ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/14 巨人 4-1 ヤクルト → 1失点で抑えたことが素晴らしい!この流れを継続したい

巨人 4-1 ヤクルト → 対 ヤクルト:1勝1敗0分 神宮球場

勝利投手:山 口 1試合 1勝 0敗 0S

セーブ :澤 村 1試合 0勝 0敗 1S

敗戦投手:石 川 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:内海→田原誠→宮國→マシソン→山口→澤村 捕手:加藤

ヤクルト:石川→ロマン→松岡→久古→徳山 捕手:中村

本塁打

巨人:坂本1号2ラン

ヤクルト:畠山1号ソロ

フジテレビONE にて録画観戦

解説:江本孟紀 実況:近藤雄介

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神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦。巨人先発の内海は四回にソロホームランで先制を許すも、直後の五回、坂本が逆転2ランホームランを放つ。六回には代打・アンダーソンの2点タイムリーヒットで突き放した。投手陣は3点のリードを田原誠、宮國、マシソン、山口、澤村の継投で守り抜き、4対1で試合終了。巨人はヤクルトのアドバンテージ1勝を含めて対戦成績を1勝1敗の五分とした

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肌寒い神宮球場、ただでさえ良い思い出のない場所でCSファイナルの初戦

普段ドームでやってるジャイアンツナインとしては、マイナスイメージしか湧かない場所からのスタートに、どうしても緊張感が高まる

原監督は早い段階で内海の初戦先発を決めていたらしいけれど(内海と心中という記事も出てたね)、今シーズンの表面的な内海しか知らない我々としては、不安でしか無い。

唯一の望みはリーグ最終戦での良いピッチングを今日も何とか…というのみだったのだが、あれはノンプレッシャーでの東京ドームだったしなぁ…

とにかくストレートにキレがないと判断したら、スグに見切る勇気が必要で、調子があがるのを待っていられないのが短期決戦。さぁ今日の内海の調子はいかがかな?って見てたら、あっという間に1アウト満塁・・・(汗)見る限りは堅さは感じるものの、どうにもならない時のような内海じゃなさそうなので、とにかくココは無失点、出来れば最少失点でしのいでくれぇ~~~と願っていたら、何とかゲッツーでクリア

ここがまずは最初のキーポイントだった

こちらも初回はカツオ(石川)から2アウト1、2塁というチャンスを作ったし、どちらも無失点で終わったことで、まずはイーブンからのスタートだと思えた

以降、内海は危ないボールもあったけれど、ランナーを出しても粘り強く投げる持ち前のピッチングを続けてくれた。畠山に打たれたホームランは失投だけど、ヤクルト打線を相手に無失点を続けるってのが難しいのはわかっていたので、山田か畠山に一発を浴びるのはある意味、想定内。何が良かったって、それがソロホームランで済んだということで、そこから仕切りなおしが出来たのは大きかった

そして、何より原監督の執念を感じたのは、5回に2アウトながらランナーを一人背負ったところでの山田に対して、躊躇なく内海を降板させて田原を送ったこと。さらには、その田原が見事に期待に応えて、山田を三振に取ったのは逆転した直後だっただけに非常に流れを呼びこむプレーになったと思う(これが中盤でのキーポイント)。

さらに、畠山、バレンティン、雄平という、神宮では相手をしたくない長距離砲3人衆を相手に宮國が怯むこと無く挑んで、三者凡退におさえたのは、アンダーソンのタイムリーで突き放した2点の重みをヤクルト打線に背負わせることに繋がった

東京ドームでのCSファーストでは非常に良かったマシソンが、今日はリキみすぎだったのは困ったものだけど、そこはまぁある意味、予想の範囲内だったというか、ダメだった時のために早めにグッさんを準備させていたみたいだし、むしろ失点する前にサクっと交代させた原監督の判断が素晴らしかった

(マシソンって神宮ダメなのか?と思って、調べてみたら、今シーズンは5試合投げて4回と2/3で無失点なんだね…四死球も0だし。だからまぁ本当は神宮と相性は悪く無いはずなので、やはり今日はリキんじゃったということなのかなぁ)

そのグッさんが7回の大ピンチを無失点で切り抜け、じゃあ8回はどうするの?山田からの右打者3連発だし、回跨ぎはお得意の澤村を8回から投入するのかな?って思っていたら、なんとまぁグッさんの回跨ぎ・・・これで失敗したら後悔するだろうなぁとドキドキしてたんだけど、解説のエモやんも言うように、今日のグッさんはストレートのキレが良かったし、終始低めをついていて安定してた。だから原監督も任せたのかもしれない

終盤でのキーポイントを上げるとするなら、間違いなく7、8回を無失点で役目を果たしたグッさんだね。

(10月に入ってからは、グッさんも、マシソンも随分安定感を取り戻してたけど)

打つ方に関して言えば、誰がというよりも、今日は選手全員が非常に集中していたと思う。個人ごとに、初球を狙ったり、ストレートを待ったり、変化球に的を絞ったりするなどカツオ攻略のためのテーマを持っていたように見えたし、何よりも強引にならないように気をつけていた。球速が速くないので、つい引っ張りたくなるけど、多彩な変化球と巧みなコース配球をしてくるカツオ相手には、やはり基本は逆方向。引っ張っていいのは変化球が抜けた時だけ。初回の坂本のライトフライなんかは、逆方向を意識していたし2ランホームランはカウントが有利だったことも幸いして、高めに抜けてきたボールを躊躇なく振りぬいた結果だったと思う

阿部の4安打も集中して、しつこく食らいついていった結果だし、井端も持ち味を発揮してた。

でも、攻撃面で何よりも良かったのは村田とカトケンの送りバント。どちらも1、2塁という最も難しい局面で、しっかりとサードに取らせるという完璧なバントが出来たことが、このファイナルまでの練習が実を結んだ結果だと思うし、チャンスは作れどもなかなか点に結び付けられなかった嫌な打線の流れを変えてくれたと思う

(村田のバントは残念ながら点にはならなかったけど、あれはまぁ次がカトケン、内海って流れなので仕方ない。本当は亀井が犠牲フライのひとつも打たなきゃいけないし、それが出来るボールが来たんだけどリキんじゃったのが悪い(汗))

ペナントではビハインドでもベンチ内が明るかったヤクルトの伸び伸び野球だけど、さすがに今日は空気が堅かった。やはり長期間空いてのCSファイナルの初戦となると、そうなるか。

ここんところ、迎え撃つ立場ばかりで、挑戦するのは久々なもんで忘れかけてたけど、「そうそうこれだよ、この感覚!」ってのを何か思い出した気がする。

これで今日負けていたら、ヤクルトも「あぁやっぱ俺たちは強い!」ってなったかもしれないけど、敗戦したことで「あれ?俺たちってこんな野球だったっけ?」って思ってくれたかもしれない。去年、阪神を迎え撃った時に「あれ?あれ?おかしいな?」って言ってる間に終わってしまった時のような感じになってくれれば、この先もチャンスがあるかもしれないが…

何と言ってもチームのキーマンである山田をノーヒットに抑えた事が、明日へ繋がる一番大きなポイントとなったし、バレンティンのバッティングが素人目に見ても本調子では無さそうなところに勝機がありそうな気がしている。打ち出すと止まらない打線だけに、主軸の1人、出来れば2人を完璧に封じることが出来れば、打線を分断させることが出来るし、大きな当たりを打たれても最小限で食い止める事ができる可能性が高まる

明日には切り替えて来る可能性もあるけど、何とかその日一日の中で、ヤクルトのタイトルホルダー3人のうち1人を封じることをテーマに、投手陣には頑張ってもらえればと思う

0勝2敗と1勝1敗ではこちらの士気は大きく違うし、ヤクルトへのプレッシャーも大きく違う。相性の悪いビジターでの戦いなので、1勝1敗になったからといって、こちらに有利な条件は何一つ無いのだが、それでも分が悪いからこそ、開き直ってゆけるという1点をメリットに、明日も集中力を切らさないで戦って欲しい

管理人:みんぐ

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