ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」5/21 巨 5-2 中日 → 松井颯、名前の通り颯爽とデビュー!

対 中日 5勝6敗0分 東京ドーム

勝利投手:松井 (1勝0敗0S) 
セーブ :大勢 (1勝0敗8S) 
敗戦投手:髙橋宏 (1勝5敗0S) 

・投手リレー
巨人:松井→大江→三上→中川→鈴木康→大勢 捕手:大城
中日:髙橋宏→勝野→福→清水→橋本 捕手:木下

本塁打
巨人:ウォーカー 4号(2回裏2ラン)、岡本和 7号(7回裏2ラン) 
中日:細川 3号(6回表2ラン) 

日テレG+ にて観戦 解説:山本昌 実況:山本健太
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Giants Official Web
(https://www.giants.jp/game/20230521_8003_1/)
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チーム連勝中の中で先発起用の松井颯


育成ドラフト1位で入団し、様々な評論家の評価も高く、しっかりと結果を残し続けて支配下登録された松井颯。ファンの期待も高く、いきなり東京ドームでのデビューという事もあって注目度の高いゲームとなりました


過去の巨人の起用法を考えると、投げてせいぜい3イニングかな?一回りで終了で、そこからは継投でしのいでゆくのかな?それとも球数で制限を設けるのか?
いきなり炎上することも想定して、ブルペンは早めに用意してくるんだろうか?
ヘタしたら、ブルペンデーのようなゲームになるかもしれないな・・・


なんてネガティブな要素も加味しながら見てましたが!


いやぁ~表題の通り、颯爽と投げてくれました。原監督のコメントを聞く限り、2回りというのを目途にしていたようで、2回りという事は、投手を含む打者18人。
三者凡退を続けても6回、四死球などで球数増やしたり、連打を浴びたり、先に点を取られるなどあれば5回持たない可能性もあったので、阿波野コーチが100点というように、いい意味で予想を裏切る素晴らしいピッチングだったと思います。


解説の山本昌氏も事前情報に対して、全てにおいて「予想を上回っていた」と言うように、ストレートの威力、変化球のキレ、制球、度胸と自分の良いところを出せていたのではないかと思います。


私が個人的に感じたのは、まず、5イニングを投げて四死球が1個だったということ。
逃げのピッチングをしないで、ゾーンの中で勝負で来ているのは高評価ですし、ヒーローインタビューを聞いても、物おじしないメンタルの強い、「今どきの子」だなという印象です。
初回から飛ばして、イケるところまで行くつもりだったでしょうから、4回からストレートの球威は落ちてきましたが、途中でギアを上げる姿も見せてくれましたし、何よりも負けん気が強いというのは大事な要素なので、彼は「持っている投手」だという認識を新たにしました。


スライダーが微妙に見極められてましたが、それを補って余りあるシンカー(どっちかというとチェンジアップ)は、左バッターから空振りを取れる球で、制球もしっかりしているため、150km/hのストレートと合わせて、良いコンビネーションとなっていました。


他の球種が見れなかったので、評価はこれから何試合も見てからのことになるでしょうけど、いきなり100%で投げられるということやチェンジアップとの緩急を使える(落ち幅も大きい)ことを考えると、中継ぎ適正も十分にあるなという感じも受けました
菅野復帰、堀田、井上らが状態を上げてきたときに、それぞれ役割分担がどうなるのか注目です。


とはいえ、これで戸郷世代の頼もしい投手がまた一人誕生したことはまた事実。
彼らが互いに切磋琢磨しつつ、時に協力し合い、ベンチ内での会話が増えてくれば、全体のレベルがどんどん上がってゆくなと・・・二歩先を行く戸郷の背中に引っ張られるように、世代の選手たちが負けたくないと努力し続けることで、近い将来の投手王国の礎を築いてくれそうな期待は高まりますね。
望むべくは全員が高いレベルでチームを支えることですが、頑張りすぎて故障しないように回りがしっかりケアしてあげて欲しいと思います。


ブルペンはそれなりに休養を取れていたし、月曜はゲームも移動も無いので、総動員で来るかと思ってました。


実際、大江から三上のリレーは早かったですが、そこでちょっとバタついてしまいましたね。さらに、一人一殺くらいで来るかと思いましたが、そこまでバタつくこともなく、最初から7、8回は中川、鈴木で行くと決めていたようですし、あのピンチの場面で三上を誰かに代えるというよりも、彼の経験値に賭けたのでしょう。
(実際、誰に任せてもリスクは同じだったと思いますし)


ヒヤヒヤしましたが、そこに安心感をもたらせてくれたのはキャプテンの一発でした
先日の大城の一発もそうですし、最近の坂本もそうですけど、だんだんと相手のストレートを失速せずに弾き返せるようになってきているような気がします。

(ようやくアーリーワークの効果が出てきた?)
岡本の一発も外に構えたストレートが甘く入ってきた球でしたが、パワーでスタンドへ待って行ったスイングはお見事。
そろそろ岡本に大きいのが欲しいなぁ~とおもっていたところでの援護弾、しかもソロではなく3点差になる一発だったのは本当に大きかったです。


8回のチャンスにも追加点が欲しかったですが、そうなると大勢のセーブシチュエーションもつかなくなりますし、痛しかゆしで見ていましたが、最後は大勢がピシャリと締めて8セーブ目をゲットしての勝利。
来ていたファンの方も大満足の観戦となったことでしょう。


対高橋ということで、相性もありますが、ファンサービスも考慮しての1番中山だと思っていたのですが、吉川の死球の影響も考慮してとのこと。好調になってきた吉川ですけど、入団してから好調になると故障、好調になると死球で離脱・・・を繰り返しているので、慎重になるのもわかります。


ただ、その中山ですけど、鼻息荒く躍動してました


同級生の高橋との対決は、3打数2安打で勝利したと言っていいですし、守備でも貢献して松井を支えました。
(あの場面「無理するな!」って叫んでしまいましたが、見事な送球でした)


坂本も幻のホームランは残念ですが、さすがの守備を見せ、好調をアピール。
ここのところ、いい当たりを見せながらも安打になっていなかった丸にもタイムリー。
ウォーカーは文句なしの活躍で勝利に貢献。


秋広、門脇がノーヒットでしたけど、それが目立たなくなるくらい、濃密なゲームだったのではないでしょうか?


さて、土日の連勝とスポーツニュースのハシゴをしながら、飲むビールが最高な週末を過ごせました。いつぶりかなぁ~と見たら、4/22、23 以来の一か月ぶり。
久しぶりに気分よく月曜を過ごせそうです(笑)


チームも5連勝で貯金1、順位も3位に浮上しました。ま、今の時点で順位はどうでも良いのですが、借金返すのに四苦八苦していた状態から、ようやく投打がかみ合い始め、何とかここまで持ってくることが出来ました。
再来週から交流戦が始まりますが、大事なのはその前の今週のカード。


誰もが思っていることかもしれませんが、5連勝といってもチーム状態が少し落ち気味のヤクルト、中日との戦いでの話で(それでも苦労して勝ったわけですけどね)、この後の6連戦は上位チームとの連戦。
ここで勝ち越して、初めて追撃態勢が整ってきたと言えると考えると、前半戦のキーとなる戦いだと論ずる人が多いのもわかります


とはいえ・・・ですよ


もし、今の巨人が阪神の立場にいたとするなら、5ゲーム差下の3位のチームのことは、さほど意識していないでしょうし、そもそも「今シーズンの巨人は大したことない」というのが先週までの評価でしたし、巨人以上に阪神の状態も良いですから、今の時点ではノーマークだと言われても仕方ない状況なのは変わりません。


ただ、5位、6位をウロウロしてたのに、じわじわと上がってきてるな・・・という不気味さは若干感じていることでしょう
数字の上では、DeNA阪神との戦いに全勝すれば、一気に首位!って可能性がゼロではないですけど、そんな調子の良いことは全く考えてません。


チーム力が上がってきたとはいえ、まだ巨人も完全体ではありませんし、そんな都合の良いこと、野球の神様が許してくれるはずもない、っていうか、さらにチーム力を上げるためには、まだまだもがいてもらわないと!って個人的には思ってますし、秋広、中山、門脇といった若手たちも夏場には絶対にバテるし、戸郷世代の投手たちも最後まで1軍にいる保証は何もないので、今は5連勝を素直に喜びたいですけど、楽観できる要素は余りない事を十分に理解しています。

(あくまでも今シーズンの話)


なので、3勝3敗の五分で行けば十分、もし、4勝2敗くらいで終われたなら上出来以上!やってはいけないのは大型連敗して交流戦に突入すること!だけなので、各カードの初戦を取ることに全集中で、原監督の公言している通り、5月までは戦力を整える時期だというのを貫いて欲しいです。


追記
その原監督ですけど・・・恐らく、当初の想定した青写真とは違っているとは思いますが、「6月からチームとして戦う」と公言した結果通りに、6月を直前に迎えて、チームは充実しているような気がします。
外国人開幕投手からの外国人2連戦スタートという異例の陣容から、気が付けば外国人投手はグリフィンのみという想定外、一方で赤星、山崎伊、横川がアピールし、そこに松井颯という新風が吹き、菅野、堀田、井上と開幕前に期待していた投手の名前が無い中で、何とか格好を作った。
中継ぎが苦しいとなれば、廣岡を放出してまで鈴木を獲得するという動きの速さも見せ、秋広、中山、門脇を我慢して使い続けるというこれまでに無い形。
(もちろん、我慢して使いたいと思わせる彼らのアピールがあってのことで、それは今までの若手には見られなかった光景)


本当は先発で試したい菊田も控えにせざるを得ず、下で活躍している石川や1軍を経験させたい萩尾を上げられないような状況は、知り合いのアンチからすると


「育成に舵を切っている原監督はズルい」


と私にLINEしてくるくらい、雰囲気は変わってきましたね(笑)。
欲を言えば、若手がヘバった時に助けて欲しい、梶谷、長野らも下で力を蓄えて欲しいくらいですが、実は彼らもゲーム外においては若手の面倒をしっかり見ているようで、彼らが少しでも動きやすいように配慮してくれていることを見聞きすると、いなくなった場合、全ての負担が坂本、丸に行ってしまうため、存在していることに意味があると思っています。


また、不安視されているブルペンも、5/5の超ジャイアンで宮本氏が触れているように、ブルペン候補は実は超絶渋滞中です

リリーフ候補は渋滞中

この放送中に松井、中川の支配下復帰が発表されましたが、それを含めても残る支配下枠は4つ。
(さらに鈴木の加入も発表前)
スコット鉄太郎のような、盤石なリレーは作れないまでも、ゲーム展開に応じて適材適所を投入。疲れたら、下で待機している投手と交代してリフレッシュ。
を繰り返すという点では、確かにメンツは抱負にいますし、これはあくまでもリリーフ候補なんで、先発候補でまだ育成の選手も含めれば、戸郷世代に疲れが見えた時に、カバーする投手もいないわけではありません


そういう入れ替えを行う中で、頭角を現す若手や、チームとしての形が出てくれば、そこでようやく相手にとって脅威になってくるでしょうから、今はファーム、育成選手も含めてアピール合戦の真っ最中ということが良い空気感を作りつつある、今はその過程だと思えるのではないでしょうか?

 

管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/

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