ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/30 巨人 3-7 日ハム → 先発がゲームを作れないと苦しいという典型。でも、随所に良いプレーはあった

巨人 3-7 日ハム 対戦成績:2勝1敗0分

勝利投手:ウルフ 1試合 1勝 0敗 0S

セーブ :

敗戦投手:ホールトン 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:ホールトン→高木康→小山→高木京→ゴンザレス 捕手:阿部→實松

日ハム:ウルフ→宮西→石井→増井→武田久 捕手:大野→鶴岡

本塁打

巨人:

日ハム:稲葉1号ソロ

札幌ドーム

テレビ朝日にて観戦

(解説 工藤公康ダルビッシュ有 実況 清水俊輔

 巨人リポーター 中山貴雄

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ホームで2連勝して敵地・札幌ドームで迎えた北海道日本ハムファイターズとの日本シリーズ第3戦は、序盤から大きなリードを許す苦しい試合となった。ジャイアンツは先発のホールトンが二回につかまり三回途中で降板。打線は五回に坂本、八回に石井がタイムリーを放つなど反撃に出たがあと一本が出なかった。ホールトンの後を任されたリリーフ陣も自らのミスなどによりゲームの流れをつかむことができないまま敗れた

Yomiuri Giants Official Web Site

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最初に、

やっぱ、さすがパリーグの覇者だね、一日置いて、しっかりと本拠地で良いパフォーマンスをされてしまった。題名の通り(そして監督のコメント通り)先発が3イニングもたなければ、ひっくり返すのは難しい・・・・

ゲーム前には「やっぱり亀井かよぉ~~~日シリでも亀井LOVEは変わんねぇなぁ~~~でも、まぁ守備に関しては信用できるしなぁ・・・」と思ったもんだが、ま、8番という打順を考えれば1安打だし、走塁でも良い所を見せたし、まぁこんなもんか。

守備力では矢野よりも上だし、右ピッチャーだったから・・・とは思うけど、矢野の調子がいい間は9番以外のスタメンは固定でも良かった気がするな

ホールトン、ウルフの両外国人投手の投げ合いで、ハマるか炎上するか二者択一??というのを想像していたんだけれど、ホールトンが炎上とは・・・(涙)

稲葉のホームランがトリガーになった気はするけれど、今日はコントロールに苦しんでた。前回登板からの間隔としては丁度良いと思っていたんだけど、短期決戦ではむしろ4~5日くらいの方が気持ちが落ちないのかもしれない。

(あくまでも机上の話だけど)この札幌で一気に決めてしまおうと腹積もりをするなら、いっそのこと2回の2失点で交代させて、中継ぎフル稼働で無理やり勝ちに行くというやり方もあったろうけど、さすがにそれは・・・ないわな。

周りが言うように、札幌では最低1勝をノルマに本当の勝負は東京ドームに戻ってからと考えるなら、余り無理な使い方はしたくないので、ホールトンが立ち直ることを願って続投というのも仕方ないのかな?ただ、今日はホールトンもイラついていたけど、なんか阿部が結構平常心ではなかったように見えたのが、気になっていた。

ストライクと決めつけて、立ち上がる姿が目立つようなキャッチャーではないと思っていたんだが・・・・5回の走塁もTVで見ていても「アレ?ヤバイ?」という感じで走っていて途中交代したが、恐らくゲーム前の段階からあんまり良くなかったんじゃないだろうか?

初戦で大活躍したボウカーは、あれが逆にバッティングを狂わせてしまったかな?初戦はセンター方向も意識していたようだけど、すっかりと「ひっぱり専門」に戻ってしまったようだ。正直なところ4回のゲッツーはかなり痛かった。ファーストの守備は安定しているので、守備力重視なら代えたくないんだろうけど、相手からしたら最終バッターのボウカーは意外性があって怖いわけで、やっぱり村田の後は矢野を置いて欲しい・・・

ウルフのようなツーシームを駆使するピッチャーは、どちらかというと苦手にしている巨人打線。ツーシームって手元で変化する前に早めに叩くか、引きつけて見極めるかのどっちかしかないんだけど、スピードもあって今日は三振と内野ゴロを連発してしまった。内野ゴロ率が60%超えていて、ライナーはわずか2%って数字らしいので、それだけ見ても綺麗に打ち返すのが難しいのはわかる。

あとはランナーを出して、リズムを狂わせるのが手なんだが、それが出来たのが5点ビハインドでの5回だった。

もう少し早くできれば・・・と思ったけど、まぁ後の祭り

炎上した2,3回を無視して(汗)4回以降だけで見てみれば2-3と結構、お互いに熱いゲーム展開をしているので、大差で負けたからと悲観はしたくないところ。

歯が立たずに負けたのなら悔しさもひとしおだが、良いプレーもたくさんあった

何といっても今日は松本が攻守に光ってた。

人工芝であのダイビングは一歩間違えばケガに繋がるプレーだったけど、あれがなかったら希望を持つことなくチャンネルを変えていたかもしれないし、あれで流れが変わるかもしれないと熱くなった。

8回のフェンスに跳ね返ったボールのキャッチは、半分まぐれとしてもアレがグラブに収まるだけでテンションは上がる・・・

村田も連夜のファインプレーだったし・・・

松本→坂本 のヒットが3度ずつ、坂本にはシリーズ初のタイムリーも出た。特に8回の打席では変化球のコントロールに苦しむ半面、ストレートはキレッキレだった増井に対し、フルカウントからストレートしかないという場面で、ストレートを待ちながら抜けた変化球に合わせてバットに乗せるあたり、増井に対する研究と集中力が合わさった素晴らしいヒットだった。松本、實松も大振りすることなくあの速い球に合わせていたし、惜しむらくはヨシノブ、村田がリキんじゃったことくらいで、9回にも松本、坂本が意地を見せて武田久をドキっとさせた。

何より途中出場の實松は、ワイルドピッチを何とか体で止めて欲しかった・・・と思う以外は阿部の代わりを立派に務めた。もしも明日、阿部がキャッチャーが難しいけど、ファーストなら・・・というのであれば、ファーストを阿部にしてキャッチャー實松でもいいくらいの働きをしてくれたと思う。

(DHを阿部にするとゲーム中にキャッチャーに戻した時に不都合が出るから、やっぱ、ファーストで・・・)

小山&新旧高木とゴンちゃんは完ぺきな投球とはいえなかったけれど、とりあえず登板させることはでき、これで投げてないのは西村だけとなった。高木康は去年までの実績から信用指数は高くないけれど、今シーズンはめちゃくちゃ腕が振れてて、結構頼もしかった。今日は久し振りってこともあるだろうし、緊張もあってか、あまり振れてなかったけど、今日投げたので少し落ち着くだろう。高木京は逆に腕を振りすぎちゃって・・・(苦笑)ま、1年目のピッチャーで日本シリーズに投げるってこと自体スゴイことだけど

でも一方で不安も増えた

まずは何といっても阿部の状態。

守りは最悪いいとしても打つ方で阿部のバッティングが使えないとなると、攻撃力は大きく落ちる。松本、坂本が今日は存在感を示しただけに、後ろに阿部が控えているのといないのとでは相手に対するプレッシャーも変わってくるし、何よりキャプテンがグラウンドにいないとチームが不安になる。

さらに増井、武田久には意地を見せる事が出来たが、石井に関しては全く歯が立たない状態。いや、確かにいい投手だわ・・・・(汗)

同じ三振でも長野が根性の粘りを見せたけど、あれは長野だから出来る芸当であって、並の打者なら亀井、寺内のような三振がいいところ。特に右打者に対しても素晴らしいピッチングをしているだけに、何か対策を考えないと、好調時のグッさんがそうだったように、相手の勢いを止めるだけでなく、焦りも生みだす効果もあって、かなりやっかいなピッチャーだ。

おまけに、沈黙していた日ハム打線を起こしてしまった。

実際のところ、ホールトンがあそこまで悪くなければ、日ハム打線も1,2戦の結果が頭をよぎり、あそこまで伸び伸びと打てなかったかもしれない。

打ち始めると怖い打線を目覚めさせてしまったことで、明日以降は投手陣にさらなるプレッシャーがかかることになってしまった。ま、それはお互い様だと思うけれど、何だかんだいって本拠地の声援ってのは選手の力になるし、あの応援に後押しされてのバッティングに関して言えば、札幌では攻撃力では日ハムの方が上かもしれない。

明日は宮国 vs 中村と予想されていて、今日の外国人対決のように、明日は若手対決となる。

お互い、先発のコマは同じようなキャリアをぶつけてのガチンコの戦いになってるが、今日のところはホールトンが調子悪くて負け。明日は大舞台でどちらが平常心で投げられるかが、キーになりそうだが、そうなると応援の大きさで中村が有利か?

どちらにしても、0-0で終盤まで行くような展開にはなりにくいだろうと思うので、先取点、それも1点ではなく2点を先にとって、相手よりも先に勝ちパターンに持ってゆきたい。仮に明日負けても、東京ドームに戻ってこれるから・・・という負け惜しみは言うことはできるけれど、さすがに札幌3連敗というのが頭をよぎるようになると、選手にいらんプレッシャーがかかるし・・・逆に明日を取れば一気にリーチをかけて、5戦目は最悪負けても・・・という気持ちで挑めるので、すんなり決まってしまうかもしれない。

原監督がどういう計画でシリーズを戦おうとしているかわからないけれど、明日の4戦目は何が何でも取りに行くという必至かつ非情な采配を個人的に期待したい

隙を見せると、あっという間に追い込まれる・・・一人の力投で一気に流れを呼び込めるってのはCSで経験してるしね、その意味では日ハムに元気を与えてしまったのは嫌だが、すんなり決まってしまうかも・・・という流れから、先の見えない五分五分のガチの勝負になったことで、見ている側としては「面白くなってきた」とも言える

(と強がりを言って締めておく)

ゲスト解説のダル・・・もう少しペラペラとしゃべってくれるか、毒を吐くかと思ったけど、意外に普通の解説だった・・・実況の清水アナ、解説の工藤氏が必要以上に気を使っていたのが、やけに気になって、途中、BS1に変えてしまった・・・

(管理人:みんぐ)