ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛」10/10 巨 6-0 阪 → 今日は結果も内容も完ぺき、理想的な勝ち方が出来た

巨人 6-0 阪神 → 対 阪神 2(+1)勝0敗0分 東京ドーム

勝利投手:メルセデス 1試合 1勝 0敗 0S
セーブ :
敗戦投手:高橋遥 1試合 0勝 1敗 0S
・投手リレー
巨人:メルセデス→大竹→デラロサ 捕手:大城→炭谷
阪神:高橋遥→ガルシア→島本→岩貞→守屋 捕手:梅野
本塁打
巨人:ゲレーロ1号(四回2ラン)
阪神
日テレG+ にて観戦 解説:村田真一赤星憲広 実況:平川健太郎
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東京ドームで行われた「2019 セノン クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」2回戦。巨人は、初回に丸の遊撃併殺打の間に先制すると、四回にはゲレーロのCS1号の左越え2点本塁打、五回には重盗で作った一死二、三塁から、丸の犠飛、岡本の適時打で中盤までに5点を先行。終盤にも若林に適時打が飛び出し阪神を大きく突き放す。投げては先発・メルセデスが七回を投げ無四球3安打と完璧な投球。八回以降は大竹、デラロサとつなぎ、相手打線に三塁を踏ませることなく6対0、完封リレーで勝利。これで巨人は、アドバンテージを含めて3勝。6年ぶりの日本シリーズ出場に王手をかけた
(https://www.giants.jp/G/result/201910101index.html)
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先制、中押し、ダメ押し


先発がゲームを作り、7回まで投げ切るだけでなく相手にチャンスらしいチャンスを与えることなく後続に託し、昨日の嫌な締めだったデラロサに自信を取り戻させるというオマケ付きの完ぺきな勝利でした


プレポスで清水氏が言ってましたけど、ピッチャーが打線にリズムを与え、打線が応えてさらに投手が楽になる、まさに投打が噛み合うという形の典型のような試合


今日に関して言うと、良いところを上げるとキリが無いという感じでしょうか?

 

ってことで、良いところをズラっと並べましょう


まずはやはり亀井

昨日のレポートでタイミングの取り方、足のあげ方が変わった?って書きましたけど、実際のところ、大胆な一本足で難しい球も上手くミート出来てますね。体に負担のかかる打法ですけど、疲労が良い感じで抜けているから今は負担が無いし、足をあげることでタメが出来ているので、しっかり引き付けて、ボールを見極めて打ちそこなう事なく弾き返せてます。
さらには、バッティングだけではなく、初回のヘッスラもそうですけど、ベテランが率先してチームに勢いと勇気を与えるプレーをして引っ張ってますね。ベテランにあれをされたら、若い選手も続かざるを得ないし、ミスを恐れずに積極的なプレーをする勇気をもらえます。原監督が「亀ちゃんに触発されながら」と言ってましたが、まさにそんな感じです


そして評論家の間でも意見の割れているダブルスチールですが、個人的には笘篠氏の意見(プロ野球ニュースでの鈴木コーチと選手間でのGOサインが出ていたのでは?っていう話)に同意。さらに付け加えるなら、走る前にまるでサインを送るかのように帽子にスッと手をやっていたのが印象的で、亀井自身も常に投手のタイミングを計っていると言っていたことからも、事前に鈴木コーチが分析した結果が選手に伝わっていて、亀井はそれをさらに自分の目で見て確認し、初球から走るぞ!というサインを鈴木コーチ、坂本にも送っていたのではないかと思います


だからこそ坂本も同時にスタートが切れ、1、3塁ではなく2、3塁という場面を作り出すことに成功したのではないかな?と…


と、同時に阪神サイドとしては、もう1点でも取られたら苦しいというビハインドの場面で警戒が薄すぎましたね。さらには、これで明日以降、ベテランの亀井といえど躊躇なく走ってくるという事が頭をよぎるでしょうから、似たような場面が来た時に、配球が狭くなったり、リズムが悪くなったり、する可能性が出てきます
そういう点からも次へ繋がる効果的な積極走塁だったのではないでしょうか?


先発のメルセデスは監督の言う通り、今季一番と言っても良いくらい完ぺきなピッチングでしたね。
っていうか、シーズン終盤に上がってきてからは、ピッチング内容は良くなっていたので、相性の良い阪神相手というのもあって、これくらいはやってくれると予想はしてました。持ち味が発揮できれば、もともと四球で苦しむようなピッチャーではないので、テンポの良さもあって付け入るスキを与えないお見事な内容でした

その要因を敷いてあげるなら、あくまでも私の見た感覚ですけど、悪かった時に比べて球もちが非常によくなった気がします。動く+カット気味のストレートがそれによって効果的になり、バッターから見た時にタイミング取りづらく、どうしても振り遅れて詰まってしまうという状況を作り出せているのかな?と


左投手なのに左バッターが苦手というメルセデスでしたが、今日のピッチングを見ると、特に左バッターはことごとく打ちづらそうにしているのを見ても、投手として1段階レベルアップしたように感じます
(あくまでも予想ですけど、ファームで杉内になんらかのアドバイスをもらったのではないかと)


課題だった、5回、6回も切り抜け、無四球で7回を無失点で投げ切ったわけですから、本人にとっても自信になったでしょうし、短期決戦ではブルペンに負担がくるところを余裕を持たせたという意味でもチームにとっても大きかったです

 

そしてそんなメルセデスと一緒にお立ち台にあがったゲレーロ

原監督は読みづらいと言っていましたが、昨日ノーヒットだったとはいえ、決して当たりは悪くなかったので、個人的には今日はやってくれると思ってました。
追い込まれるまでは気負ってましたけど、その後、冷静にフルカウントまで粘ってましたし、四球は出したくない中で高めに弱い阪神バッテリーが一発警戒で低めに投げてくれたことがゲレーロのツボにはまりましたね
(むしろ高めのストレートを投げられたら、三振してたでしょう)

ま、ツボに来たからとはいえ打ち損じることなくスタンドに放り込んだゲレーロは素晴らしかったと思います

 

打ち損じと言えば・・・
岡本さんは打ち損じませんね。シーズンラストも状態は上がってる感じでしたが、紅白戦でもしっかり結果を残し、さらに初戦の第1打席でホームランを打ったことで気持ちが楽になったこともあるでしょうけど、引っ張る場面とおっつける場面など状況判断も出来てますし、甘い球が来た時にしっかりと捉えられてます。性格的に大舞台で緊張するようなタイプではないと思ってますが、しっかり地に足がついている感じでとても頼もしく感じてます
出来れば猛打賞を打って、昨日に続いてキャリアハイを更新して欲しかったところですが(笑)チームの雰囲気に釣られて状態が良さそうなので、個人的には日本一になるとしたら、亀井と岡本のベテラン、若手がシリーズ男になるのでは?という予想というか期待をしています

 

昨日、今日と主力選手が元気でチームを引っ張ってますが、6点目は若林がタイムリーという伏兵の活躍もあって、トータルで内容が素晴らしかったように思います

その若林のタイムリーの前

代打阿部がしっかりヒットを打ち、球場のボルテージが思いっきり上がったところで、普通なら重信が代走で陽岱鋼が代打で出てもおかしくないところ、ま、投手との兼ね合いもあったわけですが、陽岱鋼を代走からの重信の代打というのは、ちょっと予想の斜め上をいってました。結果的に重信は三振でしたが(来年は三振を減らしてね)、悪送球もあってチャンスを広げることになり、若林のタイムリーに繋がるわけですから、これはこれで原采配ズバリだったと言ってもいいでしょう

 

昨日は完ぺきに抑えられた阪神ブルペン陣からも得点を奪うことが出来ましたし、冒頭にも書いたように、前日失敗したデラロサに昨日の今日で自信を取り戻す出番を与えられたことも含めて、明日に繋がる勝ち方が出来たのではないでしょうか?

 

そして、その明日の試合ですが・・・

プロ野球ニュースでは平松氏が戸郷を投げさせるとか、余裕を見せると足元救われるよと言ってましたが、いやいや原監督はそんな舐めプをするような采配はしませんよ

ゲームの解説中に原監督は調子の良い選手を見極めて、起用しているって自分でも言ってたじゃないですか。
投手起用に関しても、菅野だった予定を回避して、他にも先発候補がいる中で、現時点では戸郷が一番状態が良いと判断したからなんでしょう。
実際、優勝を決める試合で投げたこともそうですし、今どきの若い選手らしく、大舞台だからと緊張して身体が動かなくなるタイプではないですし、えげつない球も投げてます。確かに「持っている」という雰囲気や「初物に弱い」という阪神の特性なども考慮してのこともあるでしょうけど、直前の紅白戦でも結果を残しているし、その内容も含めて現状では彼が一番最適だと判断したはずです

隙を見せたら簡単に立場は逆転するなんて、原監督は過去に嫌というほど経験してますし、週刊ジャイアンツのインタビューでも、今のチームは先を見据えて戦う余裕などない、常に目の前の試合をベストの布陣で行くと言っているわけですから、明日に関しては戸郷が最適解なのでしょう

 

とはいえ、実績が無いのはもちろんですから、有事の際の備えは怠らないでしょう。
それも含めての昨日の山口、今日のメルセデスの引っ張り方と、それに応えたピッチングによって、明日決めようと思うのなら、ブルペンは何の躊躇もなくどんどん注ぎ込めます


仮に明日負けたとしても、阪神との相性のよい高橋優もいますし、台風の関係で一日ずれることが発表されたこともあって、もしももつれたとしたら最後の最後で山口俊を出すことも可能になりました
(次のステージのことを考えるなら、出さずに済ませたいですけど)


何となくですが、風が良い感じに吹いている気がしますので、逆風になる前に決めたいのが本音です
明日負けたら終わりの阪神は出番の無かったドリス、藤川も点差に関わらず注ぎ込んでくるでしょうから、仮に彼らが出てきたとしても、それに打ち勝って、次のステージに勢いと自信のつく勝ち方をしてCS突破を果たしてほしいなと願いたいですね

 

管理人:みんぐ
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