ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」4/20 巨 5-3 広島 → 相手の交代が凶と出て、こちらの交代は最高の結果になった

対 広島 3勝2敗0分 東京ドーム

勝利投手:高 橋 2試合 1勝 0敗 0S
セーブ :大 勢 12試合 1勝 0敗 11S
敗戦投手:島 内 8試合 0勝 1敗 0S

・投手リレー
巨人:メルセデス→直江→高橋→大勢 捕手:小林
広島:床田→島内→塹江 捕手:磯村

本塁打
巨人:
広島:西川1号(五回2ラン)

日テレG+ にて観戦 解説:野村謙二郎 実況:田辺研一郎
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Giants Official Web
(https://www.giants.jp/G/result/202204201index.html)
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戦前の予想、正直言って床田からは点が取れる気がしない、一方のメルセデスは今季好調だが、6イニングで2点、7イニングなら3点くらいは覚悟しなければいけない。
となると、勝つ方法は1点でいいからリードして、メルセデスには中盤以降まで耐えてもらい、相手が継投に入ってから勝負をするか、床田の調子がたまたま悪くて、大量リードできるという運に賭ける。


くらいしか無いと思っていた


ま、予想とは少し違ったが、継投が互いの流れを変えたという点では、その通りになったと思う。
その流れを呼び込んだのはキャプテン。5回まで床田からヒットを奪ったのは坂本だけで、全く歯が立たない状態だった、その上、3点リードされるという最悪の状況の中、6回に吉川、坂本の連打から岡本のタイムリーで2点を返せたのがまずは大きい。(若大将はこれでまた打点単独トップ)
その後も丸のヒットで追いつけるかと思ったが、中田のゲッツーでチャンスを潰した。
このまま8回を投げ切られて、ビハインドのまま栗林と戦うことになれば、逆転はもとより追いつくことさえ難しい、かなりピンチだと思っていたのだが、8回に状況が大きく変わりました。


立岡三振の後、吉川が2ベースヒット!吉川得意の低めをすくい上げるバッティングで、お見事としか言いようがない。坂本を迎えたところで、それまで四球+2安打と相性の良い坂本を嫌がったのか、佐々岡監督は床田を島内にスイッチ。


正直言って、坂本を普通に歩かされて、床田のままポランコ勝負されたら万事休すだと思っていた。ピッチャーを代えるという事は坂本と勝負するという事であり、この日のバッティングの状態を考えれば、実はその方が助かると思っていたし・・・島内は予定より早い準備だったのか、何かあればすぐ交代とスタンバイしていたのかはわからないが、坂本を警戒。途中、暴投もあって吉川が3塁にゆく、ちょっと球が暴れてフルカウントまで持ち込んだので、勝負するなら最後はストレートだと思っていたし、坂本も150km/hを越えるストレートを意識しながらチェンジアップが甘く入るのを待っていたと思うが、そのチェンジアップが低くなり四球。フルカウントの場合、どうしても打者はバットが出てしまうのだが、そこはキャプテンはさすがです、しっかり踏みとどまって四球で歩く。


この時点でまだビハインド、追いつき、延長という事を考えると、坂本の出番はまだあると思っていましたが、何とここで増田を代走に!!!これは私の予想の遥か上を言ってました。
3塁の吉川が帰れば、まずは同点で一度リセット出来るので、最優先事項はそれだと思ってましたが、増田を出すという事は、この回で逆転するという意思が込められているという事


もちろん、続くポランコが内野ゴロだった場合、1、3塁ですから少しでもゲッツーの確率を減らすために、代走を送ったということも考えられますし、当然バッテリーは足を警戒するので、バッターとの勝負には雑念が入りますから、そういう狙いもあるでしょう。


結果的に、増田は盗塁を試み、送球の間にサードランナーが帰ってくるのを警戒したバッテリーはそれを許すという形になりました。


さぁ1アウト2、3塁、ポランコとしては吉川の足を考えれば内野ゴロ、外野フライでOKの場面、ゲッツーが無くなったことで原監督の言う「いい気持ちで、打席に立つことができた」という状態になりました。
やってはいけないのが、三振と内野フライですから、いい気持かはともかく、少し気持ちは楽になったでしょうね。


守備側としては満塁策をとって、岡本と勝負する方が守りやすかったでしょうけど、それをせず、また投手も代えることなく(塹江が用意していた)、ポランコ勝負に出てくれたことがタイムリーにつながった。もちろん難しいアウトコースの球をうまくヒットゾーンに持って行ったポランコが素晴らしいけれど、ここでも代走に増田を出していたことが同点ではなく2点タイムリーになったと思えば、このイニングだけで両チームの幾度かの判断に差が出たと感じるのは不思議では無いと思う。
ポランコの代走で松原を起用したことも、ナカジのタイムリーに貢献したし、このイニングは選手の交代が全て良い方へ回り、同点でOKではなく一気に2点リードの逆転へと変わったというとこで、采配した方も会心だったのではないだろうか?


先にも言ったように、坂本を警戒するなら、すんなり歩かせて床田のままポランコとの勝負が一番嫌だったので、同じ避けるにしても避け方を誤ったと言われても仕方なかったと思うが、それをさせたのが坂本という選手のオーラだとしたら、この試合のお立ち台に立つべきはポランコだけでなく、坂本もだったでしょう


先発のメルセデスは悪くなかったと思います、結果的に6イニングを投げ切ることが出来なかったのは大きな課題ですが、西川に打たれたホームランは、あれは西川を褒めるべきインコースのボール球をファールにすることなくスタンドに持って行くのは相当な技術で、まるで坂本が右ピッチャーが投げるインコースを綺麗にスタンドに運ぶのと同じようなスイングでやられました。
もったいなかったのは、打たせて取るのが信条の投手でありながら、球数を多く使ってしまった事で6回途中で100球を越えてしまったことでしょう。投げ切れていれば6イニング3失点で決して悪い内容ではありません。


ファールで粘るなどの広島打線に苦労させられたところもありますが、空振りを取れる球が少ないというのは、さらなるレベルアップのために、ひとつ宿題を貰いましたね。


問題はここから、個人的にもう一人お立ち台に上げるとするなら、思わぬ形で今季初勝利を手にした高橋優でしょう
その前にピンチを切り抜けた直江も良かったですが、高橋優がビハインドの中、2イニングを2三振を含む6人でピシャリと抑えたことが、逆転への足掛かりになりました。
ローテ復帰を目指す本人としては、ビハインドでの回跨ぎ登板は不本意でしょうが、今の巨人はローテ枠はそれなりに埋まっているので、昨年のチーム勝ち頭とはいえポジションを勝ち取らなければいけないということで、ここからのアピールになります。


オープン戦での不調からファームでしっかり調整をして上がってきたドラ1が、チームにリズムをもたらせました


今のブルペンは勝ちパとそれ以外の落差が大きく、中盤までにリードされると逆転どころか差を広げられるという形になりかねないところで、ゲームを締めて勝利に導いたという意味で、今季初勝利という事もあり高橋優もお立ち台にあがる資格があるなと思いました。


で、最後は安定の大勢。危なげなく3人で打ち取って11セーブ


前日投げていたし、どの段階から準備をしていたかわからないのでちょっと不安でしたが、どうしても相手がストレートを待つ中で、フォーク中心のリードをした小林もさすがですが、ほとんどのフォークがストライクからボールになる球道で相手が手を出さざるを得ないところに投げる制球力が素晴らしかった。
ここ数年、巨人のストッパーたちは、まず四球を出さないかどうかがキーになってましたけど(笑)それを心配しないで見られる投手の出現は、ただただ嬉しいですね。
(四球の心配をしなくていいのは、絶好調時の西村以来かな?)


さて、九里、床田を相手なので、このカードは1つ取れればいいかなと思っていたところで、まさかの彼ら二人から勝利を手にし、3戦目を落としたとしても単独首位が動かない状況を作れました。
こうなれば3つ取りに行って、貯金を増やしたくなりますね。


満を持しての堀田の登板です、今季は登録、抹消を繰り返しながら十分に休養をとってのピッチングになるでしょう、今季3度目の登板で2勝目を手に入れられるよう、これまた強敵の遠藤相手ですけど、この連勝の勢いをもって、久々に5点を取った打線が爆発してくれることを願ってます。


追記
昼間のファーム中継見ていて、松原が親子ゲームで出ていたので、スタメン起用もある?なんて期待してたんですが、ま、床田相手ではそれは無かったですね、でも代走からホームへ帰り、守備にもついたので、勝利へ貢献という点では良かったと思います。

 

管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/

 

 

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