ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

4/16 巨人 9-8 ヤクルト → もう内容より結果を称えるしか言葉がない・・・?(汗)

巨人 9-8 ヤクルト →  対 ヤクルト:1勝1敗0分 神宮球場

勝利投手:マシソン 9試合 2勝 2敗 0S

セーブ :笠 原 7試合 0勝 0敗 1S

敗戦投手:秋 吉 4試合 0勝 3敗 0S

投手リレー

巨人:菅野→山口→西村→マシソン→笠原 捕手:阿部

ヤクルト:八木→ロマン→真田→カーペンター→久古→山本哲→秋吉 捕手:相川

本塁打

巨人:阿部1号ソロ、長野2号2ラン、阿部2号ソロ

ヤクルト:山田2号ソロ、バレンティン7号ソロ

フジテレビONE にて観戦

解説:江本孟紀 金村義明 実況:福永一茂

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静岡から神宮球場に舞台を移した東京ヤクルトスワローズとの2回戦。先発の菅野は先頭打者ホームランで先制されたが、二回に片岡のタイムリーなどですかさず逆転。その後ヤクルトにリードを許したが、五回に阿部、長野のホームランで再逆転に成功。しかしリリーフ陣がリードを守りきれず八回に4点を失ったが、直後の九回に片岡のタイムリーで3度目の逆転。その裏、同点に追いつかれるが、延長十回、阿部が2本目となる決勝弾を放ち、連敗を4で止めた

Yomiuri Giants Official Web Site

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いやぁしかし、厳しい試合だった

ゲーム後の原監督のコメント「ワンプレー、ワンプレーごと振り返っていたら夜が明けちゃうよ」が全てを語っているかのようなゲーム

(とはいえ、指揮官はしっかり振り返らにゃいかんよ(笑))

なので、びっしり書き込まれた私の観戦メモも全て言い始めると大変な長さになるので、とりあえず、かいつまんで・・・・

四死球もらって14安打しかもホームランが3本出てるなら、12~3点はとってなきゃいけないゲーム。ま、勝ち越されても追いつき、追い越した攻撃はこの連敗中には無かったもんなので、そこは褒めなきゃいけないんだろうけど、9四死球が示すようにどちらかというと相手が手助けしてくれた場面があっただけに、むしろ「もっと取らなきゃ」というゲームになってしまった

今日負ければ悪夢の5連敗、しかも明日の今村に大きなプレッシャーがかかるし、菅野で負けたということになればチームに与える影響も大。この先、いつ勝てるのか?という袋小路にハマりかけない事態となるだけに、どうしても勝っておかなきゃいけない

そういや先頭打者ホームランでいきなり先制されたね・・・なんて忘れかけるような立ち上がりも、まぁ神宮であればホームランの2~3本は覚悟しなきゃいけないので、まぁソロで良かったねと後になれば笑い話になるような失点

とにかくヒヤっとしたのは菅野が打球を受けた場面

ここで投手交代になるような展開になれば、あきらかに劣勢になるだけでなく、明日以降の勝敗に影響しかねないだけに、とにかく軽傷であってくれと心から願った。ベンチから出てきてキャッチボールをする様を見て、ひと安心したが、ピッチャーってのは爪の長さが1ミリ違うだけでピッチングが狂うくらい繊細なポジション。例え出てきたといえ安心出来ないし、無理をして結果的に長期離脱なんてことになったら元も子もない。

ってな心配を他所に、菅野は3失点するものの、7回を投げ切ってゲームを作った

とはいえ、マシソン、グッさんに不安がある巨人としては、本当なら8回まで投げてもらってリードした状態で西村にスイッチしたかったところ。7回終了時点で2点差なので去年までのブルペンなら安心して見てられる展開だが、今の状況としては球数も97球だし、負傷の具合も心配ではあるけれど、せめて8回のバレンティンに回るところまでは何とか引っ張って欲しかった・・・・

選手を信用し、選手がその気持に応えるべく頑張れる状況ならともかく、今のチーム状態は確率論で引っ張るべきか、代えるべきか最善策を取るしか方法がないというのに(涙)

その原監督流の選手への鼓舞が結果的に、その後の乱打戦を生むきっかけとなってしまった

打球を当てても試合に出る、連敗を止めて勝利を手にするという結果に終わっていれば、まさにそれはもうエースと呼ぶにふさわしい活躍で、しかも2年目の投手が開幕から無傷の4連勝となれば、昨日までの4連敗を忘れるほどチームに勢いを与えるきっかけになっただろうゲームを、結果的に勝ったとはいえ、期待よりも不安のほうが大きくなるという苦い勝利になることになるとは・・・・

その菅野は最初こそ解説のエモヤンも、やれフォームがこじんまりしてるだの、ダイナミックさが足りないだの言っていたが、2回以降は褒めざるを得ず(っていうか、他の投手が微妙だったのもあるが)、最後には絶賛に近い口調に変わってた

ついでに言わせてもらえば、「巨人の悪いところ、皆がボール球を打ってる、ボール球は打っちゃいかんよ」なんて、私がコーチしてる教え子に言うような当たり前の事を力説する始末・・・・ボール球を打っちゃダメなんて、小学生でもわかること。ピッチャーは如何にしてボール球を振らせるかに頭を悩ませ、バッターは如何に甘い球を投げさせるかの駆け引きをやってるのに、仮にもプロだった解説者が、当たり前のことを言われても・・・ねぇ

(ま、それがエモヤンのキャラでもあるから別にイイんだけど、今日は何度も言うもんだから・・・)

結局、スコット鉄太朗が揃って打たれ、明日以降に大きな不安を残すことになってしまった。マシソンとバレンティンのやり合いは、まぁ忘れるとして(爆)、正直なところ、唯一結果を出していた西村まで・・・というのはちょっとショックだった

原監督は「いつでもそのパターンなわけだから変えるわけにいかないんだから」と言っているが、現場の空気がどうなっているのか、当の本人たちは自分たちの状況をどう捉えているのか、コーチ達は彼らをどう再生するつもりなのか、ゴールデンウィークあたりには本来の力を取り戻してくれると信じてはいるが、それがかなわなかった場合、ちょっと取り戻すのがしんどくなりそうな事態になりかねないだけに、そろそろ楽観出来る状況も残り僅かで、今週の残り4試合の結果によっては大きな決断をしなければいけないんじゃないかと思っている

そんな今後に不安を残す状況の中でも明るい材料が無いわけではない

まず、2回の菅野のタイムリーバント(とでも呼べばいいのか)は見事。1アウト1,3塁でサードランナーはロペスのため、スクイズは考えにくい場面で、あえて2アウト2,3塁を作りだそうという采配だったと思うが、冷静に守備位置を見極め、絶妙なコースにプッシュバントした菅野の非凡さに拍手を送りたい

さらに9回、満塁の場面で代打に出たヨシノブ。

ノーアウト満塁で点が入らないのは、最初のバッターが凡退すると、後にプレッシャー大きくなり、本来チャンスのはずがピンチを迎えたようなメンタルで打席に入ってしまうからで、特にフルカウントまで来たヨシノブの打席はバッターは三振だけはしたくないし、当然ストライクが来るはずという前提で待つため、とんでもないボール球でも手を出しやすい局面の中、しっかりと見極めて押し出しを選んだのはさすが。

ヨシノブ自身も先発の機会がなくて、代打の場面では打つことでアピールしたいはずなのに、それをグッとこらえた姿に「やっぱスゲーな」とTVの前で感心した

そしてやっと見れた阿部らしいスイング

どうにも自分のスイングが出来なくて、合わせるようなバッティングばかりだった阿部だけれど、今日の2本のホームランはまさに阿部ならではの上から叩いてボールを持ち上げる彼らしい打球だった

しっかり引きつけても自分のスイングスピードで引っ張ることの出来る阿部のバッティングが戻ってくれば、相手にとって怖い存在になるのは間違いない、明日以降、エースクラスのピッチャー相手の時でも同じようなタイミングで打つことができれば、攻撃力が大幅アップすることは間違いないし、続くの長野の2ランホームランも、阿部が打ったことによる空気の変化が打たせた部分は非常に大きいと思うと、やはり巨人打線は阿部の打席の影響が大きいと改めて感じさせてくれた

ゲーム中に金村氏も言っていたが、今日の橋本のバッティングで1番に橋本を持ってくるという案が、ひょっとしたら現実になるかも?と思わせてくれたのも嬉しい2安打だったと思う。いずれもうまく拾ってレフトへ運んだ打球ではあるけれど、簡単に三振することなく、しっかりと粘れたことがより1番バッターへの期待を大きくさせてくれたんじゃないかと思う

一方でヒット(と犠牲フライ)は出たものの、まだまだ壁を乗り越えるにいたっていない坂本。とにかく全てのボールに差し込まれ過ぎで、タイミングの取り方もおかしいが、それ以上に彼の持ち味が全く発揮されていない。

原監督はアンダーソンにヨシノブのバッティングを参考にするようにと言っていたが、同じ足をあげてスイングする坂本こそ、左右の違いこそあれ、ヨシノブの天才的なタイミングの取り方を学ぶべきだと思う

GetSportsでの前田智則とヨシノブの対談は非常に面白かったし、アレが参考になるんじゃないかと・・・)

相変わらず先発メンバーを変更することなく、打順をいじることしかしない原監督であるが、アンダーソンに関しては、そろそろツキも落ちてきたし、矢野、ヨシノブ、松本に代えてもイイんじゃないだろうか?

(個人的にはさらなる飛躍を求めて、坂本→井端という手段にも手を付けて欲しいのだが・・・・・)

ま、いろいろあった今日のゲームだけど、↑のような事を言っても始まらない。反省点は多く、収穫もあった内容ではあるけれど、とにかく連敗を止めたという結果は素直に喜びたい。

これで明日の今村のプレッシャーも少しは軽減できただろうし、ベンチで叫ぶ内海の姿に投手陣をなんとかしたいという空気も感じることが出来た

明日勝てれば東京ドームに戻って、次の中日戦にいい形で入ることが出来るし、内海、杉内といったベテランがチームを救ってくれると勢いがつく

とりあえず連敗も止まったし、不安もあるが、こっちは選手を信じて前向きに応援することにしよう!

管理人:みんぐ