巨人 7-2 ヤクルト
対 ヤクルト:6勝9敗4分
勝利投手:東 野 22試合 5勝 8敗 2S
敗戦投手:由 規 13試合 6勝 5敗 0S
投手リレー
巨人:東野 捕手:阿部
ヤクルト:由規→山本哲→渡辺→松岡 捕手:相川
巨人:小笠原5号ソロ
ヤクルト:
日テレG+にて観戦
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東京ヤクルトスワローズとの19回戦。巨人は一回から猛攻を仕掛けて4点を先制する。先発の東野は五回まで無安打の好投を見せ、終盤に2点を返されるも、今季初の完投勝利を挙げた。八回に長野の走者一掃タイムリー二塁打が飛び出し、チームは7対2でヤクルトに2連勝。このカード勝ち越しを決め、ゲーム差を4に縮めた
Yomiuri Giants Official Web Site
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まずは原監督、600勝おめでとうございます!ガッツも言ってましたが、東京ドームで達成できてよかった。来年以降の続投も規定路線のようだし、このまま700勝、800勝と積み重ねていってほしいと願ってます。
相手投手が由規ということで、左をずらっと並べた打線。さらにラミちゃんを外すという勝負のオーダーで挑んだ今日。
昨日の澤村に触発されたか、東野は2回こそコントロールを乱すが、阿部のアドバイスもあって中盤以降は安定。6回まで1安打と好投し、最後にドタバタとしたが、ピンチを最小失点で抑えて今季初の完投勝利。
立ち上がりに難のある由規だが、今日は難どころではなく、変化球が全くコントロールできず、坂本(藤村が犠打)、長野、ヨシノブに四球を出して1アウト満塁のチャンスを作ると、ガッツの2点タイムリー。満塁となり変化球の制球に苦しむということで狙い球も絞りやすかったか?それでも昨日と同じく打席で粘って打てる球をじっと待っている姿に、頼もしさを感じた。
不調時なら、ここで終わってしまうところだったが、続く阿部もストレートに的を絞って2点の追加点を入れた。これが大きく、東野がリラックスして投げられる状況を作ったといっていい。
さらに今日は長野→藤村からの中継プレイや、6,4,3のダブルプレー、8回にも1,6,3のゲッツー、最終回にはライトからの返球を亀井の好判断でセカンドランナーをアウトにしてゲームセットに持ち込むなど、随所で守備のよさが出た。昨日も6,4,3のダブルプレーは随分早くなったなと感心していたが、特守を行っていたようで、その結果がしっかりと出ている。
初回に由規から4点を奪ったものの、その後は打ち崩すにいたらず、2番手以降にも押さえられていたが、8回に渡辺、松岡を捕まえて3得点したことで、不満の残る勝ちとなるところを明日へ繋がる気持ちの良い終わり方をすることができた。
由規の立ち上がりが悪いとはいえ、以前の巨人打線ならボール球に手を出して相手投手を助けてしまうこともあったわけで、それを考えれば、6つの四球、3つの犠打が出たのはヤクルトのお株を奪う隠れたナイスプレーだろう。今日のような気持ちを今後も持ち、犠打を普通に成功させるような流れが作れれば、打線は自然とタイムリーが生まれやすい空気になる。点差が開いたことで、同じ事をヤクルトにさせなかった事が昨日、今日と勝ちに繋がったように、常に先手先手で相手を追い込む野球を明日も見せて欲しい。
中継ぎ、抑えを経験した東野が阿部曰く「大人になったと思う」という通り、ランナーを出しても四球を出しても崩れることなく淡々と投げられるようになった。相変わらず、ヘラヘラ笑っているあたりは気に入らないが、ココぞという場面では良い顔をするようになった。
坂本が2安打2四死球で4度出塁し、藤村が2つの犠打で送った。こういった流れが作れれば、クリーンアップも力を発揮するわけで、坂本は綺麗なヒットはいらないから、とにかく塁に出るということを意識して、四球を選ぶなり、打席で粘るなりして相手投手を困らせるバッティングをしてほしい。今日は初回、由規に41球(ま、ほとんど自滅だが)を投げさせることができ、その後、立ち直ったとしても早い回で降板することが予測できるゲームに持ち込めた。積極的なバッティングも結構だが、相手が制球に苦しんでいるときは、「積極的に待つ」ということがどれだけ効果的か、改めてわかったと思う。今日は勝利も大きいが、わかっているつもりで忘れていたかもしれない、攻撃の基本姿勢をおさらいできたということが何よりも大きな収穫だったんじゃないかと(個人的には)思う。
さ~て、いよいよヤクルトとは4ゲーム。なんか毎日「明日が大事」と言っている気がするが、しかしあえて言わせてもらおう「明日が超大事!」と
明日負けて5ゲームに戻るのと、勝って3ゲームに詰めるのとでは天と地ほどの差がある。対ヤクルトとの成績も借金3まで来たことだし、ここまで来たら負けられない。
館山、林昌勇が離脱した不安。下からじわじわ詰められている不安で、若手の多いヤクルトは現在、完全に浮き足立っていると思う。少なくとも巨人に8連勝をした頃のヤクルトの勢いは今は感じられないし、一方で巨人打線はあの時とは全く違う。
去年、一昨年もヤクルトは故障者が出て、調子を崩した経験があるし、「ちょっとヤバイかも」なんて不安を抱えているに違いない(勝手な妄想)。
ここで詰め寄らないで、いつ詰め寄るんだ!という状態になったわけで、こちらとしては自力優勝消滅の危機、いわばどん底を味わったことで、開き直った強みもある。下では巨人戦をきっかけに4連勝した中日が、守り勝つ野球で虎視眈々と狙っているし、阪神もブラゼル、マートンに一発が出て攻撃のリズムが取れてきている。
隙を見せれば上から離れるだけでなく、あっさり下から取って代わられるという状態なので、勝てるときは勝つ!という意気込みで明日も勝っちゃってください!
ひさびさに愚痴の無いコラムになって、良かったぁ~