ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/12 巨人 4-1 阪神 → 劇的という言葉では表現が足りない「持ってる男」内海17勝!

巨人 4-1 阪神

阪神:11勝11敗2分

勝利投手:内 海 27試合 17勝 5敗 0S

敗戦投手:福 原 53試合 1勝 3敗 0S

投手リレー

巨人:内海  捕手:阿部

阪神:岩田→福原→榎田 捕手:小宮山→藤井彰

本塁打

巨人:ラミレス20号ソロ、高橋由14号3ラン

阪神

日テレG+にて観戦

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今季最終戦を迎えた阪神タイガースとの伝統の一戦は緊迫した投手戦となり、1対1のまま延長戦に突入する。迎えた十回裏、好投した内海の代打・高橋由が劇的なサヨナラ3ランホームランを放ち、この試合に終止符を打った。内海は147球の熱投でハーラーダービートップの17勝目を挙げた

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昨日も良かったが、今日ドームに行ってれば良かった・・・・

今日の観戦メモには細かいところで色んな事が書かれてる(ほとんどが内海への賞賛と打線への愚痴)んだが、最後の瞬間、そんなことはどうでもよくなってしまった。

・8回、内海に打席が回ってくるところで行かせてくれといった内海

・その気持ちに応えた監督

・そして期待通りに抑えた内海

これが一つ目のキーポイント。

そして10回裏、先頭のラミちゃんがヒットで出て、代走に鈴木。ここまでは定石どおり。ここで、走らせてから遅らせるか、普通に遅らせるか、まずは1つの迷いが出るところだが、仮に1アウト3塁になったとしても満塁策をとられる可能性は大、盗塁が決まったところで歩かされることも考えられる。どういった策を取るにしてもここで勝ちに行くなら、内海のところで代打を出さざるを得ない展開になるのは容易に想像がつく。

内海をそのまま打席に立たせて、次の回の上位に期待するという選択肢も無いわけではないが、すでに147球(だったかな)を投げている内海に11回も・・・というのは非常に厳しい。ここでどうしても決めるというのであれば、歩かされない状況にまで持っていったときに、代打の切り札を用意できるかどうかが勝負という展開であれば、ヨシノブをここまで取っておいた原監督の読みどおりだったのだろう。ひょっとしたら鶴岡を敬遠して矢野で勝負に出てくれるかも?という期待を込めての”鶴岡を先に”という判断だったのかもしれないが、残念ながら敬遠はしてくれず、ランナーを送ることも出来ずに三振。結局、矢野を歩かせるという展開に持ち込まれ、2アウトという状況でヨシノブに勝負をかけた・・・・

しかし、これが2つ目のキーポイントだった!

外のスライダーを見極められるかどうかがカギだったが、その変化球が高めのストライクゾーンに浮いてしまい、それを見逃さずにスタンドイン!これ以上ない勝ち方で内海に17勝目をプレゼントした。

今の阪神の位置を支えている一人と言ってもイイ榎田だけど、さすがにこの場面は荷が重かったか?乱打戦ならともかく、1点勝負で先発投手が一歩も引かない名勝負の展開だっただけに、考えられないくらいの緊張だったと思う。もちろんヨシノブもここで打たなければ内海の勝ちがつかない状況で、とんでもないプレッシャーだったと思うけど、たった1球の甘い球を逃さずスタンドまで持ってゆくところは、やっぱりウルフ。谷のいぶし銀の働きといい、こういった場面ではベテランの力が光った。

それにしても、今季の内海は本当に”持っている男”だ。

流れ的には9回の坂本ヒットから始まった場面で決着をつけられなかった時点で、勝ちをつける展開に持ってゆくのは難しいと思っていたし、ヨシノブがあそこで打てるとは正直思えなかった。結果、勝つにしても山口なり、久保なりに勝ちがつくことになるんじゃないかと思っていたところでのサヨナラだし・・・今季、こういう降板したイニングで味方が勝ち越してくれるという展開に恵まれてるね。それもこれも、魂の力投が呼んだものだと思うが、単なる頑張り以上の何かが今季の内海には味方をしてくれているんだと思う。

ただ、欲を言えば序盤に3点くらいとって、5回とか、6回くらいで降板させてあげたかった。見ているほうはドキドキしながら興奮していたが、中4日で147球は、投げている時は気がつかなくても、今頃は相当に肩が張ってるんじゃないかと思う。

昨日は、今日さっくり勝って16日に中3日で投げ、さらに中5日で投げて、計19勝で最多勝決定!なんてのを夢見てる的なことを書いたが、さすがにこの球数を投げた投手に中3日で投げろなんて言えない。となると、残るはあと1試合か・・・・吉見があと2回は投げるとして両方勝てば、内海も残り1試合を勝たなくてはそもそも並ぶ事が出来なくなる。

恐らく明日のヤクルト戦で吉見が投げると思われ、そうなると巨人と中日の3連戦では吉見の登板は無くなるので、自力で最多勝を阻止するのは難しくなる。さらに中日があっさりと優勝を決めてしまえば、18か19日に先発で投げさせた後、中継ぎに勝ちがつく展開で投げさせる事だって有り得てくるわけで・・・内海に22日の横浜との最終戦だけにチャンスを与えるのは、やっぱりちと怖い。明日、ヤクルト打線が吉見から3~4点とって負けはつかなくてもいいから、勝ちがつかないところで降板させることが出来るかどうか、その辺で、今後の内海の最多勝(と最優秀防御率)の行方が決まりそうだ。

そしてチームとしては、阪神に勝って、3年連続で対戦成績が五分で終了。まぁ負け越さなかっただけヨシとするしかないし、何より今日の勝ちで差を4ゲームに広げることが出来た。明後日、澤村で勝つことが出来ればCSの出場はほぼ決まりに近づくだろうし、ヤクルトの動向次第では棚ボタの2位だって見えてくる。

前夜の記事の野球好きさんへのコメント返しにも書いたが、こうなったらリーグ優勝は中日になってもらって、CSで中日を破り、日本一になるという2007年の逆パターンでリベンジすることに燃えたいなと思う。さらに欲を言うなら、2位になって東京ドームでCSファーストステージが出来ればもっとイイ。

(まぁ、神宮になったとしても、行くけどね)

とにかく今日は選手の皆さんお疲れ様。

明日は休養日だし、2夜連続のサヨナラ勝ちだからって羽根を伸ばさないで、まずはゆっくり寝て、明日一日だけだけど英気を養って、中日との3連戦、頑張ってください