対 ヤクルト 2勝0敗0分 神宮球場
勝利投手:菅野 (2勝0敗0S)
セーブ :
敗戦投手:高橋 (0勝1敗0S)
・投手リレー
巨人:菅野、中川、バルドナード、西舘、ケラー 捕手:小林
ヤクルト:高橋、山本、木澤、宮川 捕手:中村
・本塁打
巨人:
ヤクルト:
フジテレビONE にて観戦 解説:高木豊 斎藤雅樹 実況:中村光宏
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Giants Official Web
(https://www.giants.jp/game/20240411_8001_1/)
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今週の「超ジャイアンツ」でスガコバへの素晴らしいインタビュー特集がありました。
前回登板で一度も首を振らなかった菅野が「小林の出すサインには、彼なりの根拠があって、絶対の自信を持ってサインをだしてくる」と言っていた。そこに投げ込める菅野も今は状態が良いのだろうが、配球を疑わず、テンポよく投げ込んでくるから投球のリズムも非常によくて、相手バッターからすると自分の間合いで打たせてもらえない。
全盛期の菅野がまさにそんな感じだったわけで、それを思い出させてくれるような快投でした。
そして菅野自身は昨年の後半は勝ちこそついてないゲームが多かったけれど、内容的には悪くなかったことに対して、それでも全打者を打ち取りに行こうとしていたので、本人としては納得のゆくピッチングでは無かったと分析。手を抜くわけではないが、力の入れどころをうまく配分しながら投げることを初戦では思い出せたと言っていた。
そこにプラスして、大城の場合は直感型で理屈というよりも、その時感じたことを配球してくるという分析。タイプの違う二人のキャッチャーについて語ってくれた。
ってのを踏まえて、今日のゲームを見てみると、この日も小林が出したサインに首を振ることは一切なく、首を傾げたり、苦笑いする場面でも構えたところからわずかにズレている・・・というだけで、バッテリーの息はあっていた。
プロ野球ニュースでも触れていたけれど、青木に対して最初は外の変化球を中心に攻め、次はインコースで仕留めるなど、ゲーム全体を通じて、左右を上手く使い分ける小林の配球は光っていたように思う。
チャンスは作るけど、互いに点の入らない中盤までの展開が続く投手戦で、非常に見ていて緊張感のある締まったゲームだったと思う。
一方の高橋も素晴らしいストレートとコントロールで、四死球絡みで何度かチャンスは作るけれど、ここぞというところでしっかりと抑えるという好投ぶり。
そんな中でチャンスがあるとしたら、5回裏にランナーとして高橋が出てしまい、次のピッチングの準備が出来ない中で、6回は岡本からだから、3度目の打席となるし、点が入るとしたらこの回かなぁ~なんて思っていたのだが
岡本、坂本が倒れてあっさり2アウト
「やっぱ、そう簡単にはゆかないかぁ~」って思ってたし、高橋自身もここで一瞬ホッとしたのかな?続く佐々木に四球、その佐々木は盗塁でスコアリングポジションに進み、小林のタイムリー。
巨人としては2アウトからとはいえ、四球でもらったチャンスを足で広げ、伏兵の小林がタイムリーを打つという形は、ある意味で最高の点の取り方だし、ヤクルト側としては、オカサカを押さえておきながら下位打線にやられた感じでダメージが残る失点になったと思う。
当たり前の話だが、先発が踏ん張っている展開で中盤までに1点でもリードが必要なのは、相手の勝ちパを封じることでゲーム終盤に得点チャンスが生まれることと、こちらは勝ちパを出すことで失点のリスクを減らせるから。
リードされていて、相手の勝ちパが出ている中で逆転勝ちするってのは本当に難しいから、例え1点とはいえ、6回に奪った1点は大きな意味があった。
結果的に8回、9回とこちらは点を重ねることが出来て、最後は大勢も準備していただろうが、5点差がついたことによって、ケラーに投げさせることが出来た。
好投手同士の投げ合いは、こういう風に制するんだよ、というお手本のようなゲーム展開を相手のホームで出来たのは大きかったのではないかと思う。
中川が作ったピンチの場面では、そこで西舘をワンポイントで出すのか?なんてのも一瞬頭を過ったけれど、送り出したのはバルドナード。
何か投げることに飢えているような感じで、続く打者を二者連続三振でピンチを凌ぐ。
(北村の三振は巨人ファンとしては複雑だが)
あのままバルドナードが失点していたとしたら、中川に失点がついてしまうだけではなく、左から左へのスイッチということで、中川のプライドにも傷がつきそうだったが、結果的にはバルドナードが火消しをしてくれたことにより、中川にダメージは無く、ブルペン陣の一体感もより高まったのではないかということとなり、阿部監督の判断は正しかったという評価に一変することになった。
キャッチャー出身ということで、ピッチャーの些細な変化を見逃さず、さらに相手打者の傾向やデータを見ながら、ここぞという場面で躊躇することなく交代を命じられるところは、さすがだと思わせてくれたし、常に隣にいる元コンビの杉内ピッチングコーチも、あうんの呼吸で投手に準備をさせているのだろう。
もちろん、上手くゆかないこともあるだろうが、ここまで巨人の防御率が好成績をおさめている裏側には、この二人の状況判断というのは大きな役割を果たしているように思える。
攻撃面では、高橋に苦労した分、後半に打線が機能するようになり、吉川、門脇にもタイムリーが生まれた(萩尾もマルチ)。
岡本は5打席立ったけど、四球があったので、結果的には4打数3安打の猛打賞で、打率も爆上がり。打点こそなかったが、好調をキープしてくれていて本当に頼もしい。
さらには、8回の佐々木の犠牲フライの場面、実はサンタナが捕球したところで岡本もセカンドからサードへ走っている。レフトフライでサードへ行くのは珍しいが、阿部監督も「和真は走塁の意識が今季は本当に高い」と評価しているように、凡打でも全力疾走している場面が多く、そういうところで若い選手たちも引っ張っているし、坂本への刺激にもなっているのではないかと思う。
(坂本も今季は本塁突入の場面など、積極的な走塁が見受けられる)
全体としては、序盤は送ろうとして失敗し、ならばとエンドランや盗塁をしかけても失敗しで重苦しい展開だったが、終わってみれば5-0の快勝。
チームの貯金も1個となり、まだ一回りが終っていないことを考えても、頑張っているのではないかと思う。
昨年までもシーズン序盤に良い時期があったりしたが、選手の好調さに助けられてという形も多く、状態を落とす=チームが失速ということを繰り返していた。今季は点が取れないなら取れるように仕掛けたり、余計な点を与えないようにベンチと野手が一体となって守りを固めたりなど、あの手この手の工夫がみられる。
原前監督のような、あっと思わせるような奇策をするのではなく、あくまでもオーソドックスだが、戦況の中で瞬間的に判断する首脳陣の連携が、この3連勝には見えていたような気がする。
今日からはホームに戻っての広島との3連戦
戸郷は今度は九里との対戦で、ヘビーな戦いになるが、相手からしても「戸郷との対戦かぁ~」って思ってるだろうし、根負けした方が負け、という展開になるのは容易に想像がつく。
西舘が登板過多気味なのは気になるので、終盤の継投がどうなるのか見えないが、勝ちパを出さず、泉や船迫、高梨らで逃げ切れるような展開に持ち込めれば最高だ。
管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/
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