ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/30 巨人 2-1 広島 リスクを背負って送らせなかった原監督。個人的にはアリだったと思う

巨人 2-1 広島 → 対 広島:6勝6敗0分 東京ドーム

勝利投手:マシソン 33試合 2勝 4敗 2S

セーブ :

敗戦投手:黒 田 13試合 6勝 3敗 0S

投手リレー

巨人:高木勇→マシソン 捕手:相川

広島:黒田 捕手:石原

本塁打

巨人:

広島:丸11号ソロ

日テレG+ にて観戦

解説:野村謙二郎 実況:町田浩徳

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東京ドームで行われた広島東洋カープとの12回戦。試合は巨人先発・高木勇と広島先発・黒田の互いに一歩も譲らぬ投手戦に。均衡が破れたのは八回、丸にソロホームランを浴び、巨人は先制を許す。打線は六回まで黒田から三塁すら踏めない状況が続くも、九回、阿部のタイムリーヒットで土壇場で同点に追いつくと、亀井が犠牲フライを放ち、2対1で巨人が劇的なサヨナラ勝ちで5割復帰。広島との対戦成績を6勝6敗の五分とした

Yomiuri Giants Official Web Site

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恐らく今日はアチコチで、7回と9回の立岡は送りバントさせるべきだったか?という議論が熱くかわされてるんだろうなぁ~いや、わかるその気持は

ただでさえ、点の取れない巨人打線が1点を争うゲーム展開をしている中で、ノーアウトでランナー出たら無条件に送りバントだろ!と言いたくなるのは当たり前だし、俺もそう思ってた。でも、ちょっと冷静に考えてみる

今、巨人がなかなか点を取れない理由は数多くあるが、その中のひとつに送りバントの失敗率が高いというのがある。その辺は昨日の週刊ジャイアンツで、吉村氏もふれていたけれど、チャンスを広げたい場面で送りバントを決めることが出来ず、後ろのバッターにただプレッシャーをかけるだけというケースが多い。もともとアウトをひとつ献上する送りバントが好きではない原監督としては、失敗するリスクが高いのならやらないという選択肢もアリか?とかんがえるのも頷ける。

さらに、今日の立岡は黒田に対してタイミングがあっていたというのもあるだろう、1打席目のヒットはうまく打てたし、2打席目のショートライナーも紙一重の打球だった。であれば、7回はゲッツーも無いし、とにかく転がせさえすれば長野ならサードには行けるだろうし、転がせなくてもライトフライならサードへ行ける、くらいは考えてたんじゃないだろうか?立岡があの場面、引っ張りに行ったのも、とにかくランナーをサードにという意図があったと思う。ただ、ベース付近でボールを動かす黒田の術中にハマりファーストゴロでランナー動けずという事になってしまった。

それでも次の坂本がヒットを打って先制点を取れていれば、その立岡のミスも帳消しに出来たのだが、今の巨人打線は誰かのミスを救ってやれるほど余裕がないのが実情。結局、このイニングは点を取ることが出来ず、「チャンスの後にピンチあり」じゃないけど、流れがカープに行ってしまったかのように、8回に丸にホームランを浴びてしまった。

9回も同じく先頭の長野がヒットで出るのだが、今回はランナーは1塁にいる状態で代走の鈴木が出たことで、作戦のバリエーションは広がる形になった。送るのであれば、最高の形は鈴木が盗塁を決めた上で送って、1アウト3塁という場面を作るのがベスト。ここで選手とベンチにどういったサインのやりとりがあったのかはわからないけど、立岡の頭のなかには「どっかで鈴木さんは走る」くらいは考えていただろう、途中甘い球もあったけど振らなかったのを見ると、そうとしか思えなかった。

黒田の執拗な牽制(しかも上手い)もあって、なかなか走るチャンスも無く、気がつけば追い込まれる形になってしまい、打つのか当てるのかハッキリしないまま、中途半端にバットを出して三振に終わるという文字通り「ただアウトを献上しただけ」という結果になってしまった。立岡の足なら少なくともゲッツーは無いだろうという計算もあったと思うけど、当てることさえ出来なかったのは非常に残念

だったら最初から送れば良かったのに…と思うところだけど、正直な話、今の巨人打線は1アウト2塁の場面を作っても点が入る可能性は極めて低い事を考えてバントはさせなかったのだとしたら、それはそれで理解充分納得半分というところで、わからなくもない

ゲーム後に原監督は「自分でもリスクを背負って戦う時期がどこかにある」と言っている。もしも負けていれば、この強気な采配に対して批判が出ることは充分覚悟し、勇気を持って送り出したのだということがわかる。それを聞いちゃったら、さすがに批判もしづらいな(笑)、指揮官が覚悟をもって選手を信じたのであれば、責任は監督にあるとしても、その覚悟を受けて選手には頑張って欲しかった・・・ということか。立岡は1点を阻止する守備でのファインプレーがあったので、7回、9回のどちらかの打席のミスは帳消しにできても、どちらかはせめて進塁打を打って欲しかった。経験不足も否めないけれど、恐らく本人は今日勝ってホッとしてるだろうし、悔しい思いもしているだろう。勝ったことで次の挽回への意気込みも大きくなるだろうから、明日また頑張って勝利につながるプレーを見せて欲しいと思う

プロ野球ニュースで平松氏が犠打をさせなかったことを頭ごなしに否定していたので、余計にちょっと反論したくなった(笑))

巨人にツキがあったとしたら、1-2という1点差ではなく0-1という形で最終回を迎えたことだろうか?1-2だったら間違いなく投手は黒田では無かっただろう。中崎に代わった方がチャンスがあったかどうかはわからないが、0-1では広島としても投手を代えるわけには行かないし、完封がかかっているだけに黒田に託す選択肢しか無かったと思う。

鉄人 黒田とはいえ、今季初めての9回のピッチング。さすがに疲れてるだろうし、プレッシャーもかかる。巨人打線も4打席目となれば目も慣れてくるし、ランナーが鈴木であれば変化球は投げづらく、しかも配球は外角中心となる。阿部と亀井は、ソコを読みきってバッティングしたと思うけど、それが見事にハマる形になったことがサヨナラ勝利に結びついた。

阿部はインコースのフロントドアに手こずっていたので、4球目までのうち、1球でもインコースに投げられていたら、あの外角のボールにあそこまで踏み込んで打つことは出来なかっただろうから、正直なことを言うと石原のリードに助けられたというのもあるかも知れない。

(宮本氏はキャッチャーならではの読みと言っていたが、確かにそうだろう)

残念なのは8イニング被安打4、1失点のハヤトゥーに勝ちをつけられなかったこと。黒田に比べれば引き出しの多さの差はあるけれど、今シーズン広島とは初対戦ということもあって、カープ打線はちょっと手こずっていた。7回に先に点を取っていれば最後まで投げさせた可能性もあるし、ちょっと可哀想な登板になったと思う。ただ、サヨナラが決まった後の満面の笑みを見ると、自身が勝てなかった事よりもチームに負けがつかなかったことに喜んでいたようにも見えるので、次こそは!という気持ちが今は心のなかにメラメラと燃えているかな?

交流戦が終わってから、それまでの日曜ローテから火曜日に変更になり、連戦の頭を任されるようになった。それは指揮官がハヤトゥーのピッチングを最大限に評価していることの証であり、相手エースとの戦いも増える可能性が高いということに繋がる。

(オールスターまでは変則日程なので、そうとも言い切れないけど)

一ヶ月以上勝ち星に見放されているが、ここで何とか1つ勝てれば、そこからは勝ちに恵まれるバイオリズムに変わってゆくのではないか?と期待させてくれるピッチングだったと思うので、次こそは勝ってチームに勢いをも足らせて欲しい。

村田のバッティングとか言いたいこともまだあるけれど、久々の逆転勝利だったので、愚痴は無しにして、このへんで終わらせようかな

追記

昨日のNPB選抜 vs 大学生選抜の試合観てたけど、いやぁ~田中正義投手、エグい球なげてたな。

まだ3年生か、このままケガせず順調に育ってほしいな、出来れば巨人に欲しいけど、相当な競争率になりそうだ。

管理人:みんぐ

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