ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

巨人キャンプ第1クール終了…内野手の層の厚さは確かにあるが…

キャンプも第1クールが終了し、ひと通りの選手たちの映像を見る事ができた

今日もまた気になる点について触れてみたい

その筆頭は阿部

自主トレの様子はニュースなどでも出ていたし、今シーズンは捕手をメインにということは由伸監督からも声が出ていたので、わかってはいたことだけど、個人的な意見を言わせていただくと

やっぱりそうなるかぁ~しょうがないよなぁ…でも、何だよなぁ

って感じ(???)。

昨シーズン、首の故障もあって重労働となるキャッチャーから任を解き、ファーストに専念させることで外国人助っ人並みのバッティングを期待していたものの、相川の負傷、小林の不振などもあって結局、キャッチャーとファーストを兼任する事に・・・期待していたバッティングは「これが本当に阿部なのか?」と思ってしまうほどで、終わってみれば打てない、守れない、走れないという状態だった

今日のロングインタビューで阿部は、自主トレ前に由伸監督に2016年はキャッチャーでと言われ、グァムに行って考えた末、戻ってきてからやりますという形で返事をしたと言っていた。キャッチャーに戻るにあたって、去年やったファーストはキャッチャーよりも慌ただしくなくて、考える時間が多い事で、自分のルーティンが狂ったと反省していた。

それは言われてみれば、確かにあるかもしれない。入団時からキャッチャーだけをやってきた阿部にとって自分の時間を多く取れる野手は落ち着かないというのも理解できる。

それと「自分の中ではやはりキャッチャーをやりたい気持ちがある、自分に嘘はつきたくない」とも言っていた。ま、それもそうだろうな、ファーストなんてやりなれないポジションをやって、結果が出るどころかエラーを含めて散々に近い状態だったわけで、良い思い出は無いだろう、「去年1年は休ませてもらったと解釈して、今年巻き返す」という言葉に”本当だろうな!やってくれよ!”という気持ちになった

(一方で休んでたのかよ!というツッコミも(笑))

ただ、6Kg体重を落とし、身体も顔もスッキリしているように見えて、言葉から伝わるニュアンスでは、それでもまだ万全な状態では無さそうな感じに受け取れたのが気がかりではある

体調面に問題がなく、バッティングの状態も(全盛期とは言わないまでも)戻るのであれば、巨人にとってこれほど心強い事はないのだが、本来であれば「一新」を掲げる由伸監督のスタートとしたら、今シーズン1年かけて、どれだけ小林(と個人的には河野)を正捕手に育てることが出来るかという事に新たに挑戦して欲しい気持ちが大きい。シーズン通して阿部がマスクをかぶれる状態だったとしても、せいぜいあと数年の話。1人の”出来る正捕手”が最低10年マスクを被ってくれるのが理想だとしたら、今年は小林を育てつつ、阿部や相川を頼るというのが現実的なところじゃないかと思う

他の野手ポジションのメンバーにもよるけれど、ギャレット、クルーズ、そしてアンダーソンらをファーストで起用せざるを得ない場合も考えると、キャッチャー以外ではファーストしか出来ない阿部の存在は(助っ人並みに打てれば別だが)、悩ましい

チームの今後、補強選手の起用法なども含め、阿部がどういう使われ方をするのか、由伸監督の方針が見えてくる開幕前のタイミングに非常に興味が湧いてくる

さて、その野手だけど…

井端が引退したことで、セカンドはほぼ片岡に決まりで、あとは立岡、中井、藤村らが、その座をどう脅かすのかというところに注目しようかと思っていたところでの、クルーズの加入と脇谷の復帰。

現状では片岡とクルーズの2択ということになるのだろうけど、どちらも右バッターだけに投手に合わせて代えるというわけにもゆかず、ここも由伸監督の悩みどころになりそうだ

脇谷の復帰は嬉しいことではあるが、現状リハビリ組からのスタートということもあるし、年齢的なことも考えればスタメン候補というよりは内野に穴が空いた時の助っ人だったり、後半の守備固めというような使い方をされるのでは無いだろうかと考える。

(そういう意味では寺内は戦々恐々としているのではないだろうか?)

一方で、その守備力の高さから、どれだけバッティングが不調であっても固定されていた村田のサードに関しても、現状では誰に落ち着くのかわからない状況になっている。

前述のクルーズはサードも守れるし、去年村田を1塁においやった岡本は、昨シーズンよりもさらにレベルアップして、その座を狙っている。吉川も隙があれば俺が!と狙っているし、脇谷、寺内といったベテランだってサードの守備は悪くない

村田自身は去年優勝できなかった責任を感じていると言って、坂本、長野らの自主トレに懇願して参加するなどして、今までと何かを変えようともがき、今年はバッティングでアピールしたいと語っていた。個人的には2割5分でもいいから7~8番あたりでバットを振り回して25~30本くらい打って欲しいなんて思っているのだが、インタビューを見る限りでは、長打は持ち味だし意識するけれど、あくまでもセンター返しを中心に率を残したいらしい(息子はホームランをみたいだろうけど、悪いがヒットを見に来て…なんて言ってた)。

チーム打率2割6分が目標と由伸監督が言っているので、塁に出ることが最命題なのは仕方ないが、阿部と村田に関しては後ろの打順で構わないから、帰る人ではなく返す人となって相手ピッチャーに下位打線でも休めないというプレッシャーを与え続けて欲しいと思っている

ここまで名前を上げた選手以外でも、和田恋、辻あたりは、そろそろ1軍でチャンスを与えてもイイんじゃないかと思っているし、亀井だってホットコーナーに関してはチャンスを伺っているかもしれない。ショートはケガでもしないかぎり坂本が代わることは無いだろうけど、それ以外の内野ポジションは現時点で誰がレギュラーを取るか、全くわからない混戦模様となっており、それだけに中旬から行われる実戦形式での練習の中で、どの選手がアピールしてくるか、今から楽しみだ

くれぐれも去年のように、不調だから、ケガでいなから・・・という形で半ば消去法のような感じでスタメンにつくというような状況だけはかんべんしてもらいたい

追記

亀井のロングインタビュー、今日の相川、片岡のロングインタビューで名前の出ていた、鈴木尚広・・・ケガをしないためのトレーニングや考え方などを伝授してもらったと言っており、それを実践できるのであれば、今年は彼ら二人はケガの心配が少しは減るかな?なんて安心しそうになったのだが、いやいやおぃおぃ、昨日今日入った新人じゃないんだし、これまでケガで苦労を重ねてきた両者だけに「今さらかよ!」感は否めない(笑)

あと、相川が菅野を絶賛してた。確かに菅野は良い投手だけど、去年は「ん?こんなもん?」という感じがあった、でも今年の菅野は相川の長年のキャリアの中でも、キャンプインして、これだけの球を投げる投手は初めてだと言えるくらいに別人になっていた「いったい今年はいくつ勝つの?」ってくらいだと・・・ダルビッシュ並っていうのは、ちょっと盛り過ぎじゃね!ってテレビの前でツッコミそうになったけど(笑)そういう例えが出てくるくらい、キャッチャー目線で見て、変わったんだなってことで、菅野の実戦登板も今から楽しみ

今日も前田智徳(きっと GetSportsだね)、金村義明(野球好きキャンプレポートかな?)が来てたりして、由伸監督が取材を受けていた。最年少監督だし、来る人来る人、皆が年上だから仕方ないんだけど、話をしている時、両手を前に出して組んでいる状態は指揮官として少し頼りなく見える。まだまだ遠慮はあるだろうけど、巨人軍の監督なわけだし、先輩からの取材だろうが、OBの訪問だろうが、(人が見ているところでは)せめて手を後ろに組んで、胸を張って堂々と喋っている姿を見せられるように、早く監督業に慣れてね!って言いたくなった(爆)

管理人:みんぐ

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