ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/18 巨人 2-5 中日 → まるで四月を思い出させる重さだな・・・リーグ優勝者の自信が感じられない

巨人 2-5 中日 CS成績:1勝2敗0分(1勝はアドバンテージ)

勝利投手:伊 藤 1試合 1勝 0敗 0S

セーブ :山 井 2試合 0勝 0敗 2S

敗戦投手:ホールトン 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:ホールトン→小山→高木京→高木康→西村 捕手:阿部

中日:伊藤→浅尾→山井 捕手:谷繁

本塁打

巨人:

中日:大島1号ソロ

東京ドーム

日テレG+にて観戦

(解説 水野雄仁立浪和義 実況 河村亮 

 巨人リポーター 田辺研一郎、中日リポーター 吉田太一

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中日ドラゴンズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージの第2戦は、先発のホールトンが四回途中までに3点を奪われる苦しい試合展開になった。打線は、一回に坂本がタイムリ二塁打を放ったものの、二回以降は沈黙。終盤の八回に長野のタイムリーヒットで追撃したものの、2対5で敗れた。きのうに続き敗戦のジャイアンツは、アドバンテージを含めて1勝2敗となった

Yomiuri Giants Official Web Site

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キーボードを打つ手もなかなか進まず、気が付けばこんな時間に・・・

シリーズ開始前、この戦いは最終戦までもつれる事も覚悟していたので、言ってみれば3敗くらいは想定内ではあるんだけど、この2戦を見る限り戦いになっていないのが気がかり。

昨日はまぁ実戦感覚を取り戻すためのゲームだと割り切って、5番の村田や亀井の先発など不満はありつつも、結果が出なかったことでむしろ今後のオーダーの方針が決まったんじゃないかと無理やり自分を納得させていただけれど、今日のゲーム運びを見る限り4月の暗黒期を思い出させるようなベンチの雰囲気を感じて心配になった

短期決戦とは言いながら6ゲームは結構長い。一方で、こういう戦いは勢いに乗ってしまうとトントンと連勝を重ねて気が付けばシリーズが終わっている・・・ということもあるのが怖い。

2試合通じて感じるのは、巨人には「勝たなければいけない」というプレッシャーで選手が力を発揮できず、打者は打席でのスイングにも力なく、打つべきボールの選球眼が狂ってしまっている。ピッチャーは相手に向かってゆく気迫が希薄で、どうにも逃げのピッチングというか慎重になりすぎて自分を苦しめている感じがする。その一方、中日はヤクルトに勝ったという勢いと「負けてもともと」というような吹っ切れた雰囲気で、高木監督の「ひと泡吹かせる」じゃないけれど、チーム全員が巨人に対してただでは負けてやらね~よ!という気概をもって挑んできているように思う。

ま、お互いの立場を考えれば無理からぬことではあるけれど、はじめてCSを経験するわけじゃないし、もう少し伸び伸びと出来ないものだろうか・・・・

今日のゲームに関して言えば、のっけからホールトンはリアルグラブトスになってしまうようなプレーがあったり、審判との呼吸が合わなかったりで平常心では無かったように思うし、足に当たったと自分でジャッジして、おざなりなプレーをしたりと良いところが無かった。レギュラーシーズンなら阿部がその辺はうまくコントロールして立ち直らせるんだが、自分のことで精いっぱいだったかなぁ~~~

ホールトンと小山で6イニング投げたが、四球が6個・・・これじゃあ相手に流れを渡してしまってもしょうがない。一方の伊藤準規は制球に難があるイメージがあったんだけど7回2/3で四死球は1個だった。これが守備は短く、攻撃は長くというリズムをチームにもたらせて中日ペースでゲームを進められてしまった要因の一つだろう。

小山にしても阿部にひと呼吸入れてもらい、ギアを変えてからのブランコ、平田を打ち取ったピッチングは見事だったので、あれが最初からできていれば雰囲気も変わったんじゃなかっただろうか。

中日の大野、伊藤といった若手に負けないように、こちらの若手も・・・といえば、高木京はシーズンと同じ腕の振りで非常に良かった。旧高木も7回を3人で抑えたし、この両高木のピッチングが8回の攻撃のリズムを作ったと言ってもイイ。昨日の福ちゃんも堂々と投げていたし、グッさん、西村といったブルペン陣の柱よりもCSに関しては安定感がありそうな感じに見えた。状態の良い選手を後手に回らないように使ってゆくのが大事な短期決戦では、先発投手の出来次第で彼らを早めに起用してゆくのもいいのではないだろうか。

(少なくとも今日の高木京の投げっぷりはチームに勇気を与えると思う)

むしろ問題は攻撃陣か・・・・(涙)

すぽるとでも「緊張はしない」と言っていた長野は普段通りのバッティングが出来ていたと思うし、同じくポジティブ思考の坂本も第1打席の右打ちは見事だった。

が・・・・

心配なのは阿部の状態。昨日はノーヒットだったけれど当たりは悪くなかったので大丈夫と思っていたのだが、今日のバッティングは阿部らしくないスイングだった。あの、どこに投げてもストライクゾーンならヒットにしていた手のつけられない阿部の姿ではなく、明らかなボール球にも体がついていこうとしている調子が悪いバッターのような打席での姿が非常に気になった。

谷繁のリードにハマってしまったというのもあるかもしれないが、昨日の浅尾のフォークを3球とも空振りしてしまってから、今日の伊藤のフォークにも空振りで、インコースの落ちる球につい手が出てしまうというのを谷繁に見破られてしまった感じ・・・

(とはいえあそこにワンバンしそうなくらいの落ちる球を投げ切るのは非常に難しい。一歩間違えばホームランになるコースだし・・・あそこに投げさせた谷繁と投げ切った浅尾、伊藤を褒めるべきなんだろうけど)

そのせいか、高めの釣り球に手が出たりとか、抜けた変化球に空振りしたりとか・・・好調時の阿部には見られないスイングのオンパレードで明日以降が不安になった。

切り替えて自分を取り戻してくれればいいが、狂った歯車を元に戻すのは簡単にゆかないと思うし、リードの事も考えなくてはいけないし、チームの雰囲気も作らないといけないわけで、ここから盛り返してゆけるかどうかは明日の阿部の状態次第ということになってしまいそうだ

話は変わり、さすがに昨日のバッティングを見た上での今日では、原監督も村田を5番に置くのはあきらめたようだ(苦笑)。ちょっとガンコなところもあるので、意地になって5番に置き続けるんじゃないかと心配したけれど、その辺の柔軟さはまだあったようで、少し安心。

ただ、昨日唯一マルチヒットを打ったヨシノブに今日は快音無しで、結局、5番不在というのが改めて浮き彫りになってしまった(一打席目の三振はインコースに投げ切った伊藤の勝ちってことで仕方ないが)。

っていうか、5番に指名された時点で何か目に見えない呪縛にはまってしまうのか?(笑)このままでは、「5番打者の恐怖」なんて都市伝説が生まれそうだ

2番、5,6,7,8番が2試合で37打数3安打2四死球では点が入るはずもないし、下位でチャンスを作って上位打線に!といった大量得点のパターンも作れるはずがない。昨日は亀井と村田をやり玉にあげてしまったが、この二人に関わらず他のメンバーも打てないようでは誰をどうやりくりしても同じか・・・・(涙)

調子があがるのを待つわけにはゆかないので、今のメンツの中で、まだマシと思える選手をしっかりと見極めて、適材適所でオーダーを組んでゆくしかないかなぁ。まだ試してないのは谷と寺内か?このままじゃ鈴木の足を使うことなく、出番なく終わってしまいそうだ。

キーになるのは5番だと思っていたけれど、阿部が機能しないんじゃ5番うんぬんを語っても仕方ない。今日の仁志のコメントじゃないけれど、キーになるのは1番、長野になりそうだ。彼が出て塁をかき回すといった全力プレーを見せることで、チームに勇気と勢いを与えてくれるのを期待するか。事実、初回に坂本のヒットで一気にホームを駆け抜けた時と8回にタイムリーを打った時には球場の雰囲気も良かったし・・・

ま、明日負けたら完全に追い込まれるわけで、もう開き直るしかないね。吹っ切れた時の巨人打線のパワーを明日見せてくれると信じたい

(管理人:みんぐ)