ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

5/3 巨人 10-3 阪神 → ハヤトゥー持ってるなぁ、コレって投手にとって大事なこと

巨人 10-3 阪神 → 対 阪神:6勝2敗0分 東京ドーム

勝利投手:高木勇 6試合 5勝 0敗 0S

セーブ :

敗戦投手:能 見 5試合 2勝 3敗 0S

投手リレー

巨人:高木勇→山口→戸根→宮國 捕手:小林

阪神:能見→金田→高宮→島本 捕手:藤井

本塁打

巨人:片岡4号2ラン、鈴木尚1号3ラン

阪神

日テレG+ にて観戦

解説:吉村禎章 実況:辻岡義堂

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東京ドームで行われた阪神タイガースとの8回戦。一進一退の攻防が続き、3対3で迎えた六回、代打の金城が勝ち越しの2点タイムリーを放つと、その後は巨人打線が爆発。八回には鈴木尚に6年ぶりの一発となる3ランホームランが飛び出すなど、阪神を突き放した。先発の高木勇は粘りのピッチングで開幕から無傷の5連勝。17安打10得点と打線がかみ合った巨人が快勝し、首位をがっちりと固めた

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高木勇 6回 114球 被安打6 四死球2 三振3 失点3

能見 6回 115球 被安打10 四死球1 三振8 失点5

原監督の言うとおり、本人が付ける点数は低いだろうけど、↑を見る通り、阪神の左のエースに投げ勝った。この結果に関しては野手に感謝だろうけど、堂々と胸を張っていいと思う。

3度めの対戦となる阪神がハヤトゥーを相当研究しているだろうことは想像に難くないのだが、それを意識してかいつもと組み立てを変えているような感じに見えた。相手が高木ボールを待っているような感じはテレビ越しでも感じることが出来たし、それはまぁ当たり前の事でもある

それに加えて、スライダーは高めに浮くし、高木ボールの精度がいまいちだったこともあって、ピンチを招き、失点してしまった。

ただ、そんな中でも持ち前の粘りは出ていたと思うし、4回なんかは下位打線とはいえ、しっかりと腕が振れて立ち直るか?という面も見せた。並の新人なら自分のピッチングに疑いを持ち始め、ドンドンと崩れていってしまうところ、さすがに社会人経験を長く積み、辛い思いもしているだけに炎上にまでゆかなかったのは素晴らしい

ここまでダントツの成績を残しているわけで、他球団からのマークはもちろんキツクなる。高木ボールの攻略法も、配球チャートも全てデータは取られ、打ち込まれる日も出てくるだろうけど、それはプロの世界で戦っている間は常に付きまとうこと。個人的には、ルーキーイヤーの今は、自分のボールを信じて、ワンパターンだと言われようとも、それを貫き通し、打たれたらさらに磨いて・・・の繰り返しでいいと思ってる。かつてストレートとカーブのコンビネーションだけでバッターをおさえた江川という見本もいれば、七色の変化球とコントロールで打者を翻弄した桑田というお手本も先輩にいる、彼ら先輩とハヤトゥーに共通しているのはコントロールの良さとテンポの良さ。ハヤトゥーがどちらのタイプの投手になってゆくのかわからないけど、調子が悪くても逃げない今日のようなピッチングを続ければ、必然と野手が援護してくれる、そんな投手に育ってゆくと信じてる

高木ボールの球道は、他に投げる選手が少ないこともあり、わかっていても簡単にミートすることが難しいボールだと思う。キレのあるストレートが思ったところに投げられるときは、腕も振れているし、高木ボールのキレも良いはず。今日のように慎重になりすぎるのではなく、あくまでも自分のボールを思ったところに投げるという事だけに集中できさえすれば、そうそう打たれるような投手ではないことは、この数試合でわかったので、これからは相手との駆け引きはキャッチャーに任せ、自分の身体と対話しながら、より良いコンディションで投げてくれればいいし、反省点が見つかったと言っていたので、次の登板に期待したい

多くの選手が開幕して約一ヶ月、ゴールデンウィークの頃に、大きな疲労がやってくると言っているので、ハヤトゥーにも本人が気づかないところで疲労が蓄積していることと思う。それは、ゲームの勝敗に影響するだけでなく、ちょっとした事でのケガや故障に繋がることも多いので、とにかくトレーナーと会話を多くこなし、身体の隅々まで(他人に)チェックしてもらって、うまい疲労の抜き方とコンディション作りを身につけてもらいたい

それにしても、開幕から新人の5連勝は49年ぶりか・・・時代も年齢も違うけど、スゴイことだな。自分が降板した直後に勝ち越してもらえるのは、野手が何とかしてやろうと思わせるピッチングができているという事でもあるし、やはり何か「持っているモノ」があるんだろう。常に相手に向かっていってる姿勢は見ているこっちも、なんか応援したくなるし、ヒーローインタビューとのギャップもまた魅力だったりする

ただ、堀内投手は開幕から13連勝とか・・・とてもじゃないけど、スゴすぎて「追いつけ!」なんて言えないな

戦力的にはケガ人もなく、ベストオーダーに近い阪神に2連勝出来たことは予想外ではあるのだが、マートンのもっさり守備と藤井の油断したボールの追い方に救われた、というか、その隙をつく鈴木の走塁に見られるように、1球に対する集中力の差が、今の順位の差に出てるんだなと改めて思った

もちろん巨人側にもミスはあるのだが、連発するとスタメンから外される、ヘタをすると1軍からも外されるという緊張感が、どうしても勝たなければいけないゲームでの強さだったり、ここで1点取りにゆくという時のナインのあうんの呼吸を生み出すのだと思う

阿部、坂本、内海、亀井といった、これまで巨人を引っ張ってきた選手がいない中で、ここまで勝率を上げられているのは、彼らがいないから勝てないと思われたくないという気持ちと、先に上げた選手個々の緊張感がもたらす相乗効果なんだろう

(だからといって、今のままでイイとは言わない、あくまでも打つべき人が打って、投げるべき人が投げるという状況下で勝利を積み重ねてゆくべき)

6回に能見から小林が勝ち越しタイムリーを打った時点で、阪神は勝ちパターンをつぎ込めなくなり、そこからは巨人打線が火を吹いてゆく。パスボールで片岡が生還し6-3となったところでゲームの行方はほぼ巨人に傾いた。ただ、個人的に大きかったのは寺内のスクイズで鈴木が帰ってきた7点目だった

3点差のままなら東京ドームということもあり、マシソン、澤村を投入する判断も下さなければいけなかったところで、戸根、宮國というピッチャーを出す事ができ、彼らを休ませる事が出来たのは大きい。しかも、戸根も宮國も三者凡退で切るという理想的な終わり方をすることが出来た。鈴木の3ランは、もはやお祭り状態になった中での大きな花火になったけれど、こういうのはベンチのムードが一気に盛り上がる(笑)

良い雰囲気でマツダに乗り込むことが出来て、田口に良いバトンが渡せたんじゃないかと思う。

まぁ広島との戦いでも、「また大瀬良かぁ・・・」という感じだが、4月21日のゲームでは勝っているし、今日の打線の勢いを明日に持ち越して、若い田口を打線が援護して勝利して欲しい

ん?フランシスコの件?

ま、まだ2試合だし、藤浪、能見との対戦だったから何とも・・・とりあえず球筋を見ながら、積極的に振ってゆくことで慣れようとしてるんだろうね、なんだかんだ言って2試合連続でヒットも出てるし、身体もこれから絞れて行くだろうから、とりあえずリーグ一回りくらいは様子を見てあげたいかな。

ただ、あの走塁はね・・・呆れるのを通り越して、テレビの前で大爆笑してしまった

ま、本人も走塁も守備も今日のはマズかったと思ってるだろうから、何とかしなきゃって頑張ってくれるでしょう。

管理人:みんぐ

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