ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」感動をありがとう!侍たち!WBC決勝を振り返る(長文注意)

優勝が決まった瞬間は、ツイッターのような投稿だったので、数日たって色々と情報整理してから改めて優勝のレポートを!
っていうか、書いたらニュースで内容が被り、書き直し・・・を繰り返していたので、こんなに遅れて(汗)
思ったことは、即書かないと、遅れた情報になってしまいますね(涙)


で、まずは決勝についてですが
前日の準決勝がWBCのベストバウトだと思っていたけれど、それを遥かに凌駕する結末が待っていたとは・・・


当日の叫びの記事に書きましたが
https://ming-giants.hatenablog.com/entry/2023/03/22/114946

第1戦、大谷の三振から始まり、大谷の三振で終わる。しかも相手が1点差で盟友トラウトから奪った三振で優勝を決めるなんて、どんな脚本家でも書けない、いや、想像はしていても「まさかね~」というドラマチックな結末が待ってるなんて、持ってるとしか言いようがない。
個人的には、ダルビッシュが被弾した一発ですら、演出の一つではなかったのか?って思ってしまうほど、野球の神様が大谷が大好きだったということなんではないだろうか?
2点差でトラウトと対戦するのと、1点差では緊張感も盛り上がりも全然違うものになったでしょうから。


もちろん、野球の神様に愛されるには、それだけのプレーと普段の努力、言動があってのことでしょう。
長嶋一茂が準決勝の相手が変わったことも含めて、MLBの思惑通りに進んだ(唯一の誤算はアメリカが優勝しなかったこと)と言ってましたが、その思惑を正々堂々と受け止めて、乗り越えた侍ジャパンに拍手です。確かに投手陣においては、バーランダーやカーショーがいないなど、ベストではないと言われたアメリカチームですが、一流のクローザーたちが勢ぞろいしていたし、日本だって栗林が抜け、千賀が出ていないなど、ベストではなかったことを考えれば、アメリカも言い訳はできないでしょう。


何より、第1回、第2回の優勝はアメリカは認めてないところもあったし、ファンの興味も薄かったので舐めてたところもあったでしょうが、今回はガチメンバーで初の決勝での日本との戦いですから、こちらとしても”真の世界一”だと胸を張っていいかと思います。


ってことで


準決勝のレポートと同じように、試合内容は私が解説するまでもなく、皆さん知ってますし、その後もさんざんテレビでやりつくしてますからね~その辺は端折って(汗)気になったところだけ
(いつも通り順序バラバラで)


ただ、色んなテレビで、私が言いたかったことをコメンテーターが言っちゃったんで、二番煎じになっちゃうのが後悔・・・先に言っとけばよかった(笑)


まずは投手起用

前日の準決勝の時に、投手起用が1イニングずつ余計だったと私は書きました。佐々木、山本でも二回り目には対応してくるのがメジャー選手。それでも、無失点で来ていただけに、欲をかきたくなる気持ちもありますが、そういうのを見逃してくれないというのを身に染みたところでの、今永2イニングでの交代。


もともと、決勝は総力戦で行く予定だっただろうから、前日に投げた、佐々木、山本以外の13人を全員つぎ込むくらいでいたでし、ダル大谷は決まっていたようなので、他は引っ張ることなく、スパっと代えてゆきましたね。個人的には戸郷は1イニングだと思っていたので、2イニング投げたのは予想外、さらにはGetSports見てたから、宇田川の出番もあるかと期待してましたが、それがなかったのは残念。


それでも、ダルと大谷が2イニングを任されるなら、ワンポイントが使えない状況においては、大勢も含めて、近いところで投げている投手を信じたのかなと。


ここまで、初戦の起用以外、戸郷が半ば空気に近い存在になっていたので、もう起用はないかとあきらめていたのですが、セ・リーグ奪三振王、大事なところで起用してくれたのはうれしかったですし、トラウトとターナーを三振にとったわけですから、肩書にたがわぬ結果を見せてくれました。
アメリカの記者、スカウトからも高評価を得ているようで何よりです。
しかも初お披露目のツーシームを要求した中村、投げ切った戸郷にも拍手ですし、今シーズンの二人の対戦も楽しみになりました。
(中村が打席に立った時、絶対に投げますよね~)


事前情報で、若い投手陣が「投げたいです!」と懇願していたようですから、監督、コーチもどうするか悩んだでしょうね、左の今永から右の戸郷ですから、高橋(ヤ)のリレーもありそうな気がしましたが、トラウト含め、右の強打者も多いことから、こういう継投になったのでしょうか?前日登板だった大勢を送り込んだのは意外でしたが、12球でしたし、前日に投げているということが逆に良いのでは?と思ったのかもしれません。
結果的にはピンチを作りましたが、抑えてくれて何よりです。
(ま、レギュラーシーズンでもピンチは作るんで、いつも通りではあるんですが)


テレビでは、ダルビッシュブルペンに向かうところが映し出され、大谷がブルペンとベンチを往復する姿も見えてましたから、アメリカベンチとしては、7回までに追いつかないと、ダルビッシュ、大谷が来るかも?と思わせられたところは、アメリカベンチへプレッシャーをかけることが出来たのではないかと思います。
日本なら、四球で出塁してから確実に送って・・・みたいな野球をしそうなところ、銀河系軍団のアメリカ打線には「一発で!」みたいな気持ちもあったでしょうから、そういう隙をつけたのは良かったですし、何より、高橋、大勢の時にチャンスを作りながら無失点だったところに、伊藤大海のピッチングでアメリカの焦りはMAXになったのではないかと思います。


ダルビッシュの出来は正直、良くなかったと思いますが、ダルビッシュだからこそ、1点返されても冷静に投げて、最少失点で終わらせたとも言え、他の若い投手なら、あのプレッシャーに耐えられなかったかもしれないことを考えれば、点を取られても、ランナーを出しても、自分のやるべきことに集中できている姿が頼もしかったです。
そもそも、ダルビッシュくらいの年齢の選手は、まだここにピークを持ってくるような調整は普段はしませんし、自分の練習そっちのけで若手たちのために時間を使ってくれたのですから、文句は言えません。


大谷に関しては神懸ってましたね(笑)としか言いようがない
モーニングショーで長嶋一茂が言ってましたが、三振にとった最後のスライダー、トラウトのバットはボールの下を振っていました。
それまで、ストレートで空振りを取り、3ボール目も大きく外れたと言えストレート。トラウトの頭の中には最後は力勝負で来ることも考慮しながら、ストレートの意識があったと思います。普通、ストレートに意識が大きければ変化球を振るときにはボールの上を振りそうなところ、スライダーの下を通っているということは、投げた瞬間「スライダーだ!」ってわかっていたのに、想像を超える伸びでボールの下を振ってしまったということでしょう。


そもそも、ど真ん中のストレート(2ストライク目)にトラウトが当てることが出来ず、一度もバットに当たらずの空振り三振が事件ですから、大谷の気迫が上回ったということなのだと思いますし、最後にスライダーを要求した中村にも拍手です。


その中村は、今日の先発が今永で、戸郷、高橋まではある程度、予定されていたことでしょうから、彼らの特性を知る中村がマスクを被ったのは理解できますが、ゲーム前の大谷の円陣での一言が効いたのか、とにかくインコースをバンバン要求しましたね。
もちろん、身体が大きくて手の長い相手ですから、外角中心の逃げのピッチングでは、簡単に手が届いてしまうわけで、インコースは使わざるを得ないわけですが、それでも「これしかない!」と要求し続けた中村と、それに応え続けた侍の投手陣たちが本当に素晴らしかったと思いますし、先に追い込んだら高めのストレートを要求し、そこからきっちり低めを突くという、セオリー通りの配球をしきったバッテリーに感動です。
後日談で、大谷の球は一度も受けてなくて、ぶっつけ本番だったとのこと、トラウトが当てることもできないスライダーを受け止めるというだけでも、スゲーなと思いました。
素晴らしいキャッチャーです。


攻撃面においては村上の同点ホームランは前日のサヨナラからの流れをくむ、素晴らしいホームランで「俺たちは負けね~ぞ!」という起点になりましたが、そこで終わらず、岡本が彼の持ち味である逆方向へのヒットで出て、源田のヒットから、この大会で攻撃面でも素晴らしい成績を残している中村が四球を選んで、満塁のチャンスを作ってからのヌートバーの内野ゴロ。


これも、今大会の日本野球を象徴していましたね


ヌートバーはトーナメントからは目立った活躍は無いものの、四球で出塁したり、このゲームでも最低限の仕事をしたりなど、しっかり結果を出してくれました。
同点に追いついただけでなく、勝ち越しまで持って行けたというところで、主導権を握り返し、「先に点を取って守り抜く」という展開こそが勝利の予想図だった日本にとって、持ってゆきたい流れに押し返せたというのは大きかったですね。


そして、もっとフューチャーされてもいいのが、岡本のホームラン


結果的に、これが勝利打点になったわけですし、2点目のホームを踏んだのも岡本ですから、巨人ファンとしてはこのゲームの「マン・オブ・ザ・マッチ」があるとするなら、岡本にあげたいくらいですが、この劇的な終わり方を考えれば、しゃーないですね(涙)
(その後の帰国会見やワイドショーなどでも、取り上げられたので、個人的にはそれで満足です)


それでも、ライバルと取り上げられ続け、ホームラン、打点を争っている村上とは、実はすごい仲が良くて、「師匠」「弟子」と慕う仲だということが、巨人ファンはわかっていましたけど、昨シーズン、村上が神になったことで影の薄かった岡本が、最後に結果を残し、シャンパンファイトで「師匠、アベックホームラン、掛け合いましょう」という村上との和気あいあいとした姿を見せてくれること、最終戦でその二人がホームランを打ってチームを勝利に導いたことは、本当に嬉しかったです。


準決勝で村上が打てなくて負けていたら、野球人生で最大のトラウマになり、日本国民から非難されていたかもしれないことを考えたら、最終戦で考えうる最高の結果でこの二人が活躍し、今シーズンのセ・リーグを盛り上げる原動力になったかもしれないと思うと
今季の二人のホームラン、打点の争いが今から楽しみで仕方ありませんし、大会全体を通じて、パ・リーグ及びパ出身の選手が目立っていた中で、ほんのちょっと肩身の狭い思いをしていたところもありながら、準決、決勝とセ・リーグの投手、野手が存在感を出してくれたのは、巨人ファンとして以上に、野球ファンとしてゾクゾクしました。


今大会については、日本の奪四死球の多さ、与四死球の少なさを、さんざん強調してきましたが、このゲームも奪四死球は8個、与四死球は4個とこれまで通りの戦いができていたと思います。
さらに付け加えるなら、勝った日本の安打は僅か5個、対するアメリカの安打は9個で2点ですから、日本の投手陣の粘り強さ、守備の堅さが浮き彫りになったと言えるでしょうし、総得点5点のうち、ソロホームランが4個ですから、村上のホームランのあとの粘り強いヌートバーの打点がいかに貴重だったかがわかります。


それと、チームとしての後押しも効きましたね


特にチャレンジの場面では、画面で見ていてもする必要ないと思われたところで、大谷が肩を作る時間を与えるため、あえて行ったとも思えますし、細かいところで緻密で先を見据えた「ベースボール」ではない「野球」の姿が見れて、深いなぁ~と思いました。


そういう意味では、9回、マクニールが四球を選んだ場面


立場が日本だったらどうしていただろう?って思えば、仮にスター選手であっても、代走に周東を出して、盗塁のそぶりも見せながら、ベッツには送りバントを命じていたかもしれない。このゲームでは日本がリードしていたので、代打、代走という場面は少なかったけれど、ビハインドだったら、後先考えずにプレッシャーを与えていたでしょうね。
まぁ、それをしないのがアメリカ野球なのだと思いますが、例え4番でも送りバントさせることがあるのが珍しくない日本との差が出たのかなと思いますし、いずれはそういうことをしなくても、アメリカを凌駕するくらい強くなって欲しいと思うとともに、でも、「野球」は違うんだよなぁ~って想いは捨てて欲しくないと感じました。


大会のMVPは投打に大谷でした


そこに一片の異論はないですが、攻撃面という点においては大会記録を作った吉田にあげてもいいかなと・・・でも、しゃーないですね、韓国メディアが「大谷による大谷のためのWBCだった」と報じてますが、それくらい彼の存在は大きかった。


優勝は大谷のおかげだけではないんですが


仮に大谷抜きのチームだったとして・・・それでも1次ラウンドは普通に突破していたでしょう、準々決勝も何とか、だが、準決勝となると・・・厳しかったかな?もし、決勝まで進めていたなら善戦はするものの勝てていたかどうか?って感じかもしれない


あれ?やっぱ大谷必要だわ(笑)


それに加えて、大谷、ダルビッシュという、野球に興味がない人でも名前を知る選手が出て、しっかり結果を出すことが、普段、野球を見ない人、野球に金を出さないスポンサー、テレビ局を巻き込んで、ここまで日本全体を沸かせることが出来たことを考えると、すごい影響力なんだと改めて思わされます。
だって、大谷、ダルビッシュ、ヌートバー抜きで、仮に優勝したとしても、ここまで盛り上がったか?どのチャンネル回しても野球をやってるなんてことがあったか?って聞かれれば



でしょうしね


そんな中で、影のMVPを上げるとすれば、ダルビッシュかなぁ


色んな評論家の共通意見であり、帰国会見で栗山監督も感謝の言葉を述べていますが、ダルビッシュがキャンプ初日から合流し、投手はもちろんのこと、野手も含めてチームの結束力を高めてくれたことが優勝の大きな原動力になったことに異論を唱える人はいないでしょう。
それはかつて、イチローダルビッシュたちに見せてくれた行為であり、だからこそ、あの時に優勝を勝ち取ることが出来た。今回、最年長の自分がイチローの背中を追いかけて、メジャーリーガーとしてのノウハウを全力で注入。先輩たちの背中を系譜していることが外から見ていても痛いほどわかったので、自分の調整以上に回りの選手に配慮してくれたことは痛いほど伝わりましたが、私の中でのダルビッシュのイメージは、稀代の野球オタクで変化球オタク。


S1での川崎ムネリンとの対談なんか、まさにそうでしたけど、今回、ダルビッシュはメジャーリーガーという立場を超えて、日本の一流プレーヤーから、ノウハウを学びたい、何かヒントをもらいたい!という意識の方が強くて、それが結果的に若手とベテラン、NPBMLBの垣根を超えた交流につながったのではないかと思います。
大会終了後、ダルビッシュを絶賛する声も大きくて、それはそのまま当てはまりますが、おそらくですけど、本人は


「いや、自分のスキルを伝授する代わりに、今の若武者からスキルを吸収する良い機会だったから・・・」


なんて思ってるんじゃないかなと


野手からも色んな話を聞けたでしょうし、ダルビッシュにとっても今後に繋がる実り多き、交流だったのではないかと思います。
その中でも究極はダルビッシュが書き記した「大谷ノート」でしょう。
言動から、普段の心構え、体調/メンタルの管理、様々なスキル、色んなことを漏らさず書き留めたと言ってますが、それ、本にしたら数千万部くらい突破しそうなくらい、とんでもないトップシークレット情報で、全てのアスリートが欲しがるノウハウ本です。


確かに自分の調整以上に回りに配慮したので、本調子ではなかったかもしれませんが、野球オタクのダルビッシュが得た知識や経験が、この先のダルビッシュのプレーにどういった変化をもたらせるのか興味津々ですし、ダルから伝授された若武者たちが、今期以降、どういう成長をするのか、本当に楽しみです。


巨人ファンとしては、岡本、戸郷、大勢、大城の4人が何かやらかして、チームの足を引っ張ったらどうしよう・・・という心配ばかりをしていましたが(笑)
結果的に、全員が戦力になったことが嬉しかったですし、岡本が「意外と面白い」ってアフターストーリーで取り上げられたのは良かったです。
ま、巨人ファンからしたら、岡本は初めてのヒーローインタビュ-で「奈良のジョニー・デップです!」って言っちゃうくらいですから、お笑いセンスに溢れていることは周知の事実ですが、普段野球を見ない、巨人ファンではない人からすると、意外だったのでしょう。


個人的には、スベらなくてよかった~って気持ちの方が大きいですけど(笑)


大会中には大城への厳しい言葉もネットで見られましたけど、第3捕手のプレッシャーってのも相当なもので、もしも、大城にお呼びがかかるような事態になれば、それはすなわちチームがそれだけ追い込まれているという状況ですから、控えている間も、常に緊張感をもって戦局を見ていたはずですし、数多くの一流投手の球を練習時には受けていたことでしょうから、そのノウハウはしっかりきゅうしゅう出来ていると思います。
逆に実戦感が減っていることで、この先のペナントのリハビリが必要になるかもしれませんが、その分、巨人の若手捕手には出場機会もありましたし、チーム全体としてはWin x Winだったのではないかと思ってます。


栗山監督の掘り下げや、白井コーチ、鶴岡ブルペンキャッチャーらが、ワイドショーなどで色々裏話を話してくれているので、それらを含めて、アナザーストーリーオタクとしては、楽しんでいます。


が、


いよいよ明日からペナントレースが始まります。
巨人の話をほとんどしていないので、ここからが本番モードとなりますが、まずは今夜のプロ野球ニュース「開幕直前スペシャル」を見つつ、今シーズンの展望に関して思うところを文字にしたいと思いますので、それをお楽しみに!ってことと


いよいよ、このブログもペナントモードに入りますので、今シーズンもよろしく、お付き合いくださいませと、お伝えさせていただきます。

 

追記

これでもまだ、書きたいことの半分・・・(笑)


管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/

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