ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

本当に統一球のせいなのか?についてちょっと書き留めておきたい

昨日、今日はゲームもないので、明日からのDeNA戦を迎える前に、ちょっと書き留めておきたい。

統一球が採用された2011年シーズンから巨人に限らず、野球界全体が変わった。

「飛ばないボール」だからホームランは期待できない、だからこそ、1点が重くなってくるので、バント、盗塁、チームバッティング・・・小技を生かして1点を取ってゆく野球に・・・

ただ、昨シーズンから見ていて、「本当にそうなのか?」という疑問も一方ではある。

確かにホームラン数は各チームとも激減し、平均打率も下がった。

が、それは本当に統一球のせいなのだろうか?

何人かの野球評論家や、私のような野球ブロガーは

むしろ、ストライクゾーンが広がったことによる投高打低の方が影響力が大きいだろうと・・・・いう意見が多い

私もこの意見には大賛成。

統一球の影響と思われる「入った!」と思った打球がフェンス手前で失速・・・外野オーバーかと思われた打球が、結果的に外野フライに・・・というシーンを目にすることはある。あるにはあるが、じゃあ1試合の中でそれがどれほどあるかといえば、それほど数は多くない。打者が5分近くも打率を落とすほど影響しているかと言われれば、はなはだ疑問ではないかと思う。

野球素人の我が家のカミさんが、中継を見ていて、去年から増えたキーワードがある。

「えぇ~~~今のホントにストライクぅ~~~?」

ひょっとしたら、これを読んでみる皆さんも「う~ん、今のは微妙だよなぁ」とか「今日は判定が辛いな」と思うことが、実は増えてやしないだろうか?さらに言えば、2ストライクからのハーフスイングはほとんどの場合”スイング”と取られることの多さも。

ま、ハーフスイングの判断基準は審判に一任されている(はず)ので、ルールの改訂云々とは関係ないですが・・・(試合時間短縮が叫ばれている中、審判の判断でハーフスイングの基準が下がった可能性は否定できませんが)。

左右に広がったストライクゾーンはもともと相対的にコントロールの良い日本の投手には追い風となり、むしろコレが原因で一気に投手の防御率が下がったといっていい。これによって外へ逃げるスライダーを持つ投手は水を得た魚のようになり、困ったら外角低めへスライダー。それを生かすために、インコースへボール球・・・という配球を誰もかれもやるようになった。

打者は外角のスライダーを打つために、どうしても踏み込まざるをえず、必然、インコースの甘い球が来てもスタンドインするほどフルスイングが出来ないという悪循環が、長打が減っている大きな要因ではないかと考えるがどうだろうか?

そして、もう1つが”飛ばないボール”になったことでストレートに差し込まれることが多くなったということ。巨人の場合は長打力のあるバッターにベテランがいるので、一概に比較するのは難しいが、ストレートに振りまけてファールになるケースは明らかに増えた。

さらに言うなら、長打が出にくいという固定観念が「チームバッティングをしなくては・・・」という強迫観念になり、ボールをよく見ようと始動が遅くなり、さらに長打を出にくくしているという悪循環。

で、これらに見事にハマってしまったのが、我が巨人打線ということなんじゃないかと・・・もともとスモールベースボールを軸としていたヤクルトや広島は、統一球によるデメリットは少なく、むしろ投手陣に良い影響を与え、自分たちの野球がしやすくなったことが今シーズンの好調さに繋がっている。

圧倒的な攻撃力で、守備力の低さをカバーする野球をしていたわけだが、今シーズンは補強とキャンプ中のケガ人の少なさにあぐらをかき、”統一球による野球の変化”に王道で対抗しようとして玉砕している現在・・・

じゃあ、どうすればいいんだよ!ってことになるが、これは答えを出すのが難しい。

1)足を使う

たとえば、足の速い選手・・・長野、藤村、鈴木(代走で使わず)、寺内、松本を先発で固定し、長野以外は徹底的にゴロを打って内野安打を狙う。阿部、村田、坂本が走者をかえすというわかりやすい図式にするとか

2)何もかえない

統一球であることは忘れ、「フェンス手前で失速?結構、問題ない!」と、今までの自分のスイングを貫き通し、2ベース、3ベースを積極的に狙ってゆく・・・とか

3)配球パターンを逆手に取り、外角打ちをマスターする

外角球は自信を持って見逃して、甘い球のみを打つことに全神経を注ぐ・・・・

勝負球が外角に来る可能性が高いのであれば、それをいかにしてヒットゾーンに落とすかに練習をしぼり、相手の配球パターンをつぶす。

といったところだろうか?

極論を言えば「投手は必ず0で抑える!」なんてムチャぶりも言いたくなるが・・・(笑)

各球団とも統一球対策でキャンプでは、より速い球を打つ訓練をしたり、ソフトボールなど重い球を打つとか、工夫してきたが、一番効果的なのは楽天がやったアーリーワークによる徹底的な素振りじゃないだろうか?あれをやると力みのとれたスイングが身に付き、スイングスピードも速くなる。力みが取れれば甘い球を打ち逃すことが減り、スイングスピードが上がれば、よりボールをじっくり見ることができる。

まだ楽天も効果が完全に出ているわけではないが、それでも昨シーズンに比べれば攻撃力は上がっているようだ

ついでに言えば、自分のスイングを崩さないためのシートバッティングは必要だが、一方で外角を打つためだけの練習も時間の中に取り入れるべき。もしくは、打たなくていいから外角を見極めるための練習でもいい。これまで自分の体に染みついたものを変えることはできないだろうが、そこに1つ何か上乗せすることができれば、打開策は見つかるはず。手厳しい評論家はキャンプで居残りをする選手が少なかったので、こうなることは予想できたなんて言っている人もいるが、シーズンが始まったからハードトレーニングはダメだなんてルールはどこにもない。他のチームよりも力が劣っているのであれば、シーズン中でもレベルアップするためのトレーニングはするべきだろう。

どちらかというと、調子を崩さないために調整程度の練習を日々行う選手は多いと思うが、トレーニングで調子を崩すくらいなら、とっととファームに行ってもらい、辛いことを自ら進んでやる選手だけが残るくらいじゃないと、今の状況は打破できないんじゃないだろうか?

本日、NPB選手会から「統一球の見直し(及び検証)を行ってほしい」と要望をだしたようだが、統一球による飛距離の低下だけが問題ではないということを認識してほしいし、ボールの見直しで解決しようするのではなく、今のルールの中でいかに勝つかを考えてもらいたいと思う。

(そもそも、統一球にはしたのは次のWBCをにらんでってのも理由だったはずだし、今、元に戻すのはあまり意味がない)

さて、我が巨人の近況はと言うと・・・・

宮國のフォームを修正

笠原を5月3日に先発で

ヨシノブ、金属バットでフリー打撃(数をこなすため)

キャプテン阿部ナインへ「もっと笑え!」

といった見出しが目に付いた。

ま、どれも結構なことだけど、、、、生涯打率 .213の村田コーチに打撃について、あ~だ、こ~だ言われても・・・って選手が思っていやしないか?とか、勝呂コーチの守備の教え方まちがってねぇ~か?といったファンのつぶやきの方が気になるワタシ。

明日の熊本、明後日の鹿児島は残念ながら「最下位シリーズ」となり、滅多に巨人戦を見れない九州の巨人ファンの方々がどのような気持ちで応援に行くのか気になるところだが、本来、地方球場に強いはずの巨人打線が、本領を発揮して、いやなムードを吹き飛ばしてくれることを願って応援しようかと思う。

追伸

グラちゃん(ロッテ)、3勝おめでとう!正直、私は何で出されちゃったのか理解に苦しむんだけど・・・(これも清武のせい?)。なんかものすごいお金掛けてリハビリさせて、元に戻ったところで余所に!って、そんなことしてるから、こんなことになっちゃうんだってフロントに小一時間・・・・(爆)

ま、異論反論あると思いますけど、とりあえず、一度、ザクっとでいいから、文章で残しておきたかったんで。

わたしがブログで、いくら叫んでも届かないのはわかってるからイイが、できれば影響力のある評論家の方々は、あんまりオーダーとか、采配について言わないで・・・・(って、それでメシ食ってんだから無理か?)。原監督もあの性格だから、周囲が言えば言うほど、意地になっちゃいそうで・・・それが怖い

ダル vs 黒田の対決にドキドキしながら書いてます・・・