ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

7/6 巨人 3-1 中日 → 澤村おかえり!今シーズン初の同一カード3タテ!

巨人 3-1 中日 →  対 中日:9勝3敗0分 東京ドーム

勝利投手:澤 村 1試合 1勝 0敗 0S

セーブ :マシソン 35試合 4勝 2敗 14S

敗戦投手:濱 田 10試合 4勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:澤村→マシソン 捕手:小林

中日:濱田→田島 捕手:松井雅

本塁打

巨人:井端1号ソロ

中日:

日テレG+ にて観戦

解説:水野雄仁 実況::町田浩徳

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中日ドラゴンズとの第12回戦。打線は四回、井端の左翼スタンドへの一発で先制に成功する。先発・澤村は力強い投球を見せるも、七回に相手先発・浜田に同点タイムリーヒットを浴びてしまう。試合を決めたのは八回の巨人、井端の代打・高橋由が2点タイムリーヒットを放ち、巨人が投手戦に決着をつけた。巨人は3対1で勝利。中日相手に同一カード3連勝を飾った

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いくら相性が良い中日打線相手とはいえ、本人は並々ならぬ思いでマウンドに立っていただろう

初回、先頭打者の大島を三振にとって、(私には)ホッとしたように見えた澤村の表情が印象的で、そこからは落ち着いて投げ、終わってみれば8回121球、被安打7、奪三振8、四死球1、失点1と素晴らしい結果で今シーズンのスタートを切ることが出来た

「制圧」という言葉を使った頃の澤村の面影はなく、一球一球を丁寧に、そして力強く投げている新しい澤村の姿があった。それは自分の成績がチームと自分に降り掛かってくるだけのことだった去年までと違い、故障したことによってかけたチームへの迷惑、支えてくれたスタッフ、友人知人を含めた周りの人達、そして何よりも声をかけ続けてくれたファンの思いなど、色んなものを背負っての立ち姿だったろう

人は自分以外の人のためにと考えると、迷いなく真摯になれるし、謙虚に、そして一生懸命になれる。今日の澤村にはそんな周りに対する感謝と自分以外の人たちのために!という思いがこもっているように見えて、投げている姿に思わずウルっと来てしまったのは私だけではないはず

内容的なことで言えば「澤村といえばストレート」というイメージを逆手に取ったスプリットを利用した配球は、小林と綿密に決めていたのかどうかわからないが、非常に有効だった。特に4回のルナ、森野、和田を三者連続三振(ついでに言えば次のイニングの藤井で4連続)は和田に粘られたものの、見ていて気持ちよかった。

連勝した後の登板だったこともあり、チーム状況や各選手の状態など関係なく、自分のピッチングに専念出来るゲームだったことと、受ける捕手が阿部ではなく小林(彼はとにかく投手とコミュニケーションを良く取る)だったことなど良い方向に出ていたんだろうとは思うが、正直なところこの展開は予想していなかった

故障した場所が場所だけに、5回くらいで代えて、1軍においてもファームでの調整登板と同じように試合を重ねるごとに球数を増やしてゆくものばかりだと思っていたので、いきなりの8イニングにはビックリした。内容的には7回に濱田に打たれるという残念な点の取られ方はしたものの、まだまだ行けそうな空気はあったし、8回裏に打席が回りそうな感じではあったので、そこまで引っ張りたいということだったのかもしれない、もちろん、何とか勝ち投手にしたいという監督の思いもあったろうし、グッさん、マシソンが前日に失点していて不安だという側面も手伝ったのかもしれない

個人的には明日になって、身体に異変が無ければいいなと思いつつ、それでも今季初登板をホームで勝利出来たというスタートを切ったことに拍手を送りたい

球速やキレはこれから先に上がってゆくだろうが、変化球を低めに投げきるというのが、これからも続けて行けるかどうかと、今日と同じ気持で打者1人ずつをおさえることに集中できるかどうか、次の登板が本当の意味での今後の澤村を占うゲームになりそうだ

(ちょっと褒め過ぎな気もするが、今日はまぁそういうゲームだし、悪いことは言いっこなしで(笑))

攻撃に目を向ければ、まずは阿部をベンチに下げて小林を先発させたのは、やはり阿部に関しては良い時と悪い時がはっきりしているので、休みを与えないと難しいという判断と、小林に関しては1軍のゲームが無い時にファームで出場させて澤村の球も受けさせていたという部分もあっただろう(少なくとも今日に関しては、澤村とのコンビは成功した)。

昨日ノーヒットだった片岡を下げ、井端を起用したのは古巣相手で燃えるだろうという部分もあったかもしれないし、時々先発出場もさせないとゲーム感が鈍って肝心な時に力を発揮できないということがあったのかもしれないが、個人的には賛成だし、今日は貴重な先制点という大事な仕事をしてくれた

相手の先発が左の濱田ということもあって、セペダではなくロペスを使ったのは想定内。その分アンダーソンをレフトで起用しなければいけないという穴は作ってしまうが、それも込みでのオーダーだろうから、仕方ない

結果的には井端の先制ホームランと由伸の勝ち越しタイムリーという最年長コンビによる得点でお立ち台が賑やかなことになるという、嬉しいオマケがついたけれど、僅か5安打で3得点取れたのはまぁ良かったと思うことにしよう

それにしても濱田は良い投手だった。思い切りの良い左投手というだけで攻略が難しいのに、ひねりを加えた独特のフォームはタイミングが取りづらいし、ボールの出どころもわかりづらい

これでもっと経験を積んで、成長したら・・・と考えると末恐ろしいわ

それにしても、2位に4ゲーム差を付けての貯金15の首位にしては、同一カード3タテが今季初ってのは意外だった。数字ほど圧倒しての地位ではないということで、厳しいゲームを取りながら少しずつ貯金を重ねてきているという証明だろう

交流戦で亀井が活躍し、寺内が帰ってきた。澤村も復活ゲームを良い内容で勝利出来たし、内海も合流。開幕前に想定していたメンバーが揃いつつあって、いよいよこれから原監督が思い描いていた戦い方が出来る状況になってきた

チーム内競争はますます激化し、相手に勝つ前にチーム内のライバルに勝たなくては出場すら出来ない状況は望むところ。オールスターくらいまでにメンバーを見極めるという原監督の言葉通り、これからの数試合が後半戦を占う大事なゲームになる

目の色の代わった選手たちのプレーがますます楽しみになった昨日の勝利だった

次のDeNA戦は中止になりそう・・・また週末までおあずけか?

管理人:みんぐ