ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

4/26 巨人 1-7 ヤクルト → 好調ヤクルトにさらなる勢いをつけてしまったか?

巨人 1-7 ヤクルト

対ヤクルト:2勝1敗0分

勝利投手:石 川 3試合 2勝 1敗 0S

敗戦投手:東 野 3試合 1勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:東野→金刃→アルバラデホ 捕手:鶴岡→實松

ヤクルト:石川→松岡→バーネット 捕手:相川

本塁打

巨人:坂本1号ソロ

ヤクルト:

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

静岡・草薙球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの三回戦。初回、坂本の先頭打者アーチで先制するも、四回に同点とされ、六回には勝ち越しを許す。さらに七回にはミスも絡み一挙4失点。打線も初回の1得点のみに終わり逆転負けを喫した。

Yomiuri Giants Official Web Site

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今年の開幕投手同士の戦い。

こちらは開幕で連勝したヤクルトを相手に何とか波に乗りたい、一方6連勝中ですでに波に乗っているヤクルトは開幕の屈辱を晴らしたい。

そんなことを思ったかどうか不明だが、エース同士の戦いとなれば息詰まる投手戦で、ちょっとしたミスが紙一重で勝敗を分けるような緊迫感のある試合を予想していた。事実、6回までは初回に石川の立ち上がりを坂本が捉えて先制。4回に田中の2塁打から相川のタイムリーで同点にされるという1点を争う好ゲームだった・・・・んだけど。

東野は現在の巨人のメンバーの中では間違いなくエース(格)の投手。

キレのいいストレートと2種類のスライダー。時折フォークやカーブを交え、打者に的を絞らせず、球速のわりに奪三振も多いというスタイル(だと思う)。右打者の外角低目へ決めるストレートや左打者の足元に沈むようなスライダーは決まりだすと面白いように三振が取れる。事実、今日も一回り目はそうだった・・・。

4月12日のヤクルト戦が6回2/3

4月19日の阪神戦が7回

そして今日のヤクルト戦が6回2/3

もう言うまでも無いだろう。とにかくスタミナが圧倒的に足りない。

(圧倒的は言いすぎか?でも、エースと呼ばれるなら、たとえ負けたとしても、最後までマウンドにいて欲しいし、まぁそれだけ期待しているということで・・・)

東野は巨人投手陣には珍しく、感情を表に出して投げるタイプ。マー君ほど吼えたりはしないが、気迫を前面に押し出し打者に向かってゆく。それが力みの原因か?どうしても6回、7回になると相手に捕まってしまう。今日も3イニングまでは完璧で余裕すら感じさせていたが、4回に先頭打者を出すと、ちょっとバタついてしまう。それでもスタミナがある序盤は何とか抑えられるが、後半になるとスキが多くなり抜けた球を狙われるようになり、それを意識すると余計にコースが甘くなる・・・か、外れてしまう。

ま、どんな投手でも多かれ少なかれ同じような事はあるだろうが、東野の場合は余りにもはかったように同じような場面、同じようなタイミング、同じような流れでやられているために、成長しているように思ってもらえないところが悩みの種。

ま、それは去年からの課題ともいえる。

ヤクルト石川の冷静な投球術に比べると、どうしてもムラがある投球は、どれだけ良いピッチングをしていても、常に不安がつきまとう。彼が真のエースになれるかどうかは、その周りへの不安感をいかにして払拭してゆけるかにかかっているんじゃないだろうか?周りへの不安は言い換えれば、相手には「後半には必ず捕まえられる!」という希望を与えてしまう。

先発が6~7回、そしてセットアッパーからストッパーへと分業制になっている今の野球では球数少なく与四球も減らして回を重ねないと完投させてもらうのは難しいだろう。たとえ0で抑え続けても、球数の関係で途中で代えられてしまうこともある。ただ、完投するスタミナは実戦でしか身につかないわけで、今日のように大量失点した時でも彼のこれからの事を考えて、最後まで投げさせるくらいのことはしても良かったかもしれない。

(常勝を命じられているチームとしては難しいかもしれないが・・・)

巨人の場合、完投する投手が少ないのではなく、余程のことがないと完投させない野球スタイルなので、難しいかもしれないけど。

精神的なスタミナ、そして延長でも軽く投げきれるスタミナの会得が、東野が真のエースになるために必要な課題となるだろう(本人は百も承知だろうけどね)。個人的には岩隈のような投手になれる素材だと思っているので、今の熱い気持ちをもったまま経験をつんで、大人のピッチングが出来るようになって欲しい。

ちなみに、澤村はまだ2戦しか投げてないが、ピンチに動じる姿は見受けられないし試合中に修正する能力があるように見える。そのあたりが並みの新人ではないと評価される所以なのだろう。

一方、打線の方はというと・・・・

ガッツはそ~と~に重症だ。原監督はあぁ見えて辛抱強い人だし、ある意味でガンコなので3番から変えるつもりも外すつもりも無いと思うが、脇谷が例の落球事件以来元気が無いため、2番、3番が出塁できず、好調ラミちゃんに繋がらない。

今日はとうとうヨシノブがライトフェンスに激突して離脱。長野が腰の張りで途中交代となってしまう・・・・ライアルには打てる気配すらなく、攻撃陣は実は満身創痍に近い。救いは坂本、ラミレスが何とか毎試合安打を出していることと、相手によりけりになってしまうが長野の状態が良い事か?長野に関しては長引かないということだが、こういったちょっとした違和感や張りをきっかけに打撃が落ち込むということは良くあることなので、次の出場を見てみないと何ともいえない。

まぁそれを抜きにしても、今日は石川の大人の投球にしてやられた。

でも、相手のエースをもう少しくらいはいぢめないと・・・・・・ねぇ。

紺田と入れ替わりで上がってきた橋本、30日の横浜戦に先発予定とされているドラフト4位の小山といった若い力が爆発してチームに勢いを与えてくれると盛り上がるんだが・・・山口と入れ替わりで上がってきた越智も順調に調整されたと信じている。

6連勝中のヤクルトの勢いをストップする気持ちで挑んでいたと思うが、終わってみればさらに勢いを加速させてしまいそうな負け方をしてしまった。明日は内海だと思うが、畠山、宮本、田中といった打撃好調な右打者を左の内海がどこまで抑えることができるか、そこがキーになりそうだ。

ちょっと今日は厳しかったかな。でも、7失点でこちらの得点はソロホームランの1点だけってのはねぇ。ちょっと褒める材料が見あたらなくて・・・・