巨人 3-1 ヤクルト 対ヤクルト: 2勝 0敗 0分
勝利投手:菅野 3試合 2勝0敗0S
セーブ :西村 8試合 0勝0敗5S
敗戦投手:石川 3試合 1勝1敗0S
投手リレー
巨人:菅野→西村 捕手:阿部
ヤクルト:石川→平井→七條 捕手:中村
巨人:ロペス5号ソロ
ヤクルト:
東京ドーム
日テレG+にて観戦
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ヤクルトスワローズとの2回戦。巨人は4回に先制点を入れて試合の主導権を握ると、7回、8回にもロペスのホームランなどで追加点を奪った。ヤクルトは8回に反撃するも、得点は1点どまり。巨人がそのまま逃げ切った。菅野は8回1失点で、今季2勝目
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今日のゲームはどうしても菅野につきてしまうよなぁ~~
普通に見れば、147km/hの速球を阿部のミットめがけてキッチリと投げ、すべての変化球でストライクが取れる。表題のとおり非常の完成度の高い才能あふれる投手だという印象。ま、実際、その通りなんだけど、興味深いのは初戦、2戦目、そして今日と投げる毎にレベルアップし、前の試合での課題を短時間で克服している適応力の高さと、ランナーを背負ってもピッチングに変化のないメンタルにあると思う。
2戦目で6回に突然球速が落ち失点したのが、完投を意識して自らペースを落としたのか、単純に疲労なのかわからないが、その点も今日は修正してきているように見えた。
打者をどう打ち取るかというよりも、そのイニングをどう抑えるか考え、そのゲームをどうやって勝つかを考えているような頭の良さを感じたのは買い被りかもしれないが、あのマウンドでの所作、ランナーを出しても動じない落ち着きを見ているととてもルーキーとは思えないのは確か。
浪人していた1年間については実戦から遠ざかっていたことは多く取りざたされるが、逆にいえば1年間という期間、実戦から離れて野球という競技を見つめなおし、自分に足りない点を鍛えることが出来たと考えたらどうだろう?いざプロの世界に入ってしまえば、自分の技術をとことん磨く事が出来るのは自主トレとキャンプだけになってしまう、それは学生時代もそう。
実戦から離れ、自分のスキルを1年間かけてアップすることができる貴重な期間だと考えれば菅野にとっての浪人は長い自主トレだったと思う事が出来る。その中で、学生時代に話題となった速球を磨くことではなく、数多くのゲームを見ることで「制球力」だということに気づき、それを磨くとともに、三振をとる手段ではなくいかに少ない球数で打ち取るかということに考えを巡らせてきた一年(一念)。
その答えの一部が垣間見えたような気がした今日のピッチングだった
ただ、プロの先輩たちのスキルも相当なもの
このまま黙っているとは思えないし、菅野自身が研究され被弾することも出てくるだろう、しかし、その経験すら時間をかけて克服するんじゃないかという期待感と潜在能力の高さを感じる。
唯一の欠点は、やはり1年間の実戦経験の無さからくる駆け引きの経験値の無さと、1ゲーム投げ切るスタミナ、さらにシーズン通してローテを守るスタミナ、中6日でコンディションを整えるルーチンなどは圧倒的に不足しているのは事実
ま、ルーキーでそれらを兼ね備えている選手なんていないに等しいわけで、1年目にそこまで求めるのは酷か・・・・
昨年1年間を長い自主トレ、今シーズンをプロで戦うための勉強の1年とするなら、来シーズンはさらに成長した姿を見せてくれる。
でも、まだ3試合の登板で2勝0敗、防御率は 2.35なれど23イニングで被安打14、死四球2、そして奪三振26(リーグ1位)という結果は、上原2世と期待されるのも無理はないな・・・・
さて、打線の方はというと2番に寺内、8番に大田を起用して左対策兼お試しというオーダーだった。結果的には石川のピッチングが良かったのもあるけれど、左投手に苦労するという図式は変わらず、相手のミスに助けられた1点目、2点目だった。
今日のボウカーは石川に合わなかったけれど、ロペスは七條からホームラン。
昨シーズンは今日のような1点差、2点差というゲームを取り続けて優勝したわけで、バカスカホームランを打って空中戦を繰り広げるよりも、むしろ巨人らしいゲームだったと個人的には思う。
チームの状態のよさに釣られるように西村もキレキレで早くも5セーブを記録。ちなみに西村は8試合10イニングの投球ながら15奪三振とリーグ4位につけているのにビックリ。
内海、澤村、杉内がシャッキリするまではホールトン、菅野の金土は完全に表ローテとして計算できそうだ。
(ますます土曜のチケットがとりづらくなる)
その内海が明日の先発。1年目のルーキーにここまで話題をかっさらわれると燃えてくるものがあるだろう。投手陣のリーダーとして、リーグ一回りとなる区切りのゲームでナイスピッチングをして、気持ちよく阪神を東京ドームで迎え撃ちたいものだ
(管理人:みんぐ)