ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

9/10 巨人 2-1 DeNA → いやいや、お立ち台には寺内もあげようよ!(笑)

巨人 2-1 DeNA 対DeNA: 16勝 4敗 1分

勝利投手:内海 22試合 12勝5敗0S

セーブ :西村 62試合 4勝3敗36S

敗戦投手:三浦 23試合 8勝12敗0S

投手リレー

巨人:内海→山口→西村 捕手:阿部

DeNA:三浦→長田→大原 捕手:黒羽根

本塁打

巨人:阿部31号ソロ

DeNA:ブランコ37号ソロ

HARDOFF ECOスタジアム新潟

日テレG+にて観戦

(解説 水野雄仁  実況 蛯原哲田辺研一郎

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新潟で行われた横浜DeNAベイスターズとの21回戦は、先発の内海が四回まで一人も塁に出さない素晴らしい投球を披露する。四回、阿部に一発が飛び出し先制するも、五回にブランコの同点弾で振り出しに戻された。1対1で迎えた七回、高橋由のヒットなどでチャンスを作ると、ロペスがタイムリ二塁打を放ち勝ち越しに成功。内海は7回1失点の好投、後を受けたリリーフ陣もピンチを背負うが、1点差を守り切った。チームは3連勝でマジックをさらに減らした

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9回表、ブランコのセカンドゴロの処理、荒波の併殺・・・

この2つのプレーが際立った

モーガンセーフティバントに対して、ロペスがカバーしそこなって出塁させてしまい、1点差という事もあって、一気にピンチの様相になったところで、寺内がブランコの速い打球を止めるのが精いっぱいというプレーではなく、しっかりと捕球し、しかもセカンドで刺すことが出来たことで、ロペスのミスをフォローしただけでなく、相手の進塁も防いだという意味では、ビッグプレーだった

さらに、多村、後藤と四球で出塁を許し1アウト満塁という絶体絶命のピンチでバッターは荒波。外野フライで同点という場面にセカンドゴロをしっかりと併殺でしとめて、チームに勝利をもたらした。

ベンチで見ていた内海も同点は覚悟していただろう事が、ゲームセット直後の表情からもうかがえるくらい、大ピンチだっただけに、ホームランを打つのに匹敵するくらいのプレーだった。

特に自らのミスでピンチを作ってしまったロペスと西村にとって、ミスを帳消しにしてくれるプレーで、チームの強さを象徴する場面だったと思う

(ただ、あの場面はファーストランナーの後藤が寺内のタッチをかいくぐるか、立ち止まって一瞬でもプレーにタイムラグを作り、荒波が最低でも1塁で生きるような機転をきかせていたら・・・・と思うのだが、さすがに難しいか(汗))

本当なら、ロペスと一緒にお立ち台に上がり、二人が握手なり肩を組むなりしてくれたら最高のシャッターチャンスが見れたんだけど・・・

ま、いっか

チーム得点1、2位(DeNA 550点、巨人 540点)、チーム打率1、2位(巨人 .267、DeNA .265)の戦いなので、ノーガードの打ち合いになる予想を立てていたけれど、内海、三浦という技巧派タイプの予想を越える投手戦で、見ごたえのある展開で進んでいった

決して貧打戦ではなく、お互いが一歩も譲らないプライドをかけた投げ合いは見ていて気持ちよく、テンポの良さと相まって、どんどんゲームが進んでゆくのは、これぞプロと言うナイスゲームだったと思う

巨人が阿部の一発、DeNAがブランコの一発で点を取り合うと、ここから一気に流れが乱打戦になるか?と思ったものの、両投手はさらにお互いの持ち味を発揮して、追加点を許さない。

そんな中、7回に由伸がヒットで出ると、原監督は勝負に出て鈴木を代走に送り出す。

盗塁をしようかというところで、坂本がファーストフライに倒れ、2アウト1塁となってしまうが、その後、警戒される中、さらに鈴木が盗塁をしかけて成功する。

次のロペスではなく、寺内勝負にしなかったことが結果的にゲームの明暗を分ける形になってしまったが、打ったロペスも素晴らしい。

DeNA側に立てば、7回以降の継投に自信を持つ巨人を相手にするのならば、このイニングは絶対に0で抑えるという気迫と細心の注意が必要だった。その采配の違いは、8回の表、1アウト2塁で石川を迎えたところで、すかさずグッさんにチェンジした原監督の決断に現れた

6回に石川にはヒットを打たれているとはいえ、内海自身の球数もボールの勢いも、序盤にくらべて大きく落ちていない状況だっただけに、同じ左のグッさんに代えることに「えぇ~~~!」と思ってしまったし、ここで1点でも失えば内海の勝ちの権利も失うので、自分だったら・・・と置き換えるなら、同点覚悟で石川、梶谷(今日の梶谷は内海にタイミングがあってなかったし)、モーガンには続投させてかもしれない・・・・

失敗すれば内海の勝ちがなくなるだけでなく、采配についても非難を浴びていたかもしれない事を考えると、非常に勇気のいる采配だったと思う。おそらく過去のデータや確率、今のグッさんの状態などを考慮しての交代なんだろうが、その信頼に応えたグッさんもさすが。

色々と賛否はありそうだけど、私は単純に「スゲーな、勇気あるな」と思った

ゲーム中に、内海と川口コーチの談話として、3年連続最多勝セ・リーグでは今までにない記録という事で、狙えるのであれば可能な限り狙ってゆくという話があった。

セ・リーグの新記録ということであれば、普通のシーズン記録とも重みは違ってくるし、それが狙えるという事は、優勝にも近づいてゆくことになり、先発に勝利がつくくらい長いイニングを粘ってくれるのであれば、中継ぎを休ませる事にも繋がる。

最多勝を争える投手は他に、杉内、菅野などもいるので、内海だけを・・・・というのは抵抗が無くもないが、内海が狙うと宣言することで、他の投手の闘志にも火がつくのであれば、相乗効果としてチームにとってはプラスになるんじゃないかと思うので、マジック減らしをして優勝に向かって進むのはもちろんだけど、その後のモチベーションを保つ意味でも、個人的にはこういった目標をはっきりと口にすることは悪いことでは無いと思う。

9月に入り、気候的にも連日涼しくなってゆき、汗をかく量も減ってくるから、スタミナ面では先発投手にとって追い風となってくるだろうし、これからは投手が攻撃陣のカバーが出来るようになると、戦い方も楽になってくる

報道にあった通り、澤村が中継ぎ待機をするようになった。「一度、中継ぎを経験して、新しい沢村を見せてほしい」と川口コーチは言っているが、1点の重みを理解してもらうことや、ゲーム中のブルペンを経験することで、新しい発見をしてもらったり、気分転換をしてもらおうという事なのだと思う。

これを可哀想と受け取るか、首脳陣の期待の表れと受け取るか、これまた賛否両論ありそうだけど、私は後者で受け取りたい。

っていうか、もちろん、澤村自身のプロとしてのプランやプライドなど、色々あるだろうけど、そういった先入観抜きにして考えた場合、現時点でスコット鉄太朗の流れはほぼ完ぺきに機能している中で、先発が崩れた場合のロングリリーフや、3人使うのではなく、グッさんか、マシソンのどちらかを休ませたいという継投に入る場合、澤村が控えているという事実は相手にとって相当なプレッシャーになる。

ただでさえ、7回までにリードしなければ、巨人相手に勝つのは難しいという無言のプレッシャーをかけている中、澤村まで控えているとなれば、相手は5回までにリードを奪わないと、苦しいという計算を相手に与えることになる。

昨年までと違って、立ち上がりが安定している澤村なら、1~2イニングは完ぺきに抑えてくれそうだし、何よりチームいちの馬力とスタミナは連投も利きそうで、非常に心強い。仮にシーズンを通して中継ぎ待機していたとしたら、それだけで2ケタ勝ってもおかしくない驚異の中継ぎ投手が誕生しそうな気がする。

ま、あくまでも期間限定のようだし、本人も首脳陣も、そしてファンもあくまでも澤村には先発としてチームを引っ張って行ってくれることを期待しているから、上記のような可能性は薄いと思うけれど・・・・

ただ、過去に、高橋ヒサノリや、内海も中継ぎを経験してひと皮向けたように、澤村に取ってもプラスにこそなれ、マイナスにはならないのと思うので、単純に悔しいという思いだけでなく、新しい何かを手に入れるチャンスと捉えて、やってみて欲しいと思う。

長野、坂本、村田といった選手にヒットが無かったのは不安材料ではあるけれど、今日は三浦が良いピッチングをしていたし、なかなか打てそうなボールもなかったので仕方ない。切り替えて、明日には元気のあるところを見せてくれると信じている

(管理人:みんぐ)