ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/16 巨人 2-5 阪神 → 連敗くらいで下を向くにはまだ早いッスよ!

巨人 2-5 阪神 → 対 阪神:0勝2敗0分 東京ドーム

勝利投手:岩 田 1試合 1勝 0敗 0S

セーブ :呉昇桓 2試合 0勝 0敗 2S

敗戦投手:澤 村 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:澤村→久保→江柄子→青木→西村 捕手:小林→阿部

阪神:岩田→福原→高宮→呉昇桓 捕手:鶴岡

本塁打

巨人:井端1号2ラン

阪神

日テレG+ にて観戦

解説:桑田真澄

実況:河村亮上重聡

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

対戦成績を(アドバンテージ含む)1勝1敗のタイで迎えた、阪神タイガースとの「2014 アットホーム クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」2回戦。先発の澤村は三回、連続タイムリーを許し2点の先制を許す。さらに五回には危険球で退場となると、2番手で登板した久保は2本のタイムリーを浴び、0対5と点差を広げられてしまう。一方の打線は阪神先発・岩田を打ち崩せず、ホームが遠い展開が続く。七回、井端に2ランが飛び出し3点差に詰め寄るが、その後は継投でかわされ、2対5で敗戦。CS2連敗を喫した

Yomiuri Giants Official Web Site

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

短期決戦とは言いながら6ゲームは結構長い。一方で、こういう戦いは勢いに乗ってしまうとトントンと連勝を重ねて気が付けばシリーズが終わっている・・・ということもあるのが怖い 。

2試合通じて感じるのは、巨人には「勝たなければいけない」というプレッシャーで選手が力を発揮できず、打者は打席でのスイングにも力なく、打つべきボールの選球眼が狂ってしまっている。ピッチャーは相手に向かってゆく気迫が希薄で、どうにも逃げのピッチングというか慎重になりすぎて自分を苦しめている感じがする。その一方、中日はヤクルトに勝ったという勢いと「負けてもともと」というような吹っ切れた雰囲気で、高木監督の「ひと泡吹かせる」じゃないけれど、チーム全員が巨人に対してただでは負けてやらね~よ!という気概をもって挑んできているように思う 。

ま、お互いの立場を考えれば無理からぬことではあるけれど、はじめてCSを経験するわけじゃないし、もう少し伸び伸びと出来ないものだろうか・・・・

↑は2012年10月18日、中日とのCSファイナルで2連敗した時の私のブログの中の一節

まさか、その2年後に同じことを言いたくなるとは(涙)

まぁその時と比べると、いくぶんかマシなような気はするけど、ちょっと今日の負けは堪える感じになってしまったのは事実

振り返れば、点差や試合展開以上に、こんなに苦戦するはずのない状況だったと思う。立ち上がりの澤村は悪くなかったし、どちらかと言えば岩田のほうが全体的にボールが高い感じで、このまま行ってくれるのあれば、4~5点位はとれるんじゃないの?と思うほどだった

勝負を分けたのは3回の攻防

投手・岩田に四球を出し、「あれ?ヤバいな」と思っただろう澤村が自分を見失って、そこから3連打で失点する

一方の巨人も岩田が澤村のバントを悪送球してピンチを招くが、こちらは相手を助ける形で橋本のゲッツーで無失点

どちらも投手がミスをおかしたところで、一方は得点し、もう一方は無失点で終わってしまったという形が、その後に引きずることとなり、岩田はピンチを脱して本来のピッチングを取り戻し、澤村はますます深みにハマって危険球退場という最悪の結果を引き起こす・・・

巨人打線は、昨日の満塁での無得点もトラウマとなり、以後、チャンスは作れどもあと一歩のところで打球が野手の正面に飛ぶという連鎖が始まってしまった

解説の桑田氏は「運が無い」というが、運を引き寄せるのはあくまでも自分たち

紙一重の戦いの中で、自分たちの気力で運を味方につけて、土壇場で勝ちを重ねてリーグ優勝してきたはずの巨人ナインが、自分たちの結果に自信を失いかけているような感じに見えたことが、敗戦以上に重苦しさをベンチに与えてしまったと思う

人間って不思議なもので、ダメだと思う方に身体が動いてしまう

話は脱線するが、ゴルフをやっている人がよく「池があるから、あそこに打っちゃダメだ!と思うと、何故かそっちにいってしまう」と言うが、ソレってのは人間の身体の不思議さを端的に表している。私もアマで教えることがたまにある立場なので、何度と無くそういうのを目にしているのだが、人の脳って思っているとおりに動いてしまうもので、あっちの方向に打っちゃダメだ!って思えば思うほど、脳は「あぁあっちに打ちたいのね」って勘違いして、そういう動きの指令を出してしまう

多分だけど、3回、満塁の場面で打席に立った橋本の脳裏に「内野ゴロでゲッツーだけはやっちゃあいけない」っていうのがよぎったのではないだろうか?

もしくは、前夜の満塁からのゲッツーの場面が走馬灯のように映像として出てきたかもしれない。そうなってしまうと、身体はもうその通りにしか動かない。あの場面では、例えばライトに犠牲フライを打ちたいと願うなら、そのイメージだけを頭に強く描くことで、犠牲フライに適さないボールに手を出すことを身体が拒否し、自然とここに来たら、こう打つ!っていうボールにしか反応しないようになるもの

打破するには、失敗をイメージすることではなく、どういう成功の結果を求めたいかだけを考えることだということを思い出して欲しい

ま、こっちの想像以上に高いレベルでの話なので、私が言っても余り説得力はないかもしれないけれど、今日の結果を運が無いという言葉で片付けてしまっては、明日も同じことの繰り返しになってしまうし、2年前の教訓が何も生かされていない事になってしまうので、ここは何とか切り替えて立ち向かって欲しいと思う

シーズン最後の登板では完璧と言っていいピッチングをした澤村も、やはりこういう試合では別人になってしまうものか?澤村の課題はメンタルだと何度と無く言われ続けているが、今日も悪いほうの澤村が出てしまった印象

CSで初めてマスクをかぶる小林もまた、悪いイメージを先行させて変化球主体のリードをするという悪循環に陥ってしまった感じ

澤村の武器はストレートだから、相手もそれを狙ってくる、だから裏を書いて変化球で・・・という思いがあったのかどうかは不明だけど、3回は昨日の阿部と同じく「なんで変化球押し?」という配球になってしまった。ストレート投げて打たれたらしゃーない、くらいの割り切りで力勝負を挑めば良かったものを、四球を出したあとだっただけに、ストレートでストライクを取りにゆくのがベタすぎて、要求する勇気が無かったのかもしれない。

失点してから気持ちを切り替えて、ストレート勝負に出たのは良かったけれど、気づくのがちょっと遅れてしまった事が、今日の勝負を決めることになってしまった

それでもまだ、3回裏に1点でも追いついていれば澤村のスイッチもまた切り替わったかもしれないけれど、攻撃陣が澤村のミスをフォロー出来なかったことで、責任感の強い澤村はますますリキんでしまい、5回に退場するということに繋がってしまったと思う

攻撃面では阿部が気負いすぎ

昨年の日本シリーズで「自分が打てば勝つ、打てなければ負ける」なんて発言をしたことからもわかるように、やはり何とかして自分が空気を変えなければ!という気持ちが強すぎて空回りしている

バッティングフォームをシーズン中とは違う形に修正し、ヘッドが前に出るような構えにしたのは思い切りを呼び込む効果があるので悪くない。差し込まれ気味だった反省からか、ヘッドが遠回りするようなスイングに変更することで、始動を早くしてより遠くに飛ばそうといったスタイルに変更たのだと思うけれど、一方で、始動を早くする分、見極めが難しくなり、手を出さなくてもいいボールを無理やり打ちに行ってしまっているように見える。四球を選んで歩く形でもイイとか、ファールで粘って球数を投げさせる貢献の仕方でもイイという思いがあれば、もっと打席で余裕が持てるんだろうけど、自分が何とかしなければ!という思いが強すぎると、結果的に今のフォームは逆効果になっているような気がする

阿部のパワーならギリギリまで引きつけて、逆方向に打ってもスタンドまで運べるわけで、打てる球を一発で仕留め、難しい球は見送るなり、カットするなりで良いという心持ちで打席に立って欲しい

今日の敗戦で1勝2敗と追いかける立場になってしまった。

2年前は3連敗するまでスイッチを切り替えることが出来なかった巨人だけど、過去の経験を生かすなら、明日で何かを変えなければあっさりとストレート負けで終わってしまいそうな気がする。

とはいっても、明日はメッセンジャーで明後日は能見だろう

どちらもヘビーな戦いになるのは間違いなく、どちらかというとすっかり分が悪くなってしまった感じだけれど、ココは逆転の発想で、明日のメッセから勝利することが出来れば、阪神側に計算違いが生まれ、流れを一気に変えられると信じて、前を向いて欲しい

反省するのは次に繋がるからイイ、でも後悔は後に何も残さないので、昨日、今日の負けを受け止めて分析し、明日に生かしてもらいたい

コレを見ている巨人ファンの人も、2連敗と言ってもまだ1勝2敗で1つしか負け越して無いって事を思い出して、私と一緒に選手に勇気という念を送りましょう!

連敗くらいで下を向くにはまだ早いですよ

管理人:みんぐ

http://ameblo.jp/ming-maro/