巨人 5-4 阪神
対阪神:1勝1敗0分
勝利投手:内 海 2試合 2勝 0敗 0S
セーブ :ロメロ 4試合 0勝 0敗 1S
敗戦投手:久保田 6試合 1勝 1敗 0S
投手リレー
巨人:トーレス→内海→久保→ロメロ 捕手:加藤→鶴岡
巨人:
阪神:
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甲子園球場での対阪神2回戦。先発の新戦力、トーレスが6回を2失点に抑える粘投を見せると、打線が八回に爆発。長野の2点タイムリーなど打者8人の猛攻で逆転し、シーソーゲームを制した。中継ぎとして登板した内海が今季2勝目を手にした。
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最初に言うときます。シーズン始まってすぐや言うのに、こんな試合ばっかしとったら、ただでさえ最近、動悸がおきはじめとるわての心臓が、そのうち止まってしまうわ!
と、ヘタな関西弁はこの辺にして・・・・
なんつーか、今年、新ルールになって試合のテンポが早くなったこともあり、イニング間にトイレに行くのもままならない状況になってる今年のペナントレース。せめて投手が安定していれば、守備の間にトイレに行くとか、風呂入るとか、台所で晩飯の用意をするとか出来るんだけど、守備の間の方がやきもきしてTVの前から離れられなくて困る。
今日も出だしから内海かと思いきやまさかのトーレス。
ファームで調子が良いので上に上げて、川口コーチが状態を見てから使うかどうか考えると2日前のニュースにあったので、今日は状況によって中継ぎ辺りで様子を見るのかと思ったのだが、思い切った起用をしてきたもんだとビックリ。じゃあ明日は内海か?と思いきや、ブルペンで投げさせるという不可解ぶり。きたよ、来たよ、原監督のミラクル采配が!と不安は隠せないながらも内心ワクワクしてみている自分がいた。
勝利インタビューでカラクリはあかせないと監督が言っていたので、その真意は想像することしか出来ないが、まぁトーレスの調子が良くて勝ちゲームになりそうならそれはそれでOKでローテーションを勝ち取るための決め手になるし、ヤバそうなら早い段階で内海を投入して試合をひっくり返す、もしくは勝ち越して内海に少ないイニングの働きで勝ちをつけてやろうなんて算段だったのでは?と邪推してみる。トーレス先発は様子見で、内海に勝ちをつけるための継投なのであれば4回とか5回辺りから投げさせても良かった、特に5回は平野からの攻撃だったので、内海に変えるという手もありだったろう。
一方でストッパー山口を今日はベンチ入りさせていないこともあり、先発投手には出来るだけ長く投げてもらいたいという事情もある。同点で進んでいる試合なので、昨夜のような展開も考え、ロングリリーフのスタミナもある内海を場合によっては7回から投入して場合によっては最後まで・・・・といった考えもあったかもしれない。
う~~ん、なかなか奥深いスタメンだ。悩ましい
推測ならいくらでも出来るわけだが、結果的に内海は7回1イニングを投げただけで1勝を手に入れたわけで、そういった意味では原監督の読みどおりだったのかもしれない。
ただ、そんな内海をバタバタさせた7回の守りは・・・・・・
1番から始まるこのイニングは内海にサクっと三者凡退で締めてもらい、次のガッツからの攻撃に勢いを与えることを期待して送られたはず。
しかし蓋を開けてみれば、脇谷のエラーをきっかけにマートンのヒット、平野の送りバントから鳥谷の犠牲フライと、守備のミスは失点に繋がる典型的な形であっさりと勝ち越されてしまう。そしてブラゼルの打席での脇谷の・・・・・・セカンドフライ、いや落球・・・いや、セカンドフライ。
脇谷はねぇ。足の速さと積極的なバッティングは素晴らしいけど、守備に関しては厳しい評価だなぁワタシは。昨年の前半、まだファームでもがいてる脇谷を何度かG球場で見ましたが、落球するたびに「脇谷ぁ~~~脇が甘いんだよお前はぁ!」なんてヤジを受けてたのを思い出した・・・・(あっ、そのヤジ、私じゃないですから)。
送球ミスや走塁ミスなど、ふとした瞬間にミスが出やすいのも怖いといえば、怖いタイプ。エドガー無き今、今後、寺内や藤村、円谷あたりが急成長してくるか古城が絶好調にでもならない限り、セカンドスタメンの座は今のところ安泰だろうが、ワタシとしては坂本とペアで巨人のアライバ(荒木・井端)コンビに成長して欲しいと本気で思っているので、とにかくまずはミスを減らすように頑張って欲しい。
と、話は少し脱線したが、阪神ファン(及びナイン)には、少し後ろめたさを感じる7回となってしまった。正直なところ、このまま負けてしまったとしても、ある意味、仕方ないか?なんて気分にさせられました。落とした脇谷も悪いけど、それを見逃した審判及び競技をしなかった制度に問題があるとも感じました。
さて、そんな中、8回にガッツの内野安打。
ひざの状態も気になるはずなのに、必死で走る姿に「負けてもイイなんて、考えてしまってゴメン!」と心の中で反省し、すぐさま戦闘モードに。
守りに入った阪神ベンチに対し、個人的には藤川よりもやっかいだと思っている久保田を相手にラミちゃんのヒットでさらに火がついた!そして今日3度目のヨシノブのフォアボールで満塁にすると、4安打目の長野のタイムリーヒット!に亀井のラッキーな内野安打。普通ならイケイケドンドンであと2~3点入ってもおかしくない状況だったが、小嶋の登場で、谷、矢野、坂本と相次いで撃沈。こういう若い初物に弱い巨人打線を相手も良くわかってる・・・・>真弓監督は
グッっさん(山口)をベンチに入れていない関係で、ストッパーにロメロの登場。
アルビー(アルバラデホ)、バニスターを押しのけての大役だが、ここはサクっと抑えて気持ちよく明日を迎えようと思ったが、さすがに甲子園のファンの後押しと巨人・阪神戦という緊張感での阪神ナインの集中力の前に、ロメロもビビったか?マートンにヒットを浴びると、平野・鳥谷に連続フォアボールで1アウト満塁。昨日のいやぁ~な場面を思い出したが、結果的には1失点でなんとか凌いで勝ち取った勝利。
まぁどんな勝ちだろうが、勝ちは勝ち。ちょっとズルズルゆきそうなここ3試合の内容だっただけに、昨日の負けを帳消しに出来たのは大きい。今日負けてたら、明日投げるだろう澤村に余計なプレッシャーがかかるところだった。
さて、昨日、今日のもうひとつの収穫は亀井・・・か?
前夜の9球粘ってのフォアボールが評価されたか、今日はスタメンでの起用。
それに応えるかのような4回のセンター前のタイムリーは見事でした。そうなんだよ、亀井はセンター方向を意識して肩の力を抜けば、やれる子なんだよ!(引っ張りのイメージが強いけどね)と思った打席でした。ま、6回の三振っぷりは「やっぱりか?」と思わなくは無いが、少なくともいち昨年のオフに長打力を伸ばそうとして失敗し、結局足を引っ張ってしまった昨シーズンに比べれば、良くなってきた感触は得ているんじゃないかな。今後は相手投手に合わせて、ライアルとの併用になるかもしれないが、今日の良いイメージを忘れないように今夜はグッスリ寝て欲しい。
しかし、収穫ばかりではない。
引っ張ってばかりでどうにもならなかった城島、足を上げる新フォームがまだしっくり来ないマートンの二人を、ひょっとしたら目覚めさせてしまったかもしれない。状態のあがらないブラゼルにしても、前夜のラッキーヒットから、快音は無いものの微妙な辺りを連発するようになり、それをきっかけにして上り調子になるんじゃないかという恐れを予感させる打席が何度かあった。
まだまだ打線の調子が戻らない状態で、澤村にバトンタッチさせたかったが、明日は昨日、今日の阪神打線とは違うぞ!という体制で臨むように気を引き締めてもらいたい(といっても、初対戦の澤村には関係ないかもしれないが・・・・)。