、ショートだからといって、坂本のようなバッティングは求めてません)


まぁ、数々のミスが無ければ勝利できた可能性は高いわけで、もったいない敗戦だったという印象は強いですが、これによってチーム内の空気は相当引き締まったのではないか思うので、今日、明日でビシっとした展開を見せてくれれば、痛くない敗戦となることでしょう。


大野相手はしんどいですが、実はそこまで苦にしている印象はないので、メンデスの出来次第にはなりますが、今日も緊張感のあるゲームが見れそうで、楽しみです。

 


管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/

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