ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛 番外」 さぁいよいよ開幕です!毎日忙しくなるぞぉ~~~(長文注意)

ご無沙汰しちゃってます、公私に忙しすぎてオフの更新がままなりませんでしたが、本日、開幕です!
ここからは休みなしで、しっかりレポートしてゆきますので、またお付き合いいただけましたら幸いです。


さて、昨オフから大きく変わった阿部巨人軍ですが、昨年Bクラスで終わってしまった原因は何でしょう?
色んな評論家が様々な視点で結果について言及されていますが、基本的にはどれも納得のゆくものだと思います。
なので、以下はあくまでも私の感想。


投手陣が結果を出せず、失点、防御率が悪い、四死球が多い。そしてそれは、原監督が我慢できずに先発を早く降板させるから、中継ぎにしわ寄せが行った。
大勢が投げられないことで、勝ちパターンを構築できなかった。


ということを多くの方が上げていますね、確かにその通り、そしてそれを立て直すために、オフではドラフトで西舘を1位指名し、他球団からの補強も積極的に行いました。


ただ、個人的には昨年の投手陣の崩壊は


打てなかったから


だと思ってます。
確かに昨年の巨人は得点、ホームラン数は多かったですが、結局ホームラン頼み。しかも、相手の投手の調子が悪い時に稼いだ形で、肝心な時には点が取れず、足でかき回すことも出来ず、僅差で負けるゲームが多かった。
その点の取れない展開が多かったことで、先発に代打を出さざるをえなかったり、1点の失点を恐れるがあまり投手たちに負担がかかったという側面が強いと思っています。
先発が多少崩れても、「大丈夫!絶対に追いつける」という自信があれば、我慢して責任回数を投げさせることも出来たでしょうし、そうすれば一人一殺みたいな継投も無かったことでしょう。


特にそれが顕著だったのが阪神戦で、相手の投手陣が優れているからこそ、中盤までの失点を極度に嫌がることで、窮屈なピッチングになってしまったのは否めません。


それが対戦成績の悪さに繋がりましたし、もし、阪神との対戦が五分であったなら、順位はもちろんですけど、Aクラス争いはもっと混沌としていたのではないかと思います。


なので、投手の補強はもちろんなのですが、今季のジャイアンツのテーマは


多少のビハインドではバタバタしない落ち着きと、それをひっくり返せるほどの攻撃力


ではないでしょうか?
阿部監督もそれをわかっているから、ドラフトでは即戦力となりうる佐々木と泉口を獲得したのだと思いますし、そして彼らは結果を出してくれています。


原監督も足を使う事に躊躇をするなという教えをしていたようですが、結果として企盗も少なかったことを考えると、口とは裏腹に消極的だったように思いますし、チーム内に成功よりも失敗した時の空気の悪さを恐れる雰囲気があったのではないかと考えます。


決して足が使えないわけではなく、新入団の佐々木、泉口だけでなく、オープン戦好調だった松原や中山、重信、浅野、門脇など足が使える選手は揃っています。
捕手出身の阿部監督だけに、足や進塁打、犠打などで1点に拘る野球はしてきそうですし、オープン戦でもそういうシーンは垣間見られました。


今年の巨人は積極的に仕掛けてくる


そういうイメージを植え付けるだけでも、相手バッテリーの攻撃の幅は狭くなりますし、より慎重になります。
そしてそれが、長打を期待しているバッターへの援護になるわけで、そういう野球をしていた阪神を見習って、失敗を恐れずにどんどん仕掛けて欲しいなと思います。


その阿部監督ですが、アンチの方々に言わせると、やれパワハラだの、昭和の教えだのと悪く言いがち。そういや海の向こうの侍Jのリーダーも苦言をしてましたね・・・ただ、それらを言っている方は、報道で出てくる上っ面のニュースだけを見て、キャンプ中継や各種インタビューは全く見ていないように思います。


阿部采配やインタビュー、キャンプ中継での行動を見ていると、とてもそんな感想は出てこないでしょう。
練習試合、オープン戦でも「打たれてこい」「失敗してこい」「責任は全部俺がとる」と選手を送り出しています。
ポジション争いをしている真っ最中ですから、選手は「失敗してこい」と言われても、失敗したくないのは当たり前で、まだまだ浸透しているとは言い難いですが、結果が求められるのはもちろんのこと、それと同じくらい、内容や姿勢が評価されるということが浸透してくれば序盤はともかく、シーズン中盤あたりからは阿部監督ならではの戦う形というのが出来上がるのではないでしょうか?
(もちろん上手くゆかないことも多いでしょうけど)


そして「結果を出したら使うよ」


を明言しています。昨年までは猛打賞を打っても、翌日スタメンから外れたり、結果を出しても2軍行き、1軍にあがっても使ってもらうことなく逆戻り。などありましたが、阿部監督がそこがブレず、または選手が納得する形で会話した上で外されるということが出来るなら、若手にとっては自分の長所をアピールすることに必死になるでしょうし、折角1軍に上がってきたのに、内野ゴロで進塁打を打てというサインであっても、集中できる雰囲気が出来上がるのでは?と期待できます。


また、一掃されたコーチ陣も若返りましたし、阿部監督とのコミュニケーションもしっかり取れているようです。高橋由伸監督の時に本当に残念だったのは、由伸監督が作りたい陣容を作れず(唯一は井端コーチくらい?)、ほぼ前任監督の布陣のまま、素人監督がチームを率いることになってしまったという点だと思っているので、2軍監督、1軍ヘッドも経験した上で、自分の考えを理解してくれるであろうコーチ陣を周りに配置したのは、タクトを揮う上で大きな心の支えになっているのではないでしょうか?


2軍を含めたコーチに対して、私が毎年言うのは


コーチによって方針がブレないで欲しい


です。
過去のキャンプなどではよくある光景ですが、視察に来たOBが「あ~しろ、こ~しろ」「この方がいい」などと余計なことを教えて選手が混乱する。
一方で今の選手はコーチの言う事より、YouTubeやインスタに上がっている動画を信じて言う事を聞いてくれないなど、若手を指導するにあたって、色々と課題があります。
そんな中で、ピッチングコーチAは、あ~しろというけど、ピッチングコーチBは、こ~しろと言う。チーム内で教えがブレたら選手はたまったものではありません。
まずはコーチ同士がしっかり会話をして、選手一人一人に対して、一貫したコーチングが出来ること、その上で選手とお互いに納得行く形で、目指すべきスタイルを作り上げて行くという工程を踏めば、3年で伸びるところが2年に短縮出来たり、ホームラン10本だったのが20本になったりするでしょうし、チームに足りないところ、将来的に課題になりそうなところで、すぐに若手がそこを埋められるようなチームが活性化する好循環が生まれてくるでしょう。

(結果は出してるけどポジション的に使えない選手は、トレードに出してチャンスを与えることも出来る)


その点では桑田2軍監督の「強制しない、過度なメニューを与えない、自分で考えて課題に取り組む練習」というのは、昭和野球だと言われている阿部監督に比べると、むしろ相当にハードだなと思います。
何より、我々の世代であれば、桑田2軍監督が選手時代、どれだけ練習の鬼だったかは知っているわけで、それがあって、あれだけの選手でしたから、桑田2軍監督の言っていることを真に受けて、緩い練習しかしなかった選手は、どんどん脱落してゆくでしょうね。
結果が出ないのは”コーチの責任”ではなく、あきらかに”自分の責任”になるわけですから・・・


新しいジャイアンツ寮には、素晴らしいシステムやジムも含めた環境が充実しているわけで、それらを活用して、どんどん花開く選手が出てくることを期待しています。


ドーアの退団は、外国人選手は夏場以降が本領発揮だと思っていたので、残念なことではありますが、外野のポジション争いをしている選手たちにとっては、ライバルが一人減ったわけで、むしろ目の色が変わる材料になったでしょう。
これによって海外スカウトが叩かれたりしていますが、今の野球界を見ても、昔のように入団して期待通りの結果を出す外国人助っ人というのは減っています。
走攻守に優れた選手であれば、そもそもメジャーがほっとくわけがありませんから、どこかに弱点があったり、チーム事情で使われていないという選手の中から探してくるしかありません。


一方でWBCの優勝や日本人選手のメジャーでの活躍などもあって、海外ベースボールから見た日本の野球や練習姿勢などは年々評価があがっていますから、勉強したいという気持ちをもって来日する選手も増えていますし、巨人だけに限らず、若く才能ある外国人選手を日本で育成して、時間をかけて助っ人にするという流れも主流になってきてます。

(昨年も言いましたが、資金があるなら、外国人育成選手だけの4軍を作ってもイイと思っています。例え、1軍に上がれなくても日本野球を学ぶことで母国に帰って花開く選手も出てくるでしょう。特にアジアやヨーロッパなど意欲はあるけどチャンスが少ないという国から積極的に育成としてスカウトすることもアリではないかと。互いの国の交流にも繋がります)


昨年Bクラスですから、いきなり優勝なんて(出来れば最高ですけど)口にするのは難しいですが、この先、優勝争いの常連となるようなチーム作りの初年度として、そして「ホップ・ステップ・ジャンプ」だと言っていた原監督の「ジャンプ」が出来なかった悔しさを阿部新監督が見せてくれるようなシーズンを期待しています。


前年最下位だったチームが監督変わっていきなり優勝なんて例がないわけではありませんからね。


ということで長くなりましたが(これでも話、足りませんけど(笑))、残りは本日以降、日々のレポートの中に盛り込んでゆきたいと思います。
積極的に宣伝しているわけではないので、見られている方も多くは無いと思いますが、本年度も宜しくお願い致します。

 


管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/

 

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