ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

7/23 巨人 3-2 阪神 → 鈴木の走塁は、もはやレジェンドクラス

巨人 3-2 阪神 → 対 阪神:6勝9敗0分 甲子園球場

勝利投手:香 月 31試合 3勝 0敗 2S

セーブ :マシソン 39試合 4勝 3敗 16S

敗戦投手:能 見 16試合 5勝 9敗 0S

投手リレー

巨人:小山→香月→山口→マシソン 捕手:阿部

阪神:能見 捕手:梅野

本塁打

巨人:ロペス17号ソロ

阪神:ゴメス17号2ラン

BS朝日 にて観戦

解説:矢野燿大下柳剛桧山進次郎 実況:岩本計介(ABC朝日放送アナウンサー)

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甲子園で行われた阪神タイガースとの15回戦。巨人は初回にゴメスに2ランホームランを許すも、三回にロペスのソロホームラン、橋本のタイムリーヒットで同点に追いつく。試合は3試合連続で投手戦に。三回以降は両軍ともに決め手を欠き、九回へ。巨人は二死満塁と相手先発・能見を追い詰めると、能見の暴投で鈴木尚が決勝のホームを踏む。巨人は3対2で接戦を制し、後半戦初勝利。阪神との1、2位直接対決を1勝2敗で終えた

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やっぱりノーアウトで代走に鈴木が出てくると、それだけで相手にとってはピンチなんだよなぁ~~~

ってつくづく思う。

能見のあのしつような牽制やバッテリーの警戒ぶりが、それを証明しているし、事実あの場面で空気が変わった

村田の打席でセカンドへの盗塁で長野の三振を救っただけでなく、梅野がボールをこぼすと見るや3塁へ走ったあたりの思い切りの良さと集中力はさすがだった

(あれくらいの暴投じゃ、他の走者じゃ走る勇気がないかも)

ここに来て、やっとやりたかった1アウト1、3塁というシチュエーションを作り出すことに成功した。

ただねぇ、その後の阿部が・・・(涙)ストレート狙いでストレートが来たわけで、あれを打ち損じているようでは、阿部の復活は遠い・・・というか、個人的にはあそこで矢野を送り出して欲しかったんだが・・・(汗)

結果的にはワイルドピッチで鈴木が帰って勝ち越しに成功するのだけれど、それを呼び込んだのは僅かな隙を見逃さずに3塁へ走った鈴木の走塁と、9回という場面でノーアウトで鈴木が出てきたことによるバッテリーへのプレッシャーだったと思う

球数的には疲れるはずのない能見が、明らかに9回はそれまでと違うリズムで投げていたし、長野、村田、阿部を迎えるということで高めだけは絶対にさけるという配球となり、投球の幅を狭めるだけでなく平常心で投げれなくし、精神的なスタミナを一気に削ったという意味では、鈴木のヒーローインタビューは当然といえば当然の結果

相手の警戒する様をみるだけでも、どれだけ鈴木が塁にいるということが大きなことか、改めて痛感させられるイニングだったし、代走という特殊な職業ながら、いや、だからこそ究極までストイックに追求して完成された技術は、もはやレジェンドと呼ぶに相応しい

そんな中、ワンバウンド上等で投げ続けた能見と、後ろにそらすことを恐れずに投げさせた梅野にも拍手。ワイルドピッチを嫌がって、ゾーンをあげようものなら、村田か阿部に犠牲フライでも打たれていただろうし、3塁に鈴木がいる時点で、内野ゴロでも点は入っていただろう。

ギリギリの場面と緊張感の中、それでも低めに投げた、投げさせたバッテリーもカッコイイなと見てて思った

(ま、原監督なら矢野のところで躊躇なくピッチャーを代えていただろうけど・・・)

それにしても今日の能見はこれまでとはガラリと変わったピッチングだった。前回は鶴岡とのバッテリーで、梅野とは始めての組み合わせじゃなかったっけ?と思うのだが、これまでとは違う配球に巨人打線は戸惑っていた。前回は徹底的に低めを捨てるということで得点したが、今日はフォークではなくスライダーを使ってきたのが意外だった。完全に裏をかかれた形だったし、追い込まれる前にそれぞれが待っている球を積極的に、という指示通りに初球からでも打っていった巨人はすっかりと術中にハマってしまった

クリーンアップが12打席で四死球2個だけという内容では、本来は勝てるはずはないのだが、小山が初回の2失点を引きずること無く粘り強く投げた事が、最終回にドラマを産んだと思う

もちろんゴメスに打たれた2ランは反省してもらわなければいけないが、その後のピッチングで挽回したし、首脳陣からの信頼もさらに厚くなったと思う。やはり100球を目処に握力が落ちるという課題は残るけれど、握力とスタミナは一朝一夕に手に入れられるものはないので、少なくとも今シーズンは6イニングをしっかりと投げるという結果を出してくれるなら、それでも十分以上の戦力として考えられる。ピンチでも落ち着いているメンタルは身につけつつあるし、四死球の少なさも無駄にピンチを作らないという事では評価に値する。

主軸の残念さ加減に関しては原監督も

Q:あとは主軸ですが

A:こういう風な状態で戦うという気持ちで私はいます。しかし、この言葉を選手がどう受け止めて、どう発奮してくるか期待しているところでもあります

と言っており、先日の私のレポートと同じく、もう今のような上がったり下がったりを繰り返しながら、最後まで行くんだろうなという諦めの感情を持っているのではないかと想像出来る。残念なのは下がったり・・・の方が多い気がするってところか?(笑)

指揮官としては、だからといって目をつぶる訳にもゆかず、そう言いながらも彼らが発奮して爆発してくれることを期待してくれているのだろうが・・・

阿部が不調なら村田が、村田がダメなら阿部がと交互にでも打ってくれればまだいいのだが、どちらも似たような状況とあっては、原監督も頭が痛いだろうな(汗)

阪神にとっては、厳しい3連戦の中で勝ち越したという気持ち半分と、3連勝が目の前で一気にゲーム差を縮める気マンマンだったのに、結局1ゲームしか詰められなかったという残念な気分とか入り乱れてるだろうなぁ

巨人ファンとしては最低でも1つ取れればいいや位に考えていたところ、最後の最後、ギリギリになってかろうじて取れたってことで、心身ともに疲れたしとりあえず、一つ取れてよかったぁ~~~ってのが正直な気持ち。ま、対戦成績で3つ負け越してるんで、それについてはこれからゆるゆると借金返済をして欲しいなと・・・・

(なんせ友人の阪神ファンがうるさいもんで・・・(汗))

(このブログのコメンテーターの makuraさんの家庭が、この3連戦どんなだったか、非常に気になる)

とりあえず都市対抗やってる間は東京ドーム使えないし、8月までは遠征続きの3カード(8戦)なんで、疲れを残さないように、でも勝てるゲームは取りこぼさないように頑張って欲しい

管理人:みんぐ

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