ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

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10/02 巨人 7-1 横浜 → 坂本「フライ王子」認定か?

巨人 1-3 横浜 10月02日(土) 東京ドーム

対 横浜:15勝08敗0分

勝利投手:藤 井 23試合 7勝 3敗 0S

敗戦投手:桑原謙 16試合 1勝 2敗 0S

投手リレー

 巨人:藤井→久保→高木→MICHEAL(C:阿部)

 横浜:桑原謙→阿斗里→高宮→弥太郎→福田(C:武山→新沼)

ホームラン:

 巨人:ラミレス47号ソロ、脇谷7号3ラン

 横浜:

2位でのクライマックスシリーズ出場に向け、負けられない巨人。二回に先制を許すも直後に2本の本塁打で逆転に成功すると、その後も得点を重ね7点を奪う。投手陣も先発の藤井が横浜ベイスターズの攻撃をわずか1失点に抑える好投。巨人では9年ぶりとなるトリプルプレーなどバックの好守もあり、投打ともに圧倒し、7対1で勝利を収めた。

Yomiuri Giants Official Web より

快勝!!!!!!といっていいものかどうか・・・・

スコアだけ見れば確かに快勝だし、解説の江川氏も基本的には褒めていたが、CSを戦うにあたっての不安が露骨に見えた試合ともいえ、まだまだ調整が必要だと感じさせられた。

まずはなんといっても坂本。

先日、ワタシは”フライ王子”と命名したが、試合後の原監督からのコメントも「ポップフライ病」というキーワードが飛び出した。さらには「今後の起用についても考えなければいけない」というコメントまで・・・・

今季30本以上のホームランを打った自信からか、TV越しに見ても長打狙いで上体が起きてしまっているのを見て取れる。恐らく本人には自覚症状はないのだろう。自覚症状が無いということは無意識にやっているということで、問題は深刻だ。「起用について考える」という言葉の意味を考えてみたいが、守備のことを考えればスタメンをはずすことはありえない。恐らく打順を7番とか8番へ変更しようということなのだと思う。本人のためもあるが、1,2番が出塁しないことには得点も相手への揺さぶりも無いわけで、得点力アップのためということが大きいだろう。

ぱっと思いつくのは脇谷の1番起用だが、それだと1~3番が左打者になってしまう。恐らく復帰以来好調を維持している長野あたりが有力か?足も速いし長打もある。1番に2塁打が出ることがあれば2番で3塁へ送り、クリーンアップで返すという図式が作れる。ついでに言えば、松本も決して好調ではない。しかも考えられないほど三振が多い。2番打者はせめて内野ゴロで走者を進めるバッティングが出来なければいけないのに、三振が多いのは非常に問題。ここに脇谷をもってくるという2段構えの1,2番の変更というのも考えられるだろう。個人的には脇谷は7,8番でこそ威力を発揮する打者で、2番に持ってゆけばプレッシャーで打てなくなってしまうと思っているので、反対だが・・・

優勝は逃したとはいえ、CS本拠地開催を決める大事な残り試合に将来の金の卵を外すことは、長い目で見ると良くないという考え方もあるだろう、私も基本的には賛成だ。プレッシャーがかかる試合で、実力を出せない癖がつけば、来年以降も同様のケースで落ちてしまうといった悪循環になりはしないかと心配になる。出来れば残り試合の中で結果を出して来年への自信を手にして欲しいと思うが、2位と3位ではCSにまつわるお金の動きも天と地ほど違ってくるという経営判断もあるだろう(実際、ナベツネさんもそんな発言してるし)。目の前の試合を取るか、来年以降の成長を促すか、決断には相当の勇気が必要なオーダーの変更になるかもしれない。

ガッツも相変わらず元気がないし、阿部も今日はノーヒットだった。打点は無くとも、彼らには最低でも1本は打って欲しかった。

先発の藤井も終わってみれば6回2/3を3安打1失点で終わらせることが出来たが、トリプルプレーを含め、守備に救われた部分も多いし、相手の破壊力という意味では正直なところ今の横浜は阪神、中日に比べるべくもない(ゴタゴタしているチーム事情によるメンタルも含めてね)。ボークの判定にも気持ちを切らすことなく試合を作ったという意味では良いピッチングだったかもしれないが、もっとやれるはずだ!という気持ちのほうが見ていて強く感じた。

ラミちゃんは当然だが、今日は長野と脇谷が光っていた。特に脇谷の左へのホームランは驚き。東京ドームホームランだと悪く言われるかもしれないが、彼の体格で逆方向へ飛ばすのは決して容易ではない。フォームを見ていると、左足にしっかりと体重が残った状態でボールをとらえている。恐らく握力もかなり鍛えたのだろう、ボールに負けることなく反発力に変えて押し込んでいるため、遠心力が乏しくなる逆方向への打球に伸びが生まれているのだと思う。あのバッティングが常に意識して出来るようになれば、球筋を見極めることも出来るし、長打と共に出塁率もあがる可能性も見えてきた。

中日が苦手ヤクルトに負けただけに、「あの阪神戦で勝っていれば・・・」とタラレバをつい考えてしまうが、そこはもう切り替えるしかない。巨人が7-1で勝てば、昨夜負けた阪神も11-4と快勝している。特に驚いたのは能見を中2日で中継ぎで起用したこと。もちろん、もう負けられないという事情もあるだろうが、昨夜の悪夢でナインに走った動揺を抑え、鼓舞するためだとすれば、スゴイ起用だと思う。

昨夜の試合といえば、藤川球から打った村田のホームランは圧巻だった。真ん中高めくらいか?と思われたボールは村田のバットにあたる時は「ボールなんじゃねぇの?」と思うくらいの高さだった。藤川球のストレートは伸びがあるから、それを考えて軌道の上を叩かなきゃいけない。わかってはいるけれど、野球人の本能がそれを忘れさせ、スピードボールにスイング中に調整する余裕を失わせる。村田のホームランは藤川球攻略の大変なヒントではあるが、それを実践するのは難しい・・・・だろうなぁ。なんせ、フォークもあるし。頭の中で何度も何度もイメージトレーニングし、ストレートしかない!とヤマを張るしかあのバッティングは出来ないと思う。

次は2日あけて火曜日に横浜戦。幸いにも遠征ではないので、この2日間がG球場で調整する時間がある。その間に、坂本、松本、ガッツの調子が上がってくれることを願うしかないか・・・・

最後に寺内!代走、守備固め、犠打を役目として上にいるのに、あのバントはそれこそ「論ずるに値しない」。ファームにはポジションを狙っている選手がゴロゴロいるだけに、もう1度同じ失敗をするようなら、何かを変えない限り来年は上に上がるチャンスは相当厳しくなるだろう。まぁ本人が一番わかってると思うだろうけど。

はぁ~~~勝ったのになんでオレ愚痴ってんだろ(涙)