ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

7/23 巨 4-6 De→ 自信と勢いってのは勝負事において大事な要素なんだよなぁ…

巨人 4-6 De → 対 DeNA :7勝8敗1分 横浜スタジアム

勝利投手:ザガースキー 21試合 3勝 0敗 0S

セーブ :山崎康 35試合 2勝 2敗 22S

敗戦投手:山 口 40試合 0勝 5敗 1S

投手リレー

巨人:大竹→山口→宮國→戸根→矢貫 捕手:小林

DeNA:井納→ザガースキー→須田→田中→三上→山崎康 捕手:高城→戸柱

本塁打

巨人:

DeNA

解説:衣笠祥雄 実況:清原正博

TBSチャンネル2 にて観戦

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横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの16回戦。先発は巨人が大竹、DeNAが井納。巨人は二回、村田のタイムリ二塁打で先制すると、1対1の六回には阿部のタイムリ二塁打、相手の暴投、ギャレットのタイムリーで3点を勝ち越す。しかしその裏、DeNAの代打攻勢に5点を奪われ逆転を許す。七回以降、打線はDeNAリリーフ陣にかわされ、得点を奪えず試合終了。巨人は2連敗で、勝率5割に逆戻りした

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6回、4-1になった時点で、かなりの確率で勝利できると思った。でも、その一方でそれまでノーヒットだった筒香がそろそろ何か起こしそうな気がしたし、DeNAベンチもファンもそれを信じて疑ってない感じだった

そして、その時に思い出した

あぁ、四番バッターってのは、そういう時に結果をだしているからこその四番で、それ故にチームが劣勢に立たされても、彼に繋げば!とか彼なら何とかしてくれると信じてやまず、その気持ちが決して折れないチームを作るんだなと感じた

6回の攻撃は結果だけ見れば白崎の同点タイムリー、桑原の勝ち越しタイムリーが殊勲なんだけど、先頭打者の筒香がヒットを打ったことが、大竹に「しまった!」という気持ちを生ませ、DeNA打線に元気を与えてしまったのだと思う

その前2打席は四球で歩かせつつもピンチを凌いだが、このイニングも仮に四球で筒香が出ていたとしたら、全く違った展開になったかもしれない。同じノーアウト1塁でも四球なのかヒットなのか、この差がその先に大きな影響を与えた

理屈ではない、そのほんの些細な違い・・・

人がやっていることである以上、その些細な違いは大きかった

先頭バッターへの四球は最もやってはいけないことなのだが、今日に関してはそのセオリーが当てはまらないというか…いやはや野球ってのはかくも複雑なものなのかというのを痛感した

同じ空気を広島にも感じる一方で、巨人にはリードしていても常に追いつかれるかもしれないプレッシャーがつきまとう。悲しいけれど、“今の”巨人にはまだ広島を追撃するだけのオーラが無いのだということを実感させられた2試合になってしまった(涙)

その象徴が残念ながら長野と筒香の四番の影響力なのだと思う

これまで、長野の四番を批判する意見があったとしても、これから先の巨人のため、今はまだ我慢の時だが、きっとふさわしい四番になる!と言い続け、試合を決める四番ではなく繋ぎの四番でもそれはそれでアリだと言ってきたけれど…

それでもやはり四番はチームの象徴であり勝敗の責をとわれる立場、その存在感は打率でもなく打点でもなく、相手に対してのプレッシャーの大きさ、自チームに与える勇気の大きさなのだと思い知らされるとともに、今の長野では荷が重すぎるのか!?という疑問だけが頭をよぎる

そういえば

先日も長野のバッティングに関して、野球仲間と議論になった

長野のあの立ち位置はインコースが苦手だからだ、専門家もそう言っている!言い張る友人と、私の意見は全く違う。長野はアウトコースが苦手で、その見極めに自信がない。それは社会人時代から続いていることで、その苦手を克服するため、うっかり手を出さないように遠く立っている。入団から数年は相手球団もインコースが苦手だと思い込んで、アウトコースのボールを避けてきたが、いち昨年辺りから実は外スラに面白いように空振りすることがバレてしまい、公言こそしないものの、各球団とも実は長野に関してはアンパイ扱いされているのではないかと思っている

事実、インコースに関しても、際どい球はともかく、少しでも甘く入ればスタンドまで持って行っているし、基本的にインコースに空振りするケースは少ない。

生来の握力の強さとバッティングセンスのため、アウトコースの球を右方向へスタンドまで運ぶ力があるために、勘違いされていると個人的には思っているのだが、本人の苦手意識が強すぎるが故に、いざ投げられると身体が勝手に反応してしまうという悪い現象が起きている。空振りした後、常に審判にストライクゾーンだったか確認するのがその最たる例で、とにかく見極めに関して究極的なまでに自信が無いのだ

だからこそ、あえて言いたい、いっそのこと思いっきりベース寄りに立ってみたらどうかと…

インコースの際どい球をフェアゾーンに運ぶのは難しいかもしれないが、ベース寄りに立てば少なくとも、今まで判断に迷っていたアウトコースの球は確実にボールとなる。そしてアウトコースいっぱいのボールは、それまでの立ち位置からすれば絶好のド真ん中ということになり、センター返しを心がけている長野にとっては格好のコース

もちろん、そんな大胆なこと、ある日突然やってうまくゆく保証なんて、これっぽちもない。それでも、この3年、外スラ(今日はチェンジアップだけど)を空振りし続けてきた長野が新しい姿に変身するためには、今までの延長でレベルアップをはかるのは無理だと思う

アウトコースに投げたボールがシュート回転して甘く入って来たところを打つ…そのスタイルだけではもうどうにもならないところまで来ていることを理解して、何かを変える努力をしないことには、この先も.250~.280をウロウロするような凡庸な選手で終わってしまいそう

もちろん、この意見に異論反論はあると思うし、あくまでも私の個人的な考えにすぎないのだが、アマチュアながら素人を指導してきた経験から、今のスタイルの限界を感じているのもまた事実。もともと配球を読んだり計算してバットを振るタイプではないだけに、身体に染み付いたものを剥がすのは大変かもしれないけど、類まれな才能を持っている選手なので、このままでは勿体無いと思う

そして同じようにモデルチェンジに迫られているのがグッさん

確かに厳しい場面で登板する機会の多い職種なので、良い時もあれば悪い時もあるってのが運命なのだけど、1失点も許されない立場の投手が3試合連続で失点するとなると、チームとしては問題

昨日の被本塁打、今日のタイムリーの場面を見て、先日の桑田氏の言葉「山口君もかつての姿を追い求めるのではなく、新しい山口君に変身しないとダメな状況に来ている」というのを改めて思い出した

手術をして痛いところはなくなり、今も体調は悪くないのかもしれない、でも勤続疲労と年齢からくる身体の変化は投げているボールに正直に現れる。体調面に問題が無いだけに(恐らくだけど)首脳陣も外しづらいのかもしれないし、本人も風神雷神の頃に近づけようと必死に努力を続けているのだろうけど、はた目に見ても、多分、あの頃にはもう戻れないと思う。桑田氏の言うように、あの頃に戻るのではなく、今の自分が投げられるボールを冷静に分析して、どうすることで抑えられるのか、そこに考えをシフトチェンジしないと恐らくこのまま投げ続けても、相手球団が「あぁ山口が出てきた、今日はもうだめだ」という絶望感をあじあわせることは出来ないと思う

少なくとも今日に関しては、DeNA打線は戸根のほうが打つのに苦労をしていた

もしも、球団が山口の連続60試合登板という記録にこだわって、抹消させないというのであれば、それは阪神の鳥谷と同じで本人のためになってない。プロの野球選手としてあくまでもチームの勝利を優先するのであれば、強い相手に立ち向かう力がないのであれば抹消すべきで、記録というのはあくまでもそれにふさわしい状態を維持していることに対する敬意も含めて達成されるべきだと思う

キツイことを言うようだけど、ふたりとも大好きな選手だし、球団に対する貢献も大きかっただけに、長野もグッさんも、いま、任されている立場で期待されている結果を出せない状況にある以上、よりそれにふさわしい人がその立場を担うべきで、優勝の可能性が0になってからならまだしも、いま、この状況で復活を待つほど余裕がある状態にないことを認識すべきだと思う

今日のゲームのレポートというより、長野とグッさんへの不満と心配がメインのレポートになってしまった…

ただ、これだけは言える「まだあきらめてないよ!」と・・・

目標は果てしなく遠くなってしまったし、今この瞬間は広島への挑戦権を持つにふさわしい勢いを持っているのがDeNAだという事は納得するけれど、巨人だってこのまま調子の悪い球団にしか勝てずに悶々とペナント最後までゆくなんて、これっぽちも思ってません

広島に出来て、DeNAに出来て、巨人に出来ないなんて理屈は通らないし、浮上するチャンスはこの先きっと来ると信じてる。今日の阿部の力走、ギャレットの間一髪の走塁を見てもわかるように選手はまだ諦めてないし、懸命に戦っている。応援する側が落ち込んでは選手たちに力を伝えることも出来ない。まずは仕切りなおして明日を勝ち、来週の広島との直接対決を3つとも取るつもりで前を向いて戦って欲しいと思う

奇跡は頑張っている者の頭上にしか降りてこないのだから…

管理人:みんぐ

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