ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/15 巨人 3-2 楽天 → 気がついたら日曜4連勝!そしてセ・リーグ全勝!

巨人 3-2 楽天 →  対 楽天:3勝1敗0分 コボスタ宮城

勝利投手:土 田 4試合 1勝 0敗 0S

セーブ :マシソン 29試合 4勝 2敗 11S

敗戦投手:則 本 12試合 7勝 4敗 0S

投手リレー

巨人:小山→久保→今村→土田→マシソン 捕手:阿部

楽天:則本 捕手:嶋

本塁打

巨人:

楽天ボウカー5号ソロ、ジョーンズ16号ソロ

日テレG+ にて観戦

解説:山﨑武司、山村宏樹 実況:MMT伊藤拓

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コボスタ宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの4回戦。巨人先発の小山は、毎回ランナーを出しながらも五回途中まで無失点と、粘りの投球を見せた。0対0のまま迎えた八回、楽天ボウカーにソロホームランを許し均衡が破れる。しかし九回、ここまでわずか1安打に抑えられていた楽天先発・則本から集中打で3点を奪い、このリードを守りきった巨人が3対2で勝利した。チームは今季初の6連勝。リリーフで登板した土田はプロ初勝利となった

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途中までは「いいかげん則本を攻略しろよ!」なんてTVの前で地団駄を踏んでいたが、冷静になって相手の立場で考えれば、楽天側からも「いいかげん菅野を攻略しろよ」なんて声が聞こえてきそうなんで、そういう意味ではお互い様か(笑)

2年目の彼も菅野と同じく、今やリーグを代表する投手

そう簡単に打ち崩すことが出来るはずもなく、今日のような展開は想定内。ワンチャンスをモノに出来るかの勝負だったけれど、結果的にはそれが9回だったということ

まず気になったのはボウカーのホームランで先制&勝ち越しを取り、笑顔になる則本の表情…「これで勝ったと思うなよ」と悔しい気持ちになったけれど、さらに次の回、9回表に先頭の長野が出塁した場面でも笑顔だった

ここに至っては「この余裕は(ひょっとすると作り笑顔かも知れないが)、絶対にこの後に尾を引くことになる」と実は確信した場面だった

これが菅野や内海だったら、ギアを一段上げ、目つきはさらに鋭くなっていたところだろうが、則本のあの笑顔は3戦連続完封中、巨人にも前回完封勝利ということでの余裕があったのかもしれない。ピンチでも笑顔でいれるという風格だという見方もできるが、自身が好調ということでの過信があったと思う

いや、はっきり言えば、なめられていた

確かに、それまで1安打しか打てて無かったわけで、相手にしてもコレ以上打たれるわけがないと思われても仕方なかったかもしれないが、4回り目に入るこの回では球数以上に疲労が来ていてもおかしくないし、事実スライダーは少し上ずっていた。

ここから先はプロ野球ニュースで熱く語られていた部分で、実は私も全く同じ気持だったので、言葉を借りるようで恐縮だが・・・・

本来なら送りバントでもおかしくない場面の中、ノーサインだったという由伸の打席は、「同点ではなく、この回に逆転しよう」という原監督の熱いメッセージだったと思う。

そして、そこで結果を出した由伸のヒットが、この後の展開を大きく変えることに繋がった。まずはランナーが1、3塁になったことで、それまで余裕を見せていた則本の表情がここから変わり、同点を覚悟しなければいけない展開になってしまった。巨人としてはもちろん由伸の代走に鈴木を送る

この時点で打者に集中していたバッテリーは鈴木への盗塁を許してしまう・・・(この状況下で走って成功させる鈴木もスゴいんだが)

ノーアウト2、3塁となり、1打逆転の状況となったところで、楽天ベンチの決断は「1点もやらない」ということだった

後ろの投手が盤石ならば、1点はくれてやるが2点はやらないという守備体形になっただろうし、思い切って満塁策を取るという手立てもあったかもしれない。もしくは最悪、2点とられたとしても裏に逆転するという強い意志があれば、違うリードも出来たかもしれない・・・それまでの則本のピッチングを信じたベンチは4回り目となることで、打たれるかも?という則本の疲労に蓋をして、攻撃的な守備にした

その守備体形が災いし、坂本の2点タイムリーヒットという結果になってしまった

高木豊氏の言葉を借りれば、そもそも由伸の打席で井端を出して、送りバントなどを命じていれば、1点どころか則本に舐められたまま無失点で終わっていた可能性もあるし、1点はしょうがないという守備体形を取っていれば、坂本の打球は内野ゴロの間に1点とっただけという結果に繋がり、次のジョーンズのホームランでサヨナラ勝ちしていたのかもしれない。

逆転するぞ!という原監督の強い意思、由伸のヒット、鈴木の勇気ある盗塁、則本の油断、楽天ベンチの1点勝っている状態で終わらせたいという気持ちが複雑に絡み合い、あの逆転劇に繋がったのではないかと思う

原監督だったとしたら、坂本の打席で2-2から決めにいったスライダーが外に大きく外れて、フルカウントになったところで、もうそれまでの則本とは違うという判断を下し、(その後、100%外に来るという球を坂本が上手く打ったが)逆転されたところで、ピッチャーを交代させていたと思う(それが仮に内海、菅野であっても)。

あそこで則本を代えられなかったことが、片岡のヒットに繋がり、楽天ナインの気持ちが切れかかっていたことも、こちらにとっては追い風となって村田の3点目を呼び込んだと思う

(松本の当たりだって、ジョーンズのファインプレーに阻まれなければ、1塁の上を飛び越えるヒットになっていた打球だったし)

プロ野球ニュースでは、良い投手と対戦した時の原監督の采配が冴えに冴えている勝利だと言っていたが、それは半分あたっていると思う反面、楽天ベンチが則本を信じすぎたという事が今日の結果に現れていると個人的には思っている

一方の巨人投手陣に目を向けてみれば

2試合連続のお立ちだった小山は、則本相手ということでちょっとリキんでしまったか、本人も反省する通り、余計な四球を出してしまい、何度なくピンチを背負ってしまった。そこを責める気持ちは多分にあるが、むしろ評価したいのはそういったピンチを作りながらも、粘り強く投げて無失点でしのいだという結果

3試合連続で結果が伴えば、この小山の確変はホンモノだと思いたいと願っていたけれど、勝ちはつかなかったものの、ピンチでも何とかしのぐ姿は去年までの小山には見られなかった姿で、それだけでも成長の後を感じるし、次もやってくれるという期待感に繋がったと思う

課題は課題として本人の中に残っているだろうが、交流戦に限って言えば規定投球回投げた中でトップの防御率 0.43 を叩きだしていることは、素直に褒めてあげるべきだと思う

そして、ピンチと見るや迷いなくスイッチした原監督の継投策も見事にハマっていたし、今村、マシソンがソロを浴びることにはなるが、本来だったら4~5点取られていてもおかしくない展開の中、逆にソロ2本で抑えたという風に前向きに捉えることが今日のゲームに関しては正しい評価なのではないかと個人的に思っている

正直なところ、今日に関しては途中まで2試合連続完封という嫌な流れを予想していただけに、思わぬ勝利にメチャクチャ喜んでいるし、いったいいつ以来だよ?というくらい、久々のセ・リーグ全勝という結果に終わり、ここに来てついに交流戦単独首位という状況になった事にホッとしている

次のオリックス戦を最悪連敗したとしても、まだ優勝争いに加わっていられるという状況を作り出せたことが素直に喜ばしいことだし、巨人ナインの執念に拍手すると共に、中日にも「ありがとう!」と言いたい

(通常なら言うべき言葉じゃないのはわかっているけど・・・)

状態が悪い悪いと言われながら6連勝

なんかつい先日まで、日曜日に負け続けて、スポーツニュースのハシゴが苦行だと嘆いていたように思うが、気がつけば日曜はこれで4連勝

もちろん私も昨夜の深夜から全米オープンを見て、その後ワールドカップを見て、大学野球も観ながらプロ野球を見るというハードスケジュールをこなし(って、そんなの私だけ?)、夕方以降はどのニュースでもサッカーの話題ばかりが取り上げられる中、今これを書いている瞬間も、チャンネルを小刻み切り替えているのだけれど・・・・

ワールドカップで盛り上がるのもいいけど、ひょっとしたら今日の巨人の勝利が、交流戦優勝のためのキーになった試合かもよ?もっと取り上げてもイイんじゃない?と言いたくなる気持ちで書いていたりする・・・・(笑)

(ま、巨人が交流戦優勝したとしたらね)

管理人:みんぐ