ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」11/6 巨 4-0 阪神 → 負の要素満載だったからこそ、チームが一つの方向を向いている気がする

阪神 1勝0敗0分 甲子園球場

勝利投手:菅 野 1試合 1勝 0敗 0S
セーブ :畠 1試合 0勝 0敗 1S
敗戦投手:高 橋 1試合 0勝 1敗 0S

・投手リレー
巨人:菅野→デラロサ→ビエイラ→畠  捕手:小林
阪神:高橋→馬場→及川→小林→齋藤 捕手:坂 本

本塁打
巨人:
阪神

NHK BS1 にて観戦 解説:藤川球児 実況:冨坂和男
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Giants Official Web
(https://www.giants.jp/G/result/202111061index.html)
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実戦練習なし、岡本故障、顔も見たくない高橋遥人との初戦、マスコミにはチーム内不協和音だなんだと言われ、試合前からマイナス要素の多いクライマックスシリーズとなった。


あくまでも個人的な意見だけれど、巨人に関しては、もともと選手が額面通りの力を発揮できれば、そうそう負けることは無いと思っているので、特訓や実戦を多く組むことよりも、まずは身体を整えることが最重要だと思っていた。
コンディションさえ良ければ、決して首位チーム、2位チームにも引けはとらないし、実戦勘の無さは初戦を経験すれば取り戻せる。11ゲーム差つけられての3位による出場だから、負けたとしても「やっぱりか…」で諦めもつく。


体勢万全で謙虚な気持ちで向かって行ければ、絶対に結果はついてくるはずということが、プラス要素として出たし、試合前の矢野監督からの菅野へのコメントも、菅野のみならずチームに火をつけたような気がする。


それが表に出たのが、丸のヘッドスライディングであり、ウィーラーの送りバントであり、廣岡のファインプレーだったのではないか?


高橋遥人は好調とは言い難いコンディションだったと思うけれど、それでもやはり素晴らしいピッチングだった。
ストレートに力負けする場面も多く、コースも丁寧、変化球による緩急もしっかりついていて、序盤はどうしてもチャンスが作れない。


岡本の代役は高校の後輩である廣岡。さすがに4番ってわけにはゆかないので、2番での起用。原監督は坂本、丸の並びは変えたくなかったということで、スライドするように丸が4番になるという形。
シーズン最後の数試合で調子を取り戻した丸、ウィーラーに期待がかかるし、最終戦でホームランを打った廣岡も含め、最後の最後で調子が良かった選手を上位に並べたことが、今日の結果に繋がったと言っていいオーダーで、岡本不在を感じさせない戦いが出来たと思う。


互いの先発投手を考えると連打で点を取るのは難しいというのは、想像がつくだけに、相手の失投を一発で仕留めることが出来るバッターを並べられるか?というのがカギとなると試合前には思っていたので、正直、オーダーを見た時の阪神打線には???と感じたのは事実。菅野に相性の良い木浪を持ってきたのはわからなくはないが、そこまで対戦数が多いわけでもないので、大山、佐藤、梅野がいない打線を見て、あまり怖さを感じなかった。
今季、阪神にやられたのは、近本、中野から始まって、チャンスメークされ、外国人にやられる・・・ゲーム終盤で大山、梅野にやられる・・・というパターンが多く、とにかくチカナカコンビをランナーに出すと、それだけでバッテリーにプレッシャーがかかるから、そういう形をつくられるのが嫌だったので、相性を考えてのことだと思うが、一発警戒の打者が少ないことは、こちらに有利に働くと思った。


菅野は前日の矢野監督のコメントで火が付いたかはわからないが(笑)、しっかりコンディションを整えてきてました。
ストレートのキレもスピードも充分、初回の失点が多いので立ち上がりは慎重になっていたようだけれど、それでも力押しで抑え込めたことが、その後のピッチングも楽にしました。
奪った三振は4個と少なく、四死球も2個出しましたが、7イニングで98球ですから、それなりに余力を残しての降板だと思うので、次があるかどうかわかりませんが、もしまた投げられることがあるなら、十分に期待して良い出来だったと思います。一番大事な初戦を見事なピッチング、特にピンチで近本を打ち取ったところは、さすがエースと痺れました。


さて、問題とされる5回のエンドランを読み切った場面。
矢野監督はコメントから察するにサインを読まれた思っていたのかもしれません、実際には本人たちに聞かないとわからないことですが、状況的にはウィーラーに送りバントさせてまで1点を取りに行った原監督に対し、その直後の同じシチュエーションでバントのそぶりが無かった。とはいえ、ランナーの足を考えれば、単独スチールは無い、カウントを考え、バッター、コーチャー、ベンチの一瞬の動きに注意を払う中で、やってくるだろうという半分は賭けだったように思います。今日の菅野なら読みが外れてボールカウントが増えたとしても大丈夫だという確信も手伝ってのことで、それがビタっとハマったのではないかなと。


逆にサインが読まれているのではないか?と思ってくれたことも、その後の攻撃の動きにおいて、バリエーションを減らすことになったのだとしたら、二重三重の意味で大きな効果のあったプレーだったと思います。


巨人は引き分けは負けに等しい立場ですから、あの場面は確実に送られてスコアリングポジションにランナーを置く方が嫌だったので、1点を取りに来られた方が苦しかった。


ウィーラー、ナカジと続く打線でアルカンタラへ投手交代が無かったのもラッキーでしたし、中盤以降、流れが巨人に来たのは短期決戦での用兵の難しさ、一瞬の判断、1プレーの重要性を感じたゲームだったかと。

(そしてそういうところは原監督の得意とするところで、ここにきてようやく原采配らしさが出たように思います)


今日のMVPは投の菅野と打のウィーラーということになりますが、廣岡もヒット、犠打、ファインプレーと攻守にわたって頑張ってました。松原に三振が無く、最後にヒットが出ましたし、吉川にもタイムリーが出た。攻撃面では小林だけが残念な状態でしたが(笑)守備面での貢献は大きかった。決してチャンスが多かったわけでは無いですが、中盤にチャンスをうまく生かした、ただでさえ後半戦では「あと一本が出ない」ということに泣かされてきた巨人だけに、そのあと一本を吉川、ウィーラーが打ったのはチームにとって大きかったように思います。


さて、明日は高橋優 vs 青柳
阪神ファンからすると、高橋優は嫌な投手でしょうが、巨人ファンから見ても青柳とは対戦したくない投手。
互いにプレッシャーがかかる中でどれだけ自分のピッチングが出来るか?という勝負になるでしょうし、明日は少なくとも大山はオーダーに入ってくるでしょう。こちらも大城がマスクを被るでしょうから、攻撃面では少し上がりますので、どういう展開になるのかは全く読めません。


ブルペンはビハインド要員がいない形ですし、短期決戦ですから出し惜しみもしないでしょう。
どういう打線のオーダーを組むか、そして継投をどうするか、試合状況が二転三転するような息のつけない展開になりそうな気がします、というかそういう試合が見たいです。

 

出来れば、リーチ一発で決めて欲しいですけどね

 

管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/

 

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